2014年09月06日

「狐火流し殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「狐火流し殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「金田一少年の事件簿R」第3弾は「狐火流し殺人事件」!!
6年前の想い出の地である「白狐村」に集った旧友たち。
しかし、その裏では強い悪意が蠢いていた。
2ヶ月前の茉莉香に続き、光太郎、凛が殺害されてしまう。
金田一はこの犯人に迫ることに……。


【「狐火流し殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

月江茉莉香:金田一のカブスカウト仲間。当時は男勝りな少女であったが……。
桃瀬心平:金田一のカブスカウト仲間。高身長。
霧谷凛:金田一のカブスカウト仲間。茉莉香の義姉妹。
蝉沢忍:金田一のカブスカウト仲間。痩せた。
緋森美咲:金田一のカブスカウト仲間。美女。
鐘本あかり:金田一のカブスカウト仲間。蛇に噛まれた娘。
梨村亮:金田一のカブスカウト仲間。イケメン。
神小路陸:金田一のカブスカウト仲間。靴紐を貸し渋った男。
乾光太郎:金田一のカブスカウト仲間。茶髪。

凛の父:茉莉香の母と再婚した。
茉莉香の母:凛の父と再婚した。
川原刑事:所轄署の刑事、金田一に好意的。

<あらすじ>

・前回はこちら。
「狐火流し殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

金田一は所轄署の川原刑事の協力を得て捜査を続けていた。
しかし、県警の担当者は金田一の能力を信用せず、言葉にも耳を貸そうとしない。
其処で金田一は孤独な捜査を余儀なくされる。

あかり、陸、美咲、亮に続き忍から情報収集を行う金田一。
忍によれば、凛は茉莉香に歯向かえなかったらしい。

その夜、白狐村にもう一泊することになった面々。
寝床に入った金田一たちだが、話題は殺害された光太郎と陸のことで持ちきりだ。
そんな中、陸は白狐面について「(社の中に)たくさんの仮面があった」と述べる。

翌日、光太郎の遺体が流れ着いた狐火流しの現場を見回る金田一。
すると、其処にプカプカとサッカーボールが漂っていることに気付く。
それは、凛と光太郎が殺害された当日に行ったサッカーの際に使用された物であった。
たしか……あのとき、ボールは水田地帯へと飛んで行き紛失した筈だったが。

これに気付いた金田一はある可能性を思いつく。
もしや……と水田地帯を確認したところ、其処には小さな水門が設置されていた。
これを目にした金田一は自身の仮説の正しさを確信。
水門と狐火流し会場の間には2、3分の距離しかないことから、光太郎殺害については全員にアリバイが存在しなくなると結論付けた。
さらに、金田一は灯篭が2つであったことの意味についても理由を見出すことに。

だが……此処で金田一に新たな謎が立ち塞がることに。
そう、2ヶ月前の茉莉香の遺体が狐の嫁入りに見立てられていたことにも何か理由がある筈なのだ。
果たして、その理由とは―――7話に続く。

<感想&推理>

「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第3弾は金田一の過去にも関わる「狐火流し殺人事件」です!!

今回はその第6話。
前回、4話で「あかりと陸」、5話で「亮と美咲」から証言を聞いているので6話は「心平と忍」から情報を得る筈……と予測しましたが、情報提供は忍のみでしたね。
これは、心平が犯人か全て知ってて黙っているパターンのような気がします。

ただ、心平よりも怪しい人物が6話で浮上して来ました。
前回、予想通りならば次話が決め手となるのではないかと述べましたが、こちらは当たったのかもしれません。
そう、どうにも陸が犯人ぽいです。
なにしろ、社の中に入っていないと知らない筈の「たくさんの仮面」の存在を知っていたのは大きい。
もちろん、「いや〜〜〜以前にちらっと見かけてさぁ……」と言われたらそれまでですが。
いずれにしろ、今回の描写で陸が一躍犯人候補筆頭に名乗りを上げたのは間違いないと言えそうです。

