<あらすじ>
昭和8年2月。下関港に一人の小柄な男がいた。勝呂武尊(野村萬斎)。前年に日本全国を震かんさせた「いろは殺人事件」を解決し、一躍有名人となった名探偵である。小倉の軍事施設で起きた殺人事件を解決した勝呂は、これから下関駅に向かい、特別急行東洋に乗ろうとしていた。特急東洋は、下関と東京を結ぶ日本初の寝台付き列車。皇室関係者や政府の高官も利用する最新鋭の超豪華列車。
ところが2月だというのに、特急東洋の寝台は満席。たまたま下関で再会した鉄道省の役人・莫(高橋克実)の計らいにより、勝呂は無理やり一等寝室を確保してもらう。
朝、下関を出発する特急東洋。東京に着くのは翌日の朝である。食堂車で勝呂は、実業家・藤堂(佐藤浩市)から身辺警護を頼まれる。だが彼の横柄な態度に勝呂は申し出を拒絶した。
翌朝、岐阜の山中で、大雪のために列車は身動きが取れなくなっていた。その中で、藤堂が客室内で他殺体となって発見される。莫は、勝呂に協力を依頼。状況証拠から、犯人は一等車の乗客の中にいると判断した勝呂は、線路が復旧するまでに事件を解決してみせると約束する。
勝呂の緻密な現場検証によって、藤堂の正体が判明する。彼は、5年前に日本を震かんさせた「剛力陸軍大佐幼児誘拐事件」の容疑者笠健こと笠原健三であった。その事件は、剛力大佐(石丸幹二)の7歳になる娘が誘拐され、身代金要求の脅迫状が届いたが、大佐は毅然とした態度で拒否、その結果、娘は死体で発見され、母親はそのショックで流産の末に死亡、世間からバッシングを受けた大佐は自殺するという傷ましいものであった。笠健は、その第1容疑者として逮捕されるが、証拠不十分で不起訴。誰の目から見ても笠健が真犯人であることは明白であったが、法律で彼を裁くことはできず、彼は逃げ延びたのだ。
勝呂は、犯人の動機は「復讐」であると推理する。乗客の中に剛力大佐と関係の深い人間がいるに違いないと踏んだ勝呂は、莫と医師の須田(笹野高史)を助手代わりにし、車掌の三木(西田敏行)を使って、寝台車の乗客12人を1人ずつ尋問していく。
その12人とは、身分も職業も全く違う人々。被害者の秘書・幕内(二宮和也)、執事・益田(小林隆)、おしゃべりなマダム・羽鳥夫人(富司純子)、教会で働く呉田(八木亜希子)、轟侯爵夫人(草笛光子)、外交官の安藤伯爵(玉木宏)、安藤伯爵夫人(杏)、能登陸軍大佐(沢村一樹)、万年筆の販売員・羽佐間(池松壮亮)、博多の輸入自動車のセールスマン・保土田(藤本隆宏)、家庭教師の馬場(松嶋菜々子)、轟侯爵夫人のメード・昼出川(青木さやか)。この中に犯人は必ずいる。警察の助けは一切ない。科学捜査もなかった時代。勝呂は、容疑者たちの証言だけを頼りに、次第に真相へと近づいて行く。
長い尋問が終わるころ、灰色の脳細胞を駆使し、名探偵・勝呂は、ある解答にたどり着く。それは、誰もが想像し得なかった驚くべき結論。
そして、第2夜は、三谷幸喜のオリジナル。犯人の視点で再び事件を振り返り、犯行に至るまでの経緯を丹念に描く。それは綿密な犯罪計画に裏打ちされた、驚異の復讐の物語だった。
(フジテレビ公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
時は昭和8年2月。
舞台は下関港に一人の小柄な男がいた。
名を勝呂武尊、日本通津浦々に名を知られた名探偵である。
勝呂は前年に日本全国を震撼させた「いろは殺人事件」を解決。
今回は小倉の軍事施設で起きた殺人事件を解決した帰路であった。
勝呂を見送りに来た軍関係者は「フグの一夜干し」を手土産に、下関駅から特急東洋に送り出す。
特急東洋は下関から東京までを結ぶ寝台列車である。
これに困った表情を浮かべる勝呂、「フグの一夜干し」をどうすべきか頭を抱えたのだ。
どうやら、勝呂といえど解決できない事案があるらしい。
「フグの一夜干し」を小脇に抱え途方に暮れる勝呂だが、もう1つ難題が残されていた。
2月にも関わらず、特急東洋の寝台席は満席だったのだ。
とほほ……と悲嘆を洩らす勝呂だったが。
捨てる神あれば拾う神あり。
