2014年10月09日

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平11 みやぎ松島湾殺人事件 怒りの新署長…暴走ノラ犬刑事現る!汚れなき靴底の謎と闇に消えた男を追え!」(10月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平11 みやぎ松島湾殺人事件 怒りの新署長…暴走ノラ犬刑事現る!汚れなき靴底の謎と闇に消えた男を追え!」(10月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

各地を転々としている警察署長・風間昭平(北大路欣也)。内部ではさすらい署長と陰口を叩かれているが、本人は現状に満足している。
今回、署長が急逝してしまった宮城県・松島署へ赴任することに。風間が着任するとすぐに変死体発見の一報が入る。早速、自ら現場の森林へ向かう風間。到着すると松島署の杉浦政吉(螢雪次朗)、七緒美咲(木内晶子)らがいた。現場で血の付着した石が見つかった事から、頭部殴打による殺人と断定。そして、風間は被害者の左の靴底が汚れていないことに気づく。殺されたのはケアワーカーの庄司和也(辞本直樹)と判明するが、捜査は県警本部主導となり所轄は待機するように指示されてしまう。庄司と小学校の同級生だった七緒は、何も出来ずに歯がゆいと風間に話し、他の松島署刑事たちも七尾と同じ気持ちだった。すると風間は地元をよく知る利点を生かし、松島署独自で真相を追うことを提案。早速、杉浦は庄司を殺したいと言っていたという人物を突き止める。ゆすりの常習犯だった庄司は周囲から恨みを買っており、同僚の伊野武(中村靖日)が殺してやると息巻いていたという。

一方、単独捜査を続ける松島署の尾形誠二(大友康平)は、こけしコンクールで新人賞を受賞した坂巻哲也(大浦龍宇一)の新聞記事を見ながら考え込んでいた。そんな尾形に風間は声をかける。着任前、カフェ店員の熊谷絵里(尾崎亜衣)を問い詰める尾形を見かけ気になっていたのだ。尾形は失踪人の捜査だと答え、事件性はないとその場を去ってしまう。
その頃、県警本部の捜査員に捕えられた伊野は容疑を否認していた。伊野にはアリバイがあることも判明し、本部の捜査は振り出しに戻るが、七緒は地元の友人から庄司の彼女がDV被害を受けていたという情報を得ていた。しかもその彼女とは熊谷絵里だった。風間が七尾、杉浦を連れ絵里の働くカフェへ向かうと店内に尾形の姿があった。風間たちの顔を見るなり尾形は店を出ていくが、店長の野本杏子(遠山景織子)によれば、絵里に庄司の話を聞きに来ていたという。殺害時刻には家にいたという絵里だが、首には痛々しいアザが残っていた。

店を出た風間たちは庄司の殺害現場へ。殺害時の状況を再度確認すると、庄司は東の方向から歩いてきたことが分かる。そして東の方角には総合病院があった。七尾、杉浦は署へ戻ることになり、風間はひとりその病院へ向かう。
なぜ庄司の左の靴底だけが汚れていなかったのか…疑問が脳裏をよぎる中、病院の駐車場で、車から降りてくる杏子を見かける風間。後を追うと杏子はある人物の病室に入って行った…。さらに絵里が姿を消し、事件が再び動き出す!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

「さすらい署長」と呼ばれる風間昭平。
彼は何かの事情で署長が居なくなった土地に代理署長として赴任し、正式な署長がやって来るまでの繋ぎを果たすのが役目である。
風間自身はこれを「リリーフ」として気に入っている。

そんな風間が今回着任したのは宮城県・松島署。
ところが着任早々、殺人事件が発生する。

被害者は庄司和也。
何者かに撲殺されたらしい。
庄司の遺体を目にした風間は、その左の靴底が汚れていないことに注目する。
風間は松島署の面々と共に捜査に乗り出すことに。

しかし、ただ1人だけ、そんな風間に従わない刑事が居た―――尾形誠二だ。
尾形は一匹狼であった。
過去に何かを抱えているらしい尾形。
そんな尾形に風間は興味を抱く。

