2014年09月27日

金曜プレステージ「潔癖クン殺人ファイル 汚れた招待状〜毒舌で超潔癖!前代未聞の刑事が奇妙な謎に挑む…死体に送られた届くはずない招待状…悲劇の黒い秘書…(潔癖クンが行く 汚れた招待状〜痴漢係はちょっとツライ!〜)」(9月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「潔癖クン殺人ファイル 汚れた招待状〜毒舌で超潔癖!前代未聞の刑事が奇妙な謎に挑む…死体に送られた届くはずない招待状…悲劇の黒い秘書…(潔癖クンが行く 汚れた招待状〜痴漢係はちょっとツライ!〜)」(9月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

潔癖すぎる刑事相田亮介は、潔癖が度を超してしまい、殺害現場でその部屋中に除菌スプレーをまき散らして事件現場を荒らしてしまうほど。
しかし、相田亮介はただの潔癖ではない。潔癖で培われたその鋭い洞察力は次々と事件を紐解くヒントを現場から見つけ出すのだった。
ところが、相田は度を超えた潔癖症が故に上司から怒りをかってしまい、刑事課から生活安全課に異動させられてしまう…

異動した先の相田の相棒は速水悠太郎。生活安全課として満員電車に乗り込み痴漢を捕まえようと意気込むも、毎回痴漢と間違われてしまう速水。そんな彼に与えられた新しい任務…それは、あの潔癖刑事相田を指導することを任せられる!
これでめでたく名コンビ誕生!?となるわけだが、早速二人を待っていたかのように事件は起こる。ある日のこと、満員電車で勤務中に携帯で盗撮している男を発見する!速水が迷わず捕まえようと男から携帯を没収するも、中からは盗撮らしきものは一切出て来ない。男に大声で怒鳴りつけられる速水…しかし数日後…なんとその男が殺害されたという情報が二人に入る。しかも時間は連続殺人へと発展!
相田は持ち前の洞察力で、二つの事件の意外な関係性に気づく。
相田を制止しようとする速水も無理やり巻き込んで、事件は衝撃の結末へ!
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

相田亮介は潔癖症な刑事である。
相田はその性格から鋭い洞察力を見せ、思わぬ角度から事件を解決に導いていた。
だが、彼はその優秀さに反して仲間から蛇蝎の如く嫌われている。
何故なら、相田の潔癖症は度を過ぎており業務に差し障りがあるほどだったのである。
例えば、ある事件現場などでは遺体に除菌スプレーをまき散らし証拠を隠滅してしまうのだ。

とはいえ、相田はそれでも結果を残していたのだが……。
ある日、遂に耐え兼ねた上司から異動を告げられてしまう。

異動先は生活安全課。
こうして、相田は人が多く乗り込む電車の中で痴漢を捕まえることに。

そんな相田の相棒は速水悠太郎。
冴えない風貌の持ち主だが、行動も何処か卑屈である。

本来ならば先輩は速水の筈である。
だが、彼生来の気の弱さと、相田の押しの強さから、出会うなり立場は逆転。
たちまち、速水は相田のパシリと化してしまう。

此処に速水の気の休まらない日々が始まったのだ。
相田に振り回され続ける速水。

なんとか相田に先輩風を吹かしたい速水は目の前で手柄を立てようと意気込む。
すると、満員電車で携帯を用いて何やら撮影している不審な人影を発見。
早速、これを捕まえるのだが……。

しかし、当の男性・松崎の携帯からは何も出て来ない。
残っているのは周囲の人々を真横から撮影した映像だけだった。

相田の前で面目を失う速水。
だが、相田もまた彼独自の嗅覚で松崎の様子に不審な物を嗅ぎ取っていた。

そして数日後、これが的中。
松崎が自宅で何者かに殺害されたのだ。
相田は整然と片付けられた現場の様子から、犯人は几帳面だと指摘するが。

矢先、松崎の娘・理沙が犯行を認め出頭して来る。
なんでも、代議士である橘雅斗との結婚を松崎に破談にされた為に殺したらしい。
しかし、相田は理沙宅の片付け具合から犯人では有り得ないと断定する。
犯人はすこぶる整理整頓能力に長けているようだ。

相田は理沙が誰かを庇っていると推測。
父殺しの相手を庇うとすれば、それは愛していながら別れさせられた橘しかいないと判断。

こうして、理沙の婚約者・橘を訪ねた相田たち。
相田たちは其処で橘の秘書・奈緒美と出会う。
何やら、橘と奈緒美には秘密があるらしいが……。

そんな中、橘の態度に不審を感じた相田はこれを尾行。
すると、橘は満員電車に乗り込むとスカート姿の女性の背後で足をもぞもぞと動かし始めた。
これに相田が叫ぶ―――「盗撮だ!!」と。
そう、橘は靴に仕掛けた隠しカメラで盗撮を行っていたのだ。