此処で旧知の鉄道省の重役・莫と再会する。
どうやら、莫も特急東洋を利用するらしい。
勝呂の事情を聞いた莫は特急東洋の車掌・三木武一を呼び止め、無理矢理に客室を用意させる。
用意させたのは出発時刻にも関わらず姿を現さない二等の客・宮本の席だ。
これは幕内平太なる若者との相部屋を意味している。
些か不満な勝呂に対し、何故か幕内も激しく狼狽する。
そう言えば、三木自身も苦虫を噛み潰したような顔だ。
何か彼らの間で不都合があるのだろうか……。
とはいえ、居場所を確保した勝呂。
列車が出発すると共に長い旅が始まった。
全12部屋を埋める旅の道連れは次の通りである。
ちなみに12部屋はそれぞれ一等客室と二等客室に分かれている。
一等客室は5から12号室、二等客室は1部屋を2人でシェアし1から4号室までとなっている。
一等客室の面々。
5号室には質実剛健な陸軍大佐・能登巌。
6号室には莫。
7号室には険のある実業家・藤堂修。
8号室にはおしゃべりなマダム・羽鳥夫人。
9号室には外交官・安藤伯爵。
10号室には安藤伯爵夫人。
11号室には轟侯爵夫人。
12号室には万年筆販売員・羽佐間才助。
二等客室の面々。
1号室には輸入車のセールスマン・保土田民雄と藤堂の執事・益田悦夫。
2号室には藤堂の秘書・幕内平太と勝呂(本来は宮本だったが勝呂が奪取した)。
3号室には轟侯爵夫人のメイド・昼出川澄子が1人。
4号室には家庭教師・馬場舞子と教会で働く女性・呉田その子。
以上である。
その夕方、莫の好意により勝呂は彼から一等6号室を譲り受けた。
これに喜びを隠せない勝呂だったが、すぐに機嫌を損ねる事態が。
夜、食堂車で寛いでいたところに藤堂が近寄って来たのだ。
藤堂によれば金に糸目を付けないから守って欲しいらしい。
どうやら、勝呂の名声を知っての上での依頼のようだ。
だが、勝呂はその優れた観察力により、藤堂の影に気付いていた。
あっさりとこれを拒否する。
その深夜、さらにアクシデントが発生。
列車が岐阜山中で大雪の為に身動き出来なくなったのである。
しかも、この状況下で藤堂が7号室で何者かに殺害されてしまう。
藤堂は睡眠薬を服用し眠りこけたところを賊に襲われたらしい。
枕の下には護身用の拳銃が忍ばされていたが、使われた様子は無かった。
さらに、賊はよほど強い恨みがあったのだろう。
藤堂には12ヶ所もの大小様々な刺し傷があった。
乗り合わせていた医師・須田の検死から殺害時刻は0時から1時前後と判断。
藤堂の時計が1時15分で止まっていたことから、この時刻が犯行時刻と思われた。
此処に勝呂が捜査に乗り出した。
特急列車内の殺人となれば密室である。
勝呂は乗客の中に犯人が居ると判断、1時15分を死亡推定時刻としてアリバイを確認。
ところが、安藤伯爵夫人を除く全員に乗客同士の目撃証言が飛び出しそれぞれのアリバイが成立する。
さらにそれぞれの目撃証言を総合すると犯人像は次のようになった。
犯人は「小柄で浅黒く女のような声の男」。
そして、犯行時に車掌の服を着込んで変装していたらしい。
そんな中、藤堂に届いたと見られる焼かれた脅迫状を発見する勝呂。
焼け残った内容から断片的に読み上げ、藤堂の正体を看破する。
なんと、藤堂は5年前に発生した「剛力陸軍大佐幼児誘拐殺人事件」の犯人・笠原健三だったのだ。
「剛力陸軍大佐幼児誘拐殺人事件」は剛力大佐の7歳になる娘が誘拐され殺害された事件。
当時、剛力家には大佐とその妻・曽根子に7歳の娘・聖子が居た。
さらに、うら若い小間使い・さゆりや執事、家庭教師、乳母、運転手など様々な立場の人間が生活していた。
彼らは厳しい中にも優しさを忘れない剛力大佐のもとで平和に暮らしていたのだ。
ところが、この平和はあっさりと崩れ去った。
聖子が誘拐されたのである。
大佐には身代金の脅迫状が届き、大佐はこれに従った。
ところが、聖子は殺害されてしまった。
剛力夫人・曽根子は愛児を失ったショックで当時妊娠していた子供を流産し自身も死亡。
剛力大佐本人も自殺に追いやられていた。
さらに、小間使い・さゆりが犯人と疑われ自殺していた。
