2014年10月28日

月曜ゴールデン「釣り刑事5 事件の発端は30年前の交通事故!?運命に引き寄せられた悲しき魚たち…人の弱みにつけ込み金儲けを企む闇ブローカーの影!人の人生を弄ぶ悪を釣り上げろ!!」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「釣り刑事5 事件の発端は30年前の交通事故!?運命に引き寄せられた悲しき魚たち…人の弱みにつけ込み金儲けを企む闇ブローカーの影!人の人生を弄ぶ悪を釣り上げろ!!」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

奥多摩でペンションを営む鈴木五右衛門(中村梅雀)は元敏腕刑事。前妻を亡くした今は、住み込み従業員の滝川沙依(原日出子)とその娘・真里奈(前島亜美)と共に釣りを楽しみながら仕事に精を出している。
ある日、五右衛門は沙依に頼まれて、沙依の友人・一ノ瀬珪子(川上麻衣子)に会う。珪子はステンドグラスの工房を営んでおり、仕事を通して知り合った貿易商・高内透(石橋保)と結婚する予定だという。幸せそうな二人だが五右衛門に相談があると珪子が切り出した。珪子は7年前、一ノ瀬和人(大浦龍宇一)と入籍したのだが、結婚式当日、一ノ瀬は姿を消し、それ以来行方が分からないという。高内と結婚するためにも一ノ瀬の消息を五右衛門に調べて欲しいというのだ。
釣りが趣味だったという一ノ瀬が大切にしていた名人作の道具を頼りに、五右衛門は釣り仲間らのネットワークを駆使して一ノ瀬の足跡をたどる。
その頃、奥多摩で変死体が発見され、五右衛門の元同期、八重樫久吉刑事(村田雄浩)と後輩の城下香津美刑事(石川梨華)が捜査を開始する。死んだのは杉浦未夏(中島愛里)という歯科衛生士で、死体の第一発見者は、歯科医の沢村雄吾(IZAM)である。未夏は劇薬のガスを吸ったために気道と肺が焼けただれていた。未夏と沢村が男女の関係にあったことから警察は自殺と他殺、両方の観点から調査を進める。沢村には複数の愛人がおり、彼を恨んでいる女性もいるという。
そんななか、五右衛門は苦労の末、一ノ瀬が偽名を使ってまだ生きていることを突き止め、彼の部屋を訪ねてみる。しかし部屋には死体となった一之瀬が横たわっていた・・・。未夏の死因となった物と同じ劇薬が使われており、顔と指紋は焼けただれていたが歯型が本人と一致した。一ノ瀬の最期を知って珪子と沙依は驚く。
やがて、五右衛門は別々に発生したと思われた一ノ瀬の失踪と死亡、そして未夏の変死事件が見えない糸でつながっていたことを見抜くのだが・・・。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)

鈴木五右衛門は元敏腕刑事。
今は奥多摩で住み込み従業員の滝川沙依や、その娘・真里奈と共にペンションを営んでいる。
五右衛門と沙依は互いに好意を抱いているが、再婚にまでは至っていない。
微妙な関係に留まっている。

そんなある日、五右衛門は沙依の友人・一之瀬珪子から依頼を受ける。
ステンドグラス工房を営む珪子には一之瀬和人という夫が居たのだが、7年前に行方不明になってしまったのだ。
珪子は貿易商・高内透と再婚を考えており、その為にも和人の行方を知りたがっていた。

