2014年09月30日

「金田一耕助VS明智小五郎ふたたび 名探偵金田一と明智の推理対決再び!村の入り口に垂れ下がる首つり死体…柳條家に隠された宝と謎…それを狙う怪人二十面相!名家を襲った怪事件!驚愕の結末とは!?」(9月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一耕助VS明智小五郎ふたたび 名探偵金田一と明智の推理対決再び!村の入り口に垂れ下がる首つり死体…柳條家に隠された宝と謎…それを狙う怪人二十面相!名家を襲った怪事件!驚愕の結末とは!?」(9月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

探偵である金田一耕助(山下智久)の事務所に柳條星子(剛力彩芽)が依頼にやってきた。父である柳條清久男爵(津嘉山正種)が毒を盛られた殺人未遂事件を金田一に調べてほしいというのだ。星子は爵位や財産など後継問題が絡んでいるのではないかと言う。
星子の依頼を受けた金田一は星子とともに、柳條家の使用人である阿野田一平(岡山天音)の運転で柳條家のある長野県の屋敷へ向かっていた。途中、田舎道で急停車する車。何と柳條家の長女・柳條花陽(横山めぐみ)の夫である柳條数馬(今奈良孝行)の死体と出くわす。
捜査協力を終えた金田一ら一行はようやく屋敷へとたどり着いた。そこでは、夫の死で悲しみにくれる花陽や母・志麻子(星由里子)や次女の雪夜(山口紗弥加)そして雪夜の夫である星野夏彦(平岳大)が日比野刑事(渡辺いっけい)の事情聴取を受けていた。
そこへまた新たに男がやってきた。明智小五郎(伊藤英明)だ。怪人二十面相から柳條家が所有する金の如来像を狙った予告状が届いたのだ。
ふたたび顔を合わせることになった金田一と明智。意識する金田一だったが明智は余裕の表情を見せる。
翌日から殺人事件の手がかりを探す金田一、一方明智はというと金の如来像を狙う怪人二十面相の行方を追っていた。爵位継承の可能性があった数馬が自殺するわけがない、他殺だと考える柳條家の面々。その後の調べで屋敷内の蔵から数馬の吐血が発見された。男爵と同じく毒が盛られた可能性が高いという。同一犯の犯行なのか?!
そんな中、志麻子は三女の星子の縁談を進めていた。相手は菱川建設の卓造(阿部力)。柳條家を守るための苦渋の決断する星子。そしてまたしても、柳條家で事件が起きてしまった…。
(フジテレビ公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

怪人二十面相を相手に大活躍を続け、日夜報道されるヒーロー・明智小五郎。
国民はこぞってこの名探偵の活躍を讃えた。

そんな明智の活躍を横目で眺めながら忸怩たる想いを抱えている人物が1人だけ居た。
怪人二十面相?
いやいや、彼は忸怩たる想いどころから好敵手との遣り取りに血湧き肉を躍らせていた。

忸怩たる想いを抱えていたのは……後に名探偵として名を輝かせるも、今はまだ駆け出しである金田一耕助であった。

そんな金田一を二重の意味で喜ばせる事態が起こる。
なんと、依頼人が訪れたのだ。
それも、とても美人の!!

依頼人の名は柳條星子。
何でも養父である柳條清久男爵が毒を盛られた殺人未遂事件を調べて欲しいらしい。
この事件の容疑者として逮捕されていたのは、男爵の主治医・折口女医。
折口女医は何故か黙秘を貫いていると言う。
だが、星子には彼女が犯人には思えないのだそうだ。

柳條家には次のような面々が居る。
当主である柳條清久男爵。
その妻・志麻子。
長女・柳條花陽とその夫・数馬。
次女・柳條雪夜とその夫・夏彦。
男爵夫妻と血の繋がりのない三女・星子。
使用人である阿野田寸吉と一平親子である。

星子は彼らの中に犯人がおり、爵位や財産などを巡る後継問題が絡んでいるのではないかと考えているようだが……。

今こそ本領を発揮するとき!!
勢い込んだ金田一は星子と共に柳條家を訪れることに。
こうして、一平の運転で長野県の屋敷へ向かっていたのだが……途中、田舎道で吊し上げられた数馬の死体を発見することに。

まるで金田一の先手を打つように発生した事件。
金田一はこれこそ自分が解決すべき事件と意気込むことに。
ところが……。

柳條家に辿り着いてみると、明智小五郎までもがやって来た。
どうやら、怪人二十面相から「柳條家に伝わる金の如来像を頂く」との予告状が届いたらしい。
「金の如来像」の在処は当主以外知らない情報で家人も首を傾げるが……。
期せずしてリベンジマッチとなったことで明智にライバル心を燃やす金田一。

矢先、柳條家の蔵から数馬の血が発見される。
また、数馬の死因は砒素による毒殺と明らかに。
どうやら、蔵で毒殺された後に吊るされたようである。

一方、星子に急な縁談が持ち上がる。
相手は菱川建設の卓造。
どうやら、志麻子が進める政略結婚のようだ。

卓造は柳條家を訪れるなり傍若無人な態度の振る舞いを繰り返す。
たちまち、志麻子以外の面々から憎しみを買うことに。
さらには、翌日に使うからと猟銃の弾を巡り一平とも衝突するが……。

その夜、卓造の登場に柳條家の財産を奪われることを怖れた夏彦が暴走。
猟銃を星子に突き付け、財宝の在処を教えろと迫る。
どうやら、金の如来像の在処を知りたいようだ。
男爵に可愛がられている星子ならば知っている筈と考えたらしい。