だとすると、5話で述べた「ホワイダニット仮説その2」がその動機として考えられそうですね。

「狐火流し殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

それと6話で気にかかったのは「茉莉香を狐の嫁入りに見立てた理由」について言及されていたこと。
つまり、これには何か理由があることに。
それこそ、アナフィラキシーショックを他殺に偽装する為ぐらいしか思いつかないけど……他にも何か理由がありそうです。

それにしても「狐火流し殺人事件」は「ハウダニット」すなわち「殺害方法」や「トリック」は分かっているにも関わらず、何とも「フーダニット(犯人)」が掴めないなぁ……。
そもそも全員の行動がどうにも判然としないので絞り込みづらい……。
どうも「ホワイダニット(動機)」で犯人を絞り込むタイプのストーリーになるのだろうか。
ちなみに「ハウダニット」については4話ネタバレ批評(レビュー)を参照のこと。

「狐火流し殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

今回は此処まで。

一方、実写ドラマ版「金田一少年の事件簿N」の第7話は「雪影村殺人事件」。
こちらも注目!!

さらに、アニメ版「金田一少年の事件簿R」では「剣持警部の殺人」が放送中。
注目です!!

ちなみにアニメ版「金田一少年の事件簿R」はどうやら2014年10月までの放送になるとの情報も入って来ています。
ドラマ版もほぼ同時期に終了するとの噂もあり寂しいですね……。

◆「狐火流し殺人事件」関連過去記事
「狐火流し殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「狐火流し殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「狐火流し殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「狐火流し殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「狐火流し殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アニメ版の最後のエピソードは「ゲームの館殺人事件」になりそうです。


原作では顔が判明しなかった霜村志保について、公式サイトでどんな顔をした人物かを確認することができます。

そしてバーのウェイター・真津本潤ですが、ルックスはそのままに、名前が「杉本潤」に変更されました。


名前がNGだったのかもしれません(同姓同名の金田一役俳優がいますし・・・。)。
Posted by Me at 2014年09月07日 09:11
Re:Meさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

「ゲームの館殺人事件」はこれで原作、実写ドラマ、アニメと完全制覇ですね。

原作だとマスクを外した描写の無かった志保ですが、ドラマ版に続き明かされるのは良いですね。
これこそ、メディアミックス化の醍醐味です。

キャラの改変はストーリーに差し障りが無ければある程度は仕方がないかも……。
特に今回の場合は性格設定ではなく、キャラの名称のみのようなので特に影響は無さそうかな。

アニメ版、これで完結となるのは寂しいですが、締め括りに相応しい作品となることを期待します!!
Posted by 俺 at 2014年09月09日 23:10
「ゲームの館殺人事件」の完結で、「R」のアニメ版は終了しましたが、アニメ版は一人一人をもう少し掘り下げていた感があります。

原作の真津本にあたる杉本は、犯人の麦林こと菊川早苗がなぜ霜村親子を殺害したかに感づいていました。

杉本は、早苗が梢の借金を返していたことを知っていたのです。さらに、早苗が病気でもう長くないこともです。

一方で早苗は、杉本が梢に想いを寄せていることに感づき、彼の背中を押すような発言をしていました。

エピローグは、早苗が亡くなった後、彼女の墓がある墓地のシーンに変更されるなど、アニメ版の「魔人遺跡殺人事件」を思い起こすような描写でした。

細かな違いはいくつもありましたが、犯人とその関係者のバックストーリーをより深く描いたことで、作品の雰囲気が漫画より良くなったという印象を抱きました。

終わり方も、これからもストーリーが続いていくような感じだったので、また続編を期待したいと思います。
Posted by Me at 2014年10月26日 11:38
Re:Meさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

アニメ版は媒体の特徴を活かした作品に仕上がっていたんですね。
やっぱり、複雑な人間関係と動機あっての「金田一少年」だと思うので、其処を強調するのが良いのかもしれません。

そして、まだまだ原作にストックありますし、続編が是非欲しいですね(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2014年10月27日 21:47
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