ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スーパーへとお買い物に出かけたリコス、バニー、さゆり、源さんたち。
和気藹々と店内を進む一同。
特に、リコスとバニーは凄い。
屋根付きのショッピングカートに乗ったさゆりを中心に陳列棚を覗きながら歩くその姿は、もはや親子である。
と、カートに乗ってはしゃいでいたさゆりが何かに気付いた。
「あっ、おでこしゃん!!」
「「なにっ!?」」
その声にバニーと源さんが過剰反応を示した。
それもその筈、源さんは23話「インリンの事件簿」にて、バニーは27話「名探偵インリン」にて、それぞれ「おでこしゃん」ことインリンと因縁があったからである。
彼らはインリンをさゆりに仇を為しかねない危険人物と見ていた。
この剣呑な空気にさゆりはハッと口を塞ぐ。
もしも、2人に見つかればインリンがただでは済まないことに気付いたのだ。
その目の前を前髪を下ろした店員が床を眺めつつ過ぎ去って行く……。
誰あろう、彼女こそさゆりを発見し咄嗟に髪型を変えたインリンであった。
インリンはこのスーパーで生活費を捻出すべくアルバイトの日々だったのだ。
「妙だな……」
周囲を警戒しつつ、らしい人影が見つからなかったことに不審の声を上げるバニー。
源さんも首を傾げるが、さゆりが何やら言いたくない様子なのでその場はそれで収まった。
一方、当のインリンは屋根付きのカートに押し込められたさゆりがリコスとバニーに捕まっていると思い込んでいた。
23話でこそさゆりを悪の親玉と思い込んでいたインリンだが、27話にて逆に被害者だと思い込んでいるのだ。
いつか助け出す……静かに誓うインリンだが、それを指導係にサボりと見咎められ勤務態度を減点されてしまう。
その頃、バニーはと言えばさゆりがインリンを庇っているらしいことに不満を抱いていた。
なんとか、事情を明かさせようとあの手この手で奮闘するがさゆりも頑なに沈黙を押し通す。
と、お菓子の棚に新商品「雑草マンチョコ」が。
バニーの頭に名案が浮かんだ。
バニーは「雑草マンチョコ」を手に取ると「これが欲しければ秘密を明かすよう」にさゆりへ迫る。
「雑草マンチョコ」は欲しい、とは言え「おでこしゃん」を売るマネも出来ない。
悩むさゆりは知恵熱を出してぐったりしてしまう。
「あわあわあわ」
思わぬ展開に慌てるバニー。
「ったく〜〜〜おめぇなぁ〜〜〜」
これを見ていたリコスの執成しもあって、バニーの取引は無かったことに。
さゆりたちはその場を過ぎ去るが……。
何やらさゆりたちが揉めていた(ように見えた)インリンはお菓子のコーナーへ。
其処に「超堅焼き」で有名な煎餅が並べられていることに気付く。
まさか……この堅焼き煎餅を食べるようさゆりに強要していたのでは!?
実際は、その隣の「雑草マンチョコ」を巡る攻防だったのだが、インリンがそれを知る筈も無く、またも勘違いしてしまうことに。
そして、もちろん……仕事もせずお菓子の棚を漁っていたインリンに指導係から減点を喰らうのであった。
買い物を無事に終えたさゆりたち。
スーパーを出たさゆりは左右を歩くリコスとバニーに何かをせがむ。
顔を見合わせる2人だが、これに渋々応じることに。
両側からさゆりと手を繋ぐとその身体を持ち上げたのだ。
そのまま、ぶらりぶらりと揺らしながら歩き去って行く。
嬉しそうに笑うさゆりに、リコスたちも照れながら悪い気はしていない様子。
ところが……この様子をインリンが目撃していた。
彼女には、嫌がるさゆりを無理矢理左右から拘束し牽引して行く図にしか見えない。
これまた壮大な誤解なのだが、正す人物が居ない以上、どうしようもない。
可哀想に……と涙ながらにさゆりを見守るインリン。
しかし、真に可哀想なのは当の本人であった。
コホン……咳払いに気付き振り返ったインリンの前には指導係が立っていた。
「あなた、クビ」
3度目の正直、またもサボりと判定されたインリンはバイトをクビになってしまうのであった―――次回に続く。
コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!
ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。
つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。
そんな仕切り直しの29話(通算34話)。
サブタイトルは「アルバイター インリン」。
22話「我の名はインリン」23話「インリンの事件簿」27話「名探偵インリン」に続く、インリンメイン回第4弾。
その勘違いキャラが存分に発揮されましたね。
インリンにより、どんどんと悪役にされて行くリコスとバニー。
その一方で、実際の彼らはどんどん和みキャラに。
こちらも今回存分にキャラ力を発揮しましたね。
28話「プリンセス小堺」のインパクトが大きかっただけに、それに比較すると些か……ですが、なかなか良かったです。
やっぱり、本作は見逃せない作品だ。
そんな本作ですが、コミックス1巻に続き2巻が発売予定。
1巻表紙は『ジャポニカ学習帳』をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物でしたが2巻はフォームこそ同じですが色調を変えた表紙に。
ちなみに、2014年8月5日に『ジャポニカ学習帳』のデザインが立体商標化されたことで、ツイッター上のファンから本作の表紙について不安の声が上がる一幕もありましたが、あれはあくまで「同様のデザインを用いたノートに限る」らしいので本作は対象外のようです。一安心。
そして、此処からは今後の展開予想。
最終的には仲間になりそうなインリン(あるいは後輩)だけど、さゆりについて報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?
インリンの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にインリンはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?
さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
【短期集中連載版】
・「最強少女さゆり」第1話「さゆりと宇宙人」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第2話「さゆりとチャンバラ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第3話「さゆりとアルバムと私」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第4話「さゆりと峠とお見舞い」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
【連載版】
・「最強少女さゆり」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話(6話)から20話(25話)までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「最強少女さゆり」第21話(26話)「逆境魂 雑草マン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第22話(27話)「我の名はインリン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第23話(28話)「インリンの事件簿」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第24話(29話)「初めてのアルバイト」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第25話(30話)「母との遭遇」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第26話(31話)「川遊びとバーベキュー」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第27話(32話)「名探偵インリン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第28話(33話)「プリンセス小堺」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
さゆり父:25話時点で名前は不明。どうやら社会的地位の高い人物のようだが。
インリンの後輩:シルエットのみ27話より登場。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。
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