当の尾形は坂巻哲也という男性について調べていた。
坂巻哲也はこけし職人。
コンクールで新人賞を獲るほどの腕前であったが、謎の失踪を遂げていた。

坂巻の妻は野本杏子といい地元でカフェを営んでいた。
このカフェには熊谷絵里という店員が1人居る。
尾形は此処に毎日通っているようである。

殺害された庄司の恋人が絵里であったことが判明。
しかも、絵里は庄司から虐待を受けていた。
動機があったのだ。

絵里に容疑が集中する中、風間は庄司の殺害現場へ。
どうやら庄司は総合病院からの帰路を襲撃されたようである。
庄司に診察の履歴は無い、誰かのお見舞いだろうか?

病院へ向かった風間は其処で杏子を見かける。
杏子は入院している坂巻の母・節子を訪ねて来ていた。
風間は杏子と節子が何かを隠していると察するが……。

矢先、絵里が死体で発見される。
何者かに殺害されたらしい。

意外な展開に混乱する捜査本部。
しかし、風間はマイペースを崩さず今度は尾形の過去を調べ始める。
そして、ある事実を突き止めた。

さらに、風間は庄司の左の靴底が汚れていなかった理由を突き止める。
それは左の靴底に染料が付着し、これを知られることを怖れた犯人が履き替えさせたからであった。
風間は坂巻家に染料保管用の小室があることを知り、踏み込むことに。
すると……小室の中には白骨化した坂巻の遺体が転がっていた。
坂巻も何者かに殺害されていたのだ。

此処に風間は杏子のもとへ向かう。

同じ頃、尾形は杏子と対峙していた。

実は尾形の痛みを伴う過去に、坂巻と杏子が関わっていた。
ある日、尾形は厳めしい男に絡まれているらしい高校生を助けた。
この時、厳めしい男を投げ飛ばしたのだが……男は右腕を骨折し障害が残ることとなった。

しかし、この厳めしい男こそが被害者だったのだ。
加害者は尾形が助けた高校生であった。
そして、厳めしい男の正体こそ、坂巻だったのだ。
尾形は被害者と加害者を見誤り、坂巻に暴行を働いてしまったのである。

これが原因で坂巻は右腕を負傷し、こけし作りに支障をきたすようになった。
新人賞を受賞したのはそれからすぐのこと。
つまり、坂巻は怪我を負いながらも新人賞を受賞したことになる。
これに尾形は疑問を抱いていたのだ。
坂巻の右腕はこれに耐えられる状態では無かったのだ。

それから3年後、坂巻が消えたのだ。
尾形は坂巻が既に殺害されているのでは……と考えていた。

「全部、あんたの所為よ!!」
尾形を責める杏子、其処に風間が駆け付け杏子を連行する。

杏子は素直に自供し始めた。

尾形により右腕を失った坂巻はこけし職人としての生命を絶たれた。
沈み込む坂巻を見かねた杏子と節子は、杏子の作品を坂巻の名でコンクールに出品し新人賞を受賞した。
しかし、これで坂巻が喜ぶ筈がない。

余計に鬱屈を抱えた坂巻は杏子と節子に暴力を奮い始めた。
それは3年間も続き、思い余った杏子が坂巻を殺害したのだと言う。
杏子は節子と共にこれを小室に隠し、失踪を偽装した。

さらに、杏子は哲也の生存を偽装すべく、働いていた絵里に遠方から哲也の携帯で連絡を入れさせていた。
これを知った庄司は小室を調べ、坂巻の白骨遺体を発見し杏子を脅迫し始めた。
この際に左の靴底に染料が付着したのである。
さらに、これに飽き足らず庄司は節子まで脅迫し始めたのだ。