その後、真犯人として笠原健三が逮捕されたものの、証拠不十分で不起訴とされていた。
だが、勝呂の目から見れば笠原の犯行で間違いは無かった。
笠原は上手く逃げたのだ。
此処から勝呂は犯人の動機が「復讐」にあると判断。
乗客の中に居るであろう剛力大佐の縁者を探し始める。
まず、真っ先に浮かび上がったのは轟侯爵夫人。
轟侯爵夫人は曽根子の母で名女優と歌われた淡島八千代の親友だったのだ。
一方、勝呂から脅迫状の件を聞かされた幕内は「確か……」と戸惑う。
さらに勝呂は凶器と犯人が変装したとされる車掌の衣服探しを開始する。
すると、凶器が羽鳥夫人の化粧ポーチから、車掌の衣服が澄子の部屋から発見される。
だが、共に覚えはないと主張する。
アリバイもある以上、犯行は不可能だ。
もちろん、これで勝呂は満足しない。
乗客を個別に攻略して行く。
まず安藤伯爵夫人・良子に注目。
良子にさんずいを付ければ「浪子」だ。
勝呂の記憶によれば、浪子は曽根子の妹である。
この事実を安藤伯爵夫人に突き付けた勝呂は、剛力大佐の縁者の情報を話すよう迫る。
安藤伯爵夫人は小間使いのさゆりについてや、看護師資格を持った乳母が居たことを明かす。
だが、詳細については「覚えていない」の一点張りである。
しかし、此処で勝呂から不意討ちが。
「家庭教師も居たのではないか」と尋ねられたのだ。
勝呂に問い詰められた安藤伯爵夫人は咄嗟に「家庭教師は白髪小柄で高齢な高田園子」と口にする。
これを聞いた勝呂の脳裏に浮かんだのは馬場舞子。
安藤伯爵夫人は咄嗟に嘘を吐いた為に「高田馬場」から連想した「高田」を偽名に用いたのだ。
舞子もこれを認めた。
そもそも、轟侯爵夫人は曽根子の母・淡島八千代の親友であり関係者だ。
安藤伯爵も夫人を通じて関係者となっている。
さらに、剛力大佐が能登大佐の戦友であると判明。
幕内も剛力夫人に世話になっていたことが分かる。
そして、保土田は剛力家のお抱え運転手。呉田その子は剛力家の乳母であった。
次々と巧みな勝呂の尋問に陥落して行く乗客たち。
此処で益田が名乗り出てて来た。
彼は剛力家の元執事だったのだ。
これで轟侯爵夫人、安藤伯爵、安藤伯爵夫人、舞子、能登大佐、幕内、保土田、その子、益田と9人の乗客が剛力家の関係者だったことが分かった。
ところが、事態は此処で終わらない。
車掌の三木と羽佐間にも秘密があるらしい。
遂に勝呂は乗客全員を呼び出し、真相解明に挑む。
まず、勝呂は犯人として考えられ得る2つの可能性を述べる。
1つ目、乗客たちが語っている「小柄で浅黒く女のような声の男」の犯行の場合。
男は列車が停止している中で車内に侵入し、隙を見て藤堂を殺害。
羽鳥夫人の化粧ポーチに凶器のナイフを隠し、昼出川の荷物に車掌の衣装を隠し脱出した―――との筋書きだ。
そして2つ目、乗客全員が共謀し犯行に及んだ場合。
まず、これによりアリバイ証言が無意味となる。
「小柄で浅黒く女のような声の男」もそもそも存在しなくなる。
そして、燃やされた脅迫状。
これについて勝呂は幕内に興味深い反応を見出していた。
幕内は脅迫状の件を聞き「確か……」と洩らした幕内。
あれは「確か燃やした筈だったのに」では無かったか。
さらに藤堂は睡眠薬を服用していた。
勝呂に警護依頼を行い護身用の拳銃まで用意していた藤堂が無防備に睡眠薬を服用する筈がない。
執事の益田に盛られたのだ。
此処で勝呂は歌うように宣言する。
陪審員は12人、乗客は12人、藤堂の刺し傷も12個。
犯人は乗客たち全員であった、と。
特急東洋に乗り合わせた様々な立場の人物たち。
これとよく似たことが上流階級の家庭にも存在する。
其処には雇用者と使用人たちが混在しているのだ。
勝呂は乗客たちを剛力家の関係者に当て嵌めて行くこととした。
結果、9人までは関係が既にはっきりしている。
此処で勝呂は残る面々についても明かして行く。
澄子は剛力家の料理係。
そして、車掌の三木。
この計画は彼の協力なしでは不可能だ。
三木には小間使いのさゆりの父が該当するだろう。
羽佐間はどうか?