和人は釣りが趣味。
其処で五右衛門は釣り仲間ネットワークを頼りに和人を追う。

同じ頃、奥多摩の別荘で変死体が発見されていた。
被害者は歯科衛生士の杉浦未夏。
第一発見者は別荘の持ち主で未夏の雇用主で歯科医の沢村雄吾であった。

未夏は硫化水素により死亡しており、事件の捜査に携わった五右衛門の友人・八重樫刑事やその後輩・城下香津美刑事らは自殺・他殺の両面を捜査を開始する。

未夏が沢村と交際していたことが判明。
だが、沢村には未夏死亡時刻にカヌー部が練習する川で渓流釣りに勤しんでいたとのアリバイがあった。

矢先、五右衛門は和人の居場所を突き止めることに成功する。
和人は仙道惇なる名前で「悠々倶楽部」なる釣りグループのメンバーになっていた。

この「悠々倶楽部」こそは、実は釣りが趣味であった沢村が設立したグループ。
和人もまた沢村のもとで歯科技工士として働いていた。

遂に和人の居場所を突き止めた五右衛門。
珪子に連絡し、和人のアパートへ赴く。
一方、珪子はと言えば、和人発見の報を高内に伝えていた……。

和人宅を訪れた五右衛門は其処で死体を発見する。
死体は顔と指紋が焼け爛れていたが、歯型のデータから和人と思われた。

こうして、和人殺害についても捜査が開始。
和人の生命保険の受取人となっていた珪子に容疑が向かうが……。

珪子の無実を信じる五右衛門も調査を開始。
すると、未夏殺害事件の犯人に気付く。

犯人は沢村であった。
カヌー部が練習する川で渓流釣りに勤しんでいたと主張した沢村だったが、折り畳み式カヌーで川を下ることでアリバイを成立させたのだ。
どうやら、沢村は未夏から女性関係を暴露すると脅迫を受け、これを怖れた沢村に殺害されたのであった。

こうして、未夏殺害事件は解決。
残るは和人殺害事件である。

五右衛門は和人が仙道惇を名乗って歯科技工士になっていたことに注目。
調べたところ、仙道惇が実在の人物であると判明する。
しかも、惇の父・仙道矢三吉はトラック事故を起こし多くの被害者を出していた。
どうやら、惇は父の事故により苦労して成長したらしい。

此処から五右衛門は、和人が惇になったのではなく惇が和人になったと見抜く。
惇は元に戻ったに過ぎないのだ。
おそらく、惇は矢三吉の息子として生きることに疲れ、和人の戸籍を手に入れたのだろう。
そして、珪子と結婚した。

ところが……珪子の家族は矢三吉の事故の被害者だったのである。
奇しくも、加害者と被害者の家族同士が結婚していたのだ。
さらに、10年前に発生した強盗殺人事件の犯人こそが本物の一之瀬和人であったことが判明。

つまり、惇は和人の戸籍を手に入れたが為に追われる身になってしまったのだ。
しかも、珪子と惇は仇同士の間柄であった。
だからこそ、惇は珪子の前から姿を消さざるを得なくなったのだろう。

矢先、高内が惇に戸籍を用意した戸籍ブローカーであることが判明。
高内にとって惇の存在は、自身の罪を証明しかねないアキレス腱であった。
珪子に近付いたのは惇の行方を追う為だったのだろう。
だとすれば、高内には惇を口封じする必要があったことになる。
しかも、当の高内の行方は惇死亡から杳として知れない……。

数日後、五右衛門が提唱し名人による竿が賞品となった釣り大会が開催された。
山本正一郎らが参加する中、それぞれの力量が競われる。

そんな中、山本が大会優勝を収めた。
大喜びする山本、その腕を五右衛門が掴む。
逃げられないようにする為だ。

そして、五右衛門は山本に呼びかけた。
あなたが仙道惇さんですね……と。

すべては五右衛門による罠だったのだ。
釣り好きの惇を誘き出す為に大掛かりな大会を仕掛けたのであった。

惇は生きていた。
では、惇として死亡したのは誰か!?
それこそ、消えた高内であった。

高内は珪子から惇の居場所を聞くと五右衛門に先んじた。
そして、惇に山本の戸籍を用意したので逃げろと指示したのだ。

これに惇は反発した。
折角、築いた生活を捨てることに忍びなかったのである。
さらに、高内が珪子を殺害するつもりであると知るやこれを殺害してしまう。

高内の死体を前にした惇は高内が沢村が所属する系列歯科に通院していることに気付き、利用することを考えた。
オンラインを用いてカルテを改竄し、高内の歯型データを自身のものと置き換えた。
その上で、高内の身許が判明しないように焼いた。

惇の狙い通りに死体は高内とされたのだが……五右衛門には見抜かれてしまったのだ。
こうして、惇は逮捕された。
珪子は惇をいつまでも待つと誓う。

数日後、そんな惇と珪子に感動した五右衛門と沙依は籍を入れないが、共に生きて行くことを決意した―――エンド。

<感想>

「釣り刑事」のシリーズ5作目。
原作なし、オリジナル作品です。
本来は2014年9月15日の放送予定でしたが、思わぬ変更により同年10月27日の放送に。
前作は2013年9月30日に放送されており、1年ぶりの新作となりました。
前作までの批評(レビュー)は過去記事をどうぞ!!