逮捕された橘は魔が差しただけと主張するが、相田は常習犯だと見込む。
そんな橘の実態を知らされた理沙は前言を撤回し、犯人を橘だと思い込み彼を庇ったと主張し始めた。

これに相田は、あの日の松崎が不審な様子だったのは橘の行動を見張っていた為ではないかと考える。
だとすれば、誰かが橘の性癖を松崎に教えたことになる。

そんなことが出来るのは、橘の身近な人間しかいない。
橘と奈緒美が男女の仲にあると見抜いた相田は奈緒美を訪問。
其処で死体となった奈緒美を発見する。
どうやら、何者かに殺害されたらしい。

しかも、何やら物色した後で片付けを行った形跡があった。
この片付け方に松崎殺害現場と同じ整理整頓の印象を受けた相田は、これを連続殺人と判断する。

さらに、奈緒美と頻繁に連絡を取り合っていた彼女の友人・森川めぐみを訪ねたところ、意外な事実を知ることに。

橘と奈緒美は相田の予測通り男女の仲にあったのだが、橘は奈緒美との関係をドライなものと捉えており、理沙との結婚が決まった途端に彼女を捨てたらしい。
これに腹を立てた奈緒美は橘の秘密を松崎に教えると語っていたそうなのだ。
しかも、めぐみは奈緒美から荷物を預かっていた。

此の中身こそ、橘の盗撮常習性を証明する動かぬ証拠……すなわち盗撮の様子を撮影したDVDだったのだ。
これにより、橘は盗撮犯として逮捕される。

一方、相田は片付け方以外に2つの現場に共通点があったことに気付く。
それは残り香であった。
この残り香を橘の事務所でも嗅いでいたことを思い出した相田は事務所を出入りした人間を特定。
残り香が香水であると目星をつけると、同じ香水を用いていた橘の母・響子に狙いを定める。

2つの現場で香水の匂いと片付け方が合致していたことを武器に響子を問い詰めた相田。
響子は松崎と奈緒美殺害を認めることに。

過去、学生当時から橘には盗撮癖があった。
息子のこの性癖を知り、思い悩んだ響子は橘を道連れに心中しようとするが……。
橘はそんな響子の意志に涙ながらに「従う」と口にした。
これを目にした響子は橘を殺せなくなってしまった。
以来、響子によれば親子は修羅の道を生きていたのだそうだ。

ところがあの日、松崎が橘を呼び出した。
松崎は橘に「どうしても別れる気がないようだな」と念を押すや、刃物を取り出し襲い掛かったのだ。
橘は抵抗し、刃物が床に転がった。
駆け付けた響子はこれを拾い上げると松崎を刺殺してしまったのだ。
響子は橘を逃がすと現場を片付け、自身も逃げ出したのだ。

ところが数日後に意外な事実が発覚する。
すべては橘と松崎の間に立った奈緒美の陰謀だったのだ。
奈緒美は橘に捨てられたことを恨み、橘の悪癖を松崎に教えただけではなく、橘には「松崎が脅迫している」と告げ、松崎には「結婚招待状を送り付け、橘は理沙と別れる気はない」と伝えていた。
これにより、松崎は橘を殺すことを決意したのだ。

これを知った響子は奈緒美を批判する。
しかし、奈緒美は橘に性接待まで強要されていたことを響子に訴えた。
さらに、橘の悪癖の証拠となるDVDを公開するとまで宣言したのだ。
驚いた響子は奈緒美を揉み合う内に彼女を殺害してしまったのである。

その後、室内を物色し証拠のDVDを探したのだが、当のDVDは既にめぐみに預けられていた。
どうやら、奈緒美は死を覚悟していたようだ。
おそらく、橘を愛するあまり彼の手で殺されようとしていたのだろう。

すべては橘の為だったと述べる響子は罪を認めると出頭した。

翌日、理沙のもとを相田たちが訪れた。
その手には響子が松崎宅から持ち去った彼の遺書があった。
招待状を送り付けられた松崎は、橘を殺した後で自身も死亡するつもりであった。
それが離間策を狙う奈緒美の仕業と知らず、理沙を守るべく橘を道連れに死を決意していたのだ。
これを知った理沙は父の愛を確認し、涙を流す。

こうして事件は終わりを告げた。
とはいえ、相田と速水の相棒関係はまだまだ続く。
すなわち、速水の心労は未だ終わらないのだ―――エンド。

<感想>

新シリーズ「潔癖クンが行く」第1弾。
ドラマ原作はなし、オリジナル作品です。

ただ、坂上忍さんは「宅配ネットクリーニング・リネット」のCMでも潔癖刑事を演じていらっしゃるので、コレが元ネタとは言えそうです。
詳しくは次の記事を参照。

あの「潔癖刑事」が遂にドラマ化!?金曜プレステージ「潔癖クンが行く」に注目せよ!!

