2014年08月30日

「実は私は」第77話「カリスマを超えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第77話「カリスマを超えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第77話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

修学旅行も一晩目を迎えることに。
修学旅行の夜の楽しみと言えば枕投げ……と思いきや、さに非ず。
葉子たちにとっては、一日の疲れを癒す場所―――そうテルマエこそがそれなのだ!!

というワケで葉子、渚、みかんたちは南国にも関わらず、何故か露天風呂に入浴していた。
気になる朝陽の目もない浴場内である。
自然と女子トークに花を咲かせることに。

その頃、そんな黄色い声を遥か遠くから聞いている者どもが居た。
そう、男子陣だ。

それにしても遥か遠くとはどういったことであろうか。
その事情はこの温泉の覗き対策にあった。

なんと、男湯と女湯の間には断崖絶壁が口を開けて横たわっていたのである。
その距離は優に数百メートルはあるだろう。
当然、葉子たちの会話の内容も途切れ途切れにしか聞こえてこない。

そんな状況に涙を抑え切れない岡と嶋の2人。
その手には双眼鏡が握られていた。
完全に覗く気だったのだ。

しかし、女湯の周囲にはバリケードが張られ、男湯に向けた壁にはジャージ装備の明里が座り込んでいる。
その目は岡と嶋を確かに捉えていた。
おそらく、後で大事になるのだろうが、朝陽にとってはどうしようもないことである。

とりあえず難を逃れるべく、その場をそそくさと離れた朝陽。
一息吐こうとするが、その目に「男湯に居る筈の無い人物」が映る。
そう、獅穂だ。

「なんで……有り得ない」と繰り返す朝陽に「それが痴女だからさ」と応じる獅穂。
もはや、その存在自体が1つの答えであった。

と言うのは、些かオーバーで。
獅穂に言わせれば、女湯で月を見てしまった場合に起こるであろう獅狼の惨劇を考えたらしい。

(ああ、それぐらいは考えて上げているんだ)
と、納得しかけた朝陽だが、慌てて首を振る。

それはそれとして、獅穂が此処に居る必要が無いことに気付いたのだ。
やはり、彼女がこの場に居る理由は「それが獅穂だから」としか答えようが無いのだろう。

しかし、この状況はマズイ。
極めてマズイ。

なんとか穏便に事を済まそうとする朝陽だが、ここぞとばかりに獅穂の誘惑は止まらない。
そして、獅穂あるところにはこの人も……。

湯船から立ち上がり全身を露出しようとする獅穂。
だが、突如として空から1人の水着姿の少女が舞い降りた。

気付けば獅穂の身体にはバスタオルが巻き付けられている。
そう、痴女力あるところに彼女あり―――颯爽と現れたのは黄龍院凛だ。

寸前で全裸を阻止された獅穂は悔しがるかと思いきや、余裕の笑みを浮かべる。
いつしか、朝陽はドギマギしていた。

巻き付けたバスタオルが獅穂のボディラインをくっきりと浮かび上がらせたからである。
凛の行動は逆に艶めかしさを強調してしまったのだ。

しかも、この騒動で周囲の男子生徒に獅穂の存在を知られてしまった。

「女神の降臨だ〜〜〜」とはしゃぐ嶋。
さらに色めき立つ野郎ども。

だが、獅穂はこれにも動揺の色は無い。
多くの男子生徒を前にしながら、巻いたバスタオルをはらりと落とす。

ちょっ、それは掲載誌上倫理的に問題が!!
朝陽のツッコミが飛ぶが、獅穂には勝算があったのだ。

おそるべし、獅穂の身体は要所要所が湯煙に覆われ隠されていた。
凛によれば、高度な痴女力により気流を操らなければ不可能らしい。
なんとも、恐ろしい……。

勝利を確信する獅穂。
だがしかし、急に顔色が曇る。
さらに、凛までもがガタガタと肩を抱き締め震え出した。
なんでも、驚くべき痴女力が迫っているらしい。

ふと、露天風呂の片隅を見遣った朝陽の目が釘付けになる。
同時に、周囲の男子生徒たちから一斉に鼻血柱が吹き上がる。

獅穂が固唾を飲む中、現れたのは獅穂の母・カリスマ痴女であった。
その顔は相変わらず影になっており窺えない。
しかし、獅穂と同じく全身を露出した上で強調している。
いや、凛によれば獅穂よりも高度な技術が用いられているらしい。
それが証拠にまさに際どいギリギリのラインまで攻めていたのだ。

おそらく、渚がこの場に居れば顔を真っ赤にしてこう叫ぶことだろう。
「なんと破廉恥な!!」と。

その圧倒的な存在感に押し潰される獅穂。
「勝てない」と負けを認めようとするが……。

これに凛が憤った。
「あなたを倒すのは私だけ」と主張したのだ。

ライバルからの励ましに勇気づけられた獅穂は勝負に出る。

なんと、気流の調節を止めたのである。
当然、彼女の裸身を覆い隠していた湯煙は晴れて行く。
この状態では……いろいろとピンチだ。

そして、全ての煙が消え去った。
其処に立つのは全裸の獅穂……では無かった。
凛が剣と髪で辛うじて前面からの露出を防いでいたのだ。
まさにカリスマを上回るギリギリ度合であった。

これに今回ばかりは負けを認めるカリスマ。
「良い友達が出来たわね」と微笑む。

そんなカリスマに「2人だからこそ勝てた」と告げる獅穂。
さらに「今度は1人でも負けない」と宣言する。
その傍らでは「良かったね」と笑顔を見せる凛だったが……。

此処で獅穂が呟く「良いの?」と。
その目が指し示した方向には血柱を吹き上げる朝陽が居た。
前面のカリスマ側からは獅穂の裸身を隠すことに成功した凛だが、後方の朝陽側からは無防備だったのだ。

「やっぱり許さない!!」
こうして、凛と獅穂の死闘は続くのであった―――78話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、8巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

その77話。
今回は獅穂と凛のエピソードでした。

とはいえ、まずは人気投票の結果から。
本誌によると1位は渚、2位は葉子、3位は茜とのことです。

その活躍ぶりから茜が1位かと思いきや……。
そして、葉子は2位に。
影の薄いメインヒロインとしては健闘したのか、それとも……。
ただ、みかんが3位以内に入れなかったとは……意外。

さて、此処で77話の感想に戻って。

獅穂によるカリスマ超えが描かれました。
とはいえ、作中でも口にしていたように凛と2人での勝利ですね。
獅穂と凛、良いコンビです。

それにしても今回はかなり大胆な内容でしたね。
作中の獅穂同様にかなり攻めていたように思います。
驚きました。
こういった内容だと、一歩間違えるとコメディの範疇を超えかねないのですが、本作は構成が練られた上でキャラがきちんと活かされているので上質のコメディとして成立している点が素晴らしい。

それと、あの露天風呂は湯が真っ赤に染まった温泉として伝説になるな。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス8巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると9巻は、9巻は……誰だ!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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