年齢的にさゆりの恋人が相応しい。
残るは羽鳥だ。
藤堂の隣の部屋に入り、目撃証言もせねばならない。
演技力が必要だ。これを成立させ得る関係者は誰か。
それは―――剛力曽根子の母にして大女優・淡島八千代しか居ない。
これで全員が剛力家の関係者となった。
勝呂は断言する。三木を含む彼ら13人全員が犯人だ、と。
彼らには2つだけ誤算があった。
1つは雪で列車が止まってしまった為に意図せぬ密室が出来上がったこと。
そして、勝呂が現場に居合わせたことだ。
それが事を露見させた。
此処で勝呂は13人の中に1人だけ直接的に手を汚していない人物が居ると告げる。
傷は12ヶ所あった。1人だけ藤堂を刺していないのだ。
それは1番疑わしい人物が相応しい。
すなわち曽根子の妹・安藤伯爵夫人である。
これに関しては安藤が妻に代わり藤堂に手を下したのである。
13人を目の前に計画の首謀者を問う勝呂。
これに羽鳥が全てを認める。
ところが、それを聞いていた舞子と能登大佐がこれを庇おうとする。
しかし、それを遮る羽鳥。
彼女は藤堂への復讐に至るまでの道を語り始めた―――第2夜(後編)に続く。
・フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサクリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<感想>
あの余りにも高名な名作が邦版としてドラマ化されました。
『オリエント急行殺人事件』のドラマ化です。
原作は過去にネタバレ批評(レビュー)してますね。
・『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
そんな本作のドラマ化を手掛けたのは「古畑任三郎」でお馴染みの三谷幸喜先生。
三谷先生と言えばNHKさんで人形劇「シャーロック・ホームズ」の脚本も手がけられています。
日本の「古畑」に続き、イギリスの「ホームズ」に「ポアロ」と世の名探偵をその筆で席巻することになりました。
・「古畑任三郎」ブルーレイにて帰還す。「赤い洗面器の男」の正体が判明するとの噂も……。
ちなみに、本作は『オリエント急行殺人事件』の「邦版翻案ドラマ化」。
同じポアロの翻案作品で例を挙げると2005年にNHKさんで放送された「名探偵 赤冨士鷹」が同様の作品に該当します。
「名探偵 赤冨士鷹」では『ABC殺人事件』と『ゴルフ場殺人事件』がドラマ化され、ポアロに当たる主人公・赤冨士鷹を伊東四朗さんが演じました。
つまり翻案では、ポアロオマージュ(ポアロポジション)のキャラクターは登場するが、そのモノズバリのキャラは登場しません。
では、此処までを踏まえた上でドラマ版の感想を。
まず、以前の記事で挙げた懸念が共にクリアされていた点が良かったですね。
まず1つ目「主役である勝呂武尊のキャラがポアロと違って視聴者に認知されていない状況で、トリッキーな作品をドラマ化して受け入れることが出来るのか」。
そして2つ目「放送日が他のサスペンス系スペシャルドラマと重ならないかどうか」。
共に杞憂でしたね。
2つ目はあっさり達成。
1つ目に関してもインパクトの強さで見事にクリアしていました。
そして本ドラマは驚くほど原作『オリエント急行の殺人』に忠実。
必要に応じての改変も非常に上手く翻案されており、此の点でも高く評価出来る作品です。
原作でも重要な役割を果たした羽鳥夫人のポジションも巧みに描かれていました。
ちなみに「ネタバレあらすじ」は意図的に端折った部分があります。
さらに台詞にも拘りが。
「勝呂は何でも知っている」や「勝呂は騙されない」は良かった。
あれは「ポアロは何でも知っている」や「ポアロは騙されない」ですよね。
そして、「いろは殺人事件」は「ABC殺人事件」のことですよね。
今回が好評ならば「いろは殺人事件」もドラマ化して欲しいほど。
一方で、三谷節も「フグの一夜干し」を巡るくだりなど各所に健在。
これも良かった。
ちなみに後編は「忠臣蔵」にコメディテイストを加えたような復讐劇の内幕を描いた物語になりそうですね。
これこそ、三谷先生の本領発揮か。
果たして、犯人への裁きに対する勝呂の決断とは……これも原作通りとなるか!?
さて、此処からは「アガサ・クリスティー」関連の情報。
2014年から2015年にかけてはまさに「ポアロ」の年となっています。
まず、本ドラマ。
・アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!