では、ドラマ版感想。

ある意味、相田と速水の関係はホームズとワトスンをイメージしていたのかな。
確かに相田の場合、潔癖症と言うよりはエキセントリックな印象だったし。
とはいえ、潔癖症は飲み残しの飲料を机の上に放置しない気もするけどなぁ……。
それと、相田はあの状態でよく刑事になれたなぁ……。

でもって、あの人は証拠隠滅の常習犯でもありそうだ。
その点、上司である神林の異動の判断は正しい気がする。
まぁ、相田を使いこなせていなかった神林にも問題はあるが……果たして相田を使いこなせる人間が居るのか!?
ある意味、相田は単独捜査向きの人材かな。
ただ、真相は突き止められても物証を隠滅しちゃう恐れがあるから裁判になると厳しいかなぁ。
とはいえ、相田の触れても大丈夫かどうかのラインはかなり曖昧なところがあるから此の点も不明。
ちなみに、響子が犯人であると断定した根拠の残り香は視聴者の目には映らないからアンフェアかなぁ。

そう言えば橘だけど性癖と言うよりは悪癖だねぇ。
そして悩みを抱えてたとか言いつつ、奈緒美とドライな肉体関係を結んでいたのか……。
しかも、理沙とも交際すると。
橘君……本当に悩んでたのかどうかがかなり怪しいのだけど。
こうなると性癖の問題じゃなく、人間性の問題な気がするなぁ……。
全部、後始末は響子に押し付けてるし。
その点、理沙は松崎と対極の男性を選んだと言ってたけど確かに対極だ……悪い意味でだけど。

そして、当の松崎。
わざわざ凶器を持ちつつ、それを手放し相手に使用させようとする心遣いよ。
流石は橘と対極の男だけのことはある。

ああ、響子と言えば「修羅、修羅」と言う割にはなぁ……都合の良い時だけ修羅化してるね。
しかも、事故っぽいながらもピンポイントで殺して行くしなぁ……。
彼女が護ろうとしたものは本当に橘だったのか、それとも自身が産んだ息子に非があることを認めたくなかっただけだったのか……。
これまたなかなかでしたね。

そう言えば、奈緒美もなかなか。
彼女の当初の計画では橘と松崎をいがみ合わせ殺し合わせる予定だったのだろう。
橘が勝てば、奈緒美は2番目の被害者として彼に殺される。
松崎が勝てば、それはそれで橘は終わる。
ところが、橘が思いの外に事なかれ主義だった。
結果、響子が介入し橘は手を汚すことなく終わったと言ったところか。
奈緒美はよほど強く橘を愛し、それ故に憎んだのだろう。
それにしても奈緒美の場合、橘の悪癖を知った上で彼を愛してるワケだし、何で橘は奈緒美を選ばなかったのだろう。
そうしてれば、理沙は傷付かない、奈緒美も傷付かない、響子もそれなりに安心だったのに。
ただ、橘の悪癖は続くから被害者が増えるんだよなぁ……。
結局、橘の悪癖を何とかしない限り無理だな。

ちなみに、理沙もさらっと凄いことしてるし、これまたなかなかだなぁ。

さて、当初こそ「ネタドラマかなぁ」と思っていましたが、割と真面目な作りに好感が持てました。
これならばシリーズ次回に期待しても良さそうかな。

◆関連過去記事
あの「潔癖刑事」が遂にドラマ化!?金曜プレステージ「潔癖クンが行く」に注目せよ!!

<キャスト>

相田亮平:坂上忍
速水悠太郎:温水洋一
松崎潤一郎:片桐竜次
松崎理沙:酒井美紀
橘雅斗:金子昇
橘響子:丘みつ子
野村奈緒美:井上晴美
神林公造:高杉亘
森川めぐみ:竹中里美
黒木正則:川口力哉
牛尾肇:俊藤光利
長坂通:宮澤翔
武藤ミカ:中上サツキ ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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この記事へのコメント
相田刑事二度署の屋上のベンチに堂々と座りますよね 張り込みでベンチにシートひかないと座らなかったのに・・・・・・(笑)
Posted by カズ at 2014年09月27日 17:26
Re:カズさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

ああっ、言われてみればその通り。
相田刑事の潔癖症、割と基準が曖昧だった気がします。
そもそも潔癖症だと職場の椅子にも細心の注意を払いそうだし。
Posted by 俺 at 2014年09月30日 22:45
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