杏子は逆上し庄司を殺害した。
靴の裏の染料から動機が判明することを怖れ、靴を履きかえさせた。
これで終わったと思われたが……。

絵里は庄司から虐待を受けていたが庄司を愛していた。
其処で庄司を殺害した杏子を許せずこれを襲撃し、返り討ちにあったらしい。

これを聞いていた風間は「まだ終わっていない」と述べ、節子のもとへ。
庄司と絵里殺害は杏子の犯行だが、坂巻殺害は節子の犯行だったのだ。
節子が罪を認めたことで、事件は真の終わりを告げた。

仕事を終えた風間は松島署を後にした。
そんな風間を尾形が最敬礼で送るのであった―――エンド。

<感想>

「さすらい署長風間昭平」の第11弾です。
前作は2013年7月17日の放送となるので、実に1年3ヶ月ぶりの新作となりました。
前作のネタバレ批評(レビュー)ありますね。
興味のある方は過去記事リンクよりどうぞ!!

原作は、中津文彦先生『さすらい署長・風間昭平』シリーズ。
原作者である中津文彦先生は2012年4月24日に亡くなられています。

中津文彦先生、死去……

では、ドラマ感想を。

オープニング直後、風間が杏子に不審者扱いされて「何か御用ですか?」とにこやかに難詰されていたねぇ。
一般市民にまで不信感を抱かれる風間……なかなかになかなかである。
というか、あれだけピンポイントに事件発生前に事件の関係者宅を訪問出来るのはもはや秘密があるとしか思えない。
きっと風間は次の2つの内のどちらかなのだろう。

1.赴任前にその土地で過去に起こった事件を調べ、火種の燻って居そうな事件を見つけると事前にチェックしている。
2.赴任前にその土地で過去に起こった事件を調べ、火種の燻って居そうな事件を見つけると事前に被害者と加害者を見繕って事件が発生するように仕掛けてる。でもって、赴任直後に芽吹いたかどうかを確認して回ってる。

2だとまさに高遠も顔負けの犯罪コーディネーター、いや、どちらかと言えばアガサ・クリスティの名作『カーテン』の「犯人X」か。

「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

果たして風間の正体はいずれか?
あなたも推理してみよう。

でもって、本部の刑事たちも印象的だったなぁ。
杉浦たちを侮りつつ、杉浦運転の車が遅くても車内が禁煙だと知らされても、反発するでもなく唯々諾々と従う本部の刑事たち。
あれだけ杉浦たちを侮っていたら「いいから急げ!!」とか「俺たちには関係ない」とか言い出しそうなものだけど、基本、素直。
さらに、杉浦たちを見かけたら毎回必ず声をかけてるし、根が素直な人のように見えた。

そう言えば、村里耕二役の石倉三郎さんが登場していたのも良かったですね。

次回にも期待出来そうな作品だったと思います。

◆関連過去記事
水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平(9) びわこ由美浜殺人事件〜京都絵ろうそくの炎が映す殺人連鎖!偽りの遺留品に秘めた20年の懺悔と哀しみ(京都老舗絵ろうそくの炎が焦がす復讐の連鎖)」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平10 すみだ業平橋殺人事件〜強欲の裏で泣く男と女…2つの死体に同じ謎の切り傷!復讐連鎖の黒幕を暴け(強欲の裏に散りゆく花…首の傷の謎)」(7月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

中津文彦先生、死去……

<キャスト>

風間昭平:北大路欣也
尾形誠二:大友康平
野本杏子:遠山景織子
白川陽一郎:榎木孝明
大槻典之:田山涼成
村里耕二:石倉三郎
坂巻節子:左時枝
杉浦政吉:螢雪次朗
藤原貴弘:中西良太
坂巻哲也:大浦龍宇一
伊野武:中村靖日
主婦:大島蓉子
立番警官:久保田磨希
七緒美咲:木内晶子
今野裕一:塩山義高 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


「びわこ由美浜殺人事件: さすらい署長・風間昭平 (光文社文庫)」です!!
びわこ由美浜殺人事件: さすらい署長・風間昭平 (光文社文庫)





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