ちなみにシリーズ第1作は管理人が選ぶ「2時間ドラマラズベリー賞」ノミネートに輝いた作品。

【企画】管理人が選ぶ「“2時間ドラマ”アカデミー賞&ラズベリー賞2010」ノミネート発表!!

果たして今回の感想は!?
早速、述べて行きましょう。

テーマとしては、縦軸に「戸籍売買」。
横軸として五右衛門と沙依、珪子と惇、八重樫と女性詐欺士、沢村と雅美や未夏を通じて「男女の愛」が描かれました。

ちなみに、2件の殺人事件が描かれましたが舞台こそ同じモノの全くの別件という構成でしたね。
これにより、第4弾に続き、これまでのシリーズに比べるとかなりシンプルだった印象。
とはいえ、なかなか良かったのではないでしょうか。

それにしても、惇は寿司職人に歯科技工士かぁ……。
まったく方向性が違うし、どちらも一朝一夕でなれるものじゃないだろうに両方成立させていたのはスゴイなぁ。
きっと、戸籍を偽らなければ何らかの分野で成功者になれたのではないかと思うほど器用だなぁ。
ちなみに、それもこれもあの高内との入替りトリックを成立させる為だったんだなぁ……と思うと感慨深い。
せめて、トリックを活かしつつ業種の近いものを選ぶことでは駄目だったのだろうか。

そして何故、八重樫は珪子の気持ちのみ理解出来ないのか。
中盤の雅美の気持ちよりも珪子の気持ちの方が理解出来ると思うけどなぁ。
和人の生存を信じる珪子にとって保険料の支払いぐらいが、和人との繋がりの確認だったんだろうし。
それが自動引き落としだと実感が伴わなかったのだろうし。
八重樫は女性詐欺士や雅美ら他の女性の気持ちは明確に分かるようなのに、これだけ理解を示さなかったねぇ。
それもこれも立場の違いからなのだろうか。
確かに、八重樫は彼の置かれた状況からも珪子よりは雅美寄りの立ち位置だったけど。

そしていよいよ本作がテレビ東京版の「信濃のコロンボ」っぽい。
真里奈がテレビ東京版で得られなかった2人の間の娘みたいに見える。
ある意味、TBSにて「信濃のコロンボ」が復活したと考えるのもアリかもしれない。

でもって、五右衛門が竿を振るたびに次のような光景が脳裏に浮かんできて仕方がない。
五右衛門の振った竿から伸びた釣り糸が「必殺仕事人」の三味線屋みたいに悪人の首に巻き付く。
此処で五右衛門は慌てず騒がず慣れた手つきでリールを巻き始める。
「ぐぇっ!!」と悲鳴を上げる悪人だが、五右衛門はそれには構わず悪人を釣り上げる。
振り返りざまに竿をしならせ、地面に膝を着きながら叫ぶ言葉は……「釣りデカっ!!」。
同時に「ビンッ」という音と共に吊られた悪人が絶命する……。
そうです、「必殺仕事人」の三味線屋そのものです。
視聴中も何時かこれをし始めてくれるのではないだろうかとぼんやり考えてしまいました。
管理人は病気なのでしょうか……ヤバイなぁ。

とはいえ、最初に述べたとおり、なかなか良かった。
第6弾にも期待できるでしょう。

◆関連過去記事
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<キャスト>

鈴木五右衛門:中村梅雀
城下香津美:石川梨華
滝川沙依:原日出子
稲田隆蔵:中本 賢
滝川真里奈:前島亜美(SUPER☆GiRLS)
一ノ瀬珪子:川上麻衣子
一ノ瀬和人:大浦龍宇一
高内 透:石橋 保
沢村雄吾:IZAM
堀 雅美:折井あゆみ
杉浦未夏:中島愛里
八重樫久吉:村田雄浩 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


アマゾンさんにて「釣り刑事」で商品を調べてみたらこれが真っ先に出ました。
パッと見て理由が思いつかなかったのですが、やがて“ソレ”に気付くとじわじわやって来ました。

とはいえ、本書の内容は非常に真面目。
「鬼平犯科帳」好きにはオススメです!!
そんな「江戸刑事人名事典(著者・釣洋一先生)」はこちら。
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