そして、進捗は不明ながらも2014年1月に発表された映画版『オリエント急行殺人事件』がリドリー・スコット監督の手でリメイクされるらしいとのニュース。
・映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!
既に公開済みですが「そして(敵が)誰もいなくなった」になりそうな映画「サボタージュ」。
・シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!
さらに2014年のことですが、世界が認めたポワロと言えばこの人、デビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」ファイナルシーズンがNHK BSプレミアムで日本初放送。
これに関しては「早く地上波で放送をお願いよ、モナ〜〜〜ミ!!」と願って止みません。
・遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」が最終シーズンに突入!!最終話「カーテン」はNHKさんBSプレミアムにて2014年10月6日21時より放送予定!!
さらに早川書房さんでは「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
・2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!
同じ早川書房さんでは幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売されています。
・やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!
しかも、ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
・2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!
さらにさらに漫画版ポアロとして「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」が小学館刊『ビッグコミックオリジナル』にて連載中です。
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第3話「死の真相」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
ファンはチェックせよ!!
ちなみに……実は「2時間サスペンス」界では既に和製『オリエント急行の殺人』とでも言うべき作品が2014年4月に同じフジテレビ系列で放送されていたりします。
それがこの作品、興味のある方はチェック!!
・金曜プレステージ「浅見光彦50回特別企画 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ50 貴賓室の怪人 超豪華大型客船で巻き起こる密室殺人!死体消失と仮面の怪人の謎を追え 山形〜ロシア股に掛け浅見史上最大の事件に挑む!」(4月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<キャスト>
名探偵・勝呂武尊:野村萬斎
鉄道省の重役・莫(ばく):高橋克実
外科医・須田:笹野高史
特急東洋の車掌・三木武一(みきぶいち):西田敏行
(乗客)
家庭教師・馬場舞子(ばばまいこ):松嶋菜々子
被害者の秘書・幕内平太(まくうちへいた):二宮和也
外交官夫人・安藤伯爵夫人:杏
外交官・安藤伯爵:玉木宏
陸軍大佐・能登巌(のといわお)大佐:沢村一樹
万年筆の販売員・羽佐間才助(はざまさいすけ):池松壮亮
教会で働く女性・呉田その子(くれたそのこ):八木亜希子
轟侯爵夫人のメイド・昼出川澄子(ひるでがわすみこ):青木さやか
輸入車のセールスマン・保土田民雄(ほとだたみお):藤本隆宏
おしゃべりなマダム・羽鳥夫人:富司純子
被害者の執事・益田悦夫(ますだえつお):小林隆
轟侯爵夫人:草笛光子 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)
◆関連過去記事
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第2話「南京街の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第3話「死の真相」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)
・『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)
・「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
【映画化関連情報】
・【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!
・アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!
・アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!
・シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!
・映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!
【イベントその他】
・アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!
・金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!
・舞台「検察側の証人」東京公演決定!!
・「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!
・アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ
・「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!
・【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に
・「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!
・アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!
・2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!
・2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!
・やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!
アガサ・クリスティを語るには下記の3作は必須!!
是非、この機会に一読を!!
もちろん、これに『ABC殺人事件』を加えても良し!!
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Christieの片仮名表記は書籍によってブレがありますけども、個人的にはクリスティと表記するのは違和感を感じます。
発音的にはクリステイという大文字表記かクリスティーと伸ばす表記の方が近い気がするのですけども。
オリエント急行は多くの人に親しまれている有名な作品なので日本人でやるのは如何なものかと不安でしたが、オマージュとしてはなかなか面白い仕上がりでしたよね。
予想外に楽しめたので今夜は正座して待機しようかと思います(思うだけで実際にはやりませんけども)。
まあ、三谷作品ですから一筋縄ではいきませんよね。
2夜目は笑いに走るか、はたまた終盤で犯人を変えるのか、どちらにしても原作とは違う展開に期待するとしましょう。
今も世界中で親しまれているポワロですが執筆には色々と葛藤があったようで、Christie本人はポワロシリーズを早く終わらせたがっていたという裏話があるそうです。
皮肉な話ではありますが、作者が動かしやすいキャラクターと読者が好むキャラクターは必ずしも一致するものではないという典型的な事例なのかもしれませんね。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
表記については複数ありますね。
こればかりは頭の痛い問題と言えそう。
「オリエント急行殺人事件」面白かったですね。
原作へのリスペクトが窺える作品となっていました。
あの「シャーロック・ホームズ」にも同様のエピソードがありましたね。
それこそが名作の証拠なのかも。