2014年09月20日

「実は私は」第80話「想いを伝えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第80話「想いを伝えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝陽が待つ浜辺に駆け付けた渚。
いよいよ告白の時がやって来た。

目の前には朝陽が立っている。
ライバルでありながら告白へ向けて背中を押した葉子やみかん、協力してくれた獅穂や茜の顔が浮かぶ。
胸の動悸を感じながら、さぁ、告白だ!!

……と思ったのだが、いざとなると声が出ない。
何しろ、答えは見えている。
きっと、朝陽は葉子を選ぶのだろう。
だのに、何故、恥ずかしい想いをしてまで告白する必要があるのか。
もう、いいじゃないか。
両想いである朝陽と葉子の恋に協力すべきではないか。

急に弱気になった渚は「今日は告白に最適の日だ」と朝陽に葉子へ告白するよう促す。
半分泣きながら逃げるように走り出す渚。

ところが、その腕を掴む者が居た―――朝陽である。

「何を言いたいのか分からないけど、言いたいことがあるのなら言って欲しい」と訴える朝陽。
さらに「何時まででも待つよ」とまで微笑みかけた。

朝陽にとって渚は恩人であった。
渚は朝陽の昔の想い人である。
彼女に告白前にフラれたことが転機となって、葉子へ恋心を抱いたのだ。

そして、みかんから告白を受けた経験もあった。
朝陽は、たとえ相手の意に反することとなっても真剣な相手の想いを踏みにじるようなことだけはしたくなかったのである。

これに渚の心を捕らえていた檻が壊れた。
渚は咄嗟に朝陽の唇を奪うと「実は私は……あなたのことが好きです」と告白するのであった―――81話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、8巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

その80話。

朝陽、漢(オトコ)やでぇ!!
凄く良かった!!

いざ告白となって、想いの強さゆえにフラれたショックを想像し躊躇した渚。
そんな渚の心を「何時まででも待つ」と告げた朝陽の真剣さが解きほぐしたのでしょう。
朝陽には、たとえ振ったとしても告白を笑わない真摯な想いがありました。
あの時、渚は「この人になら、たとえフラれても良い」と思えた筈です。
朝陽は本当に良い漢やでぇ。
そんな朝陽だからこそ渚も惹かれたんだろうなぁ。

ある意味、70話「答えを出そう!」の渚版とも言える回でした。

「実は私は」第70話「答えを出そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

ちなみに、今回の内容は明らかにあらすじで伝えきれる物ではない。
これを伝えきるには詳細な描写を行う小説にする必要があるくらいで、それでも本作それ自体とは印象が異なって来るだろう。
朝陽と渚の醸し出す雰囲気、表情、間やコマのテンポなど、80話の真価を味わうには本作それ自体を読むしかない。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス8巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると9巻は、9巻は……誰だ!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第70話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第71話「答えを出そう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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