ところが、夏彦が引き金を引いた途端に銃が暴発してしまう。
銃身に鉛が詰められていたのだ。
こうして、夏彦も死亡することに。

何者かが意図的に鉛を詰めたのだとすれば、狙いは夏彦では無く卓造の可能性が高い。
狙われたのは卓造だったのだ。

男爵、数馬に続く3人目の被害者。
さらに、卓造が狙われていたとすれば4人目の被害者の可能性もある。

金田一は早期の事件解決を図るべく、さらに捜査を進める。
そんな金田一に対し、明智は冷静な立ち回りを見せる。

明智にコンプレックスを抱く金田一は試みに推理合戦を挑む。
村に伝わる童歌「風は吹けど柳は折れず」の意味や、自身の好物を尋ねてみたのだ。
ところが、明智はこれをあっさりと看破。
歌の意味は「柳條家を褒め称えた物」、金田一の好物は「部屋に持参していた羊羹」であった。
その観察眼の鋭さに舌を巻く金田一。

その夜、男爵が意識を取り戻した。
男爵は微かな意識の中で「星子に任せる」と言い残すと落命することに。
これを看取った老医師が「ご臨終です」と口にするが……。

ところが、これを明智が「動くな二十面相」と牽制する。
老医師が所持していた老眼鏡を着用せずに点滴をしたことで変装を見破ったらしい。

逃げ出す二十面相。
明智はこれを追う。
数十分後、明智が戻って来るが二十面相には逃げられたようだ。
この明智、童歌を聞くや「初耳だ」と顔色を変えるが……。

明智に対し焦りを募らせた金田一。
これまでの情報から必死に推理を巡らせることに。
そして、金田一が導き出した結論とは!?

金田一は折口女医が沈黙を貫いていることに注目。
これを訪ね仮説をぶつけた。
そして、ある確証を得る。

同じ頃、一平は卓造を襲い逮捕されていた。

柳條家の面々を集めた金田一は驚くべき事実を明かす。
実は一平こそが男爵家の正当継承者であったのだ。
隠されていたが、一平こそは男爵と女医・折口との間の息子だったのだ。
だが、柳條家に居れば命を狙われる可能性が高い。
其処で寸吉に預け、その子供としたのだ。
男爵は一平に跡を継がせるつもりであった。

これを知った本妻の志麻子は怒りと共に危機感を抱いた。
其処で数馬と結託し男爵を毒殺しようとしたのだ。
しかし、男爵は一命を取り留めた。

ところが、今度はこの事実を知った一平が怒りに駆られた。
其処で一平は数馬を毒殺する。
その後、金田一と星子を迎えに行く途中で死体を吊るした。

折口が黙秘を貫いたのは一平に害が及ばないようにする為であった。

さらに、星子と一平は陰ながら婚約していた。
男爵もこれを知っていたからこそ「星子に任せる」と言い残したのだ。
だが、志麻子は無理に卓造と添わせようとした。
其処で一平は星子を守るべく、猟銃に仕掛けを施した。
しかし、これにより死亡したのは夏彦であった。

こうして、思い詰めた一平は卓造を襲うことになったのだ。
一平が逮捕されたことで事件は解決した―――これが金田一の推理である。

一仕事終え、ほっとする金田一。
そう言えば……怪人二十面相は何処へ行ったのだろう?
同時に明智も消えていることに気付く。

はたと気付く金田一、そう言えば……二十面相逃亡の日から明智の様子は何処かおかしかった。
村に伝わる童歌も知らない。
まさか、あの明智こそ二十面相の変装だったのでは!?

あの夜、明智に追跡された二十面相は逃亡する振りをしつつ明智を待ち構えこれを虜にすると入替ったのだ。

その頃、明智に変装した二十面相は村にある坑道の中を歩いていた。
彼は童歌を解読し如来像の在処を突き止めたのだ。

坑道の奥には広間があった。
其処には金の如来像が安置されている筈だったが……あったのは1体の石像であった。

驚く二十面相の背後から声をかける人物があった。
それこそ……本物の明智小五郎!!
一時、二十面相により虜とされた明智。
だが、すぐに脱出し様子を窺っていたらしい。

ショックを受ける二十面相へ明智が飛び掛かる。
こうして、2人の明智が壮絶な戦いを繰り広げることに。

と、其処へ金田一が駆け付けた。
どちらが本物の明智か見分けがつかない金田一は自身の好物を問う。
答えられた方が本物なのだ。

「羊羹」あっさりと答えた本物。
逃げ出す二十面相だが、追い詰められ逮捕されることに。

こうして、二十面相騒動も無事解決。
しかし、明智は事件はまだ終わっていないと告げる。
そう、男爵毒殺未遂は金田一の推理通りだが、その後が違うと主張したのだ。

それを理解するにはまずこの村の秘密を知らねばならない。

この村は隠れキリシタンの村だったのだ。
柳條家は陰ながらキリシタンを支援していたのだ。
金の如来像があると吹聴していたのはキリシタンであることを隠す為であった。
これは当主のみの秘密とされていた。

そして数馬と夏彦を殺害したのは一平では無い、殺害したのは寸吉だったのだ。
そして、村人も全員共謀していた。
彼らは男爵を殺そうとした者たちを許せなかった。

寸吉が数馬を毒殺すると、村人たちが総出で数馬の遺体を運び出した。
数馬が縛り首にされていたのは、村人にとって彼が罪人だったからである。

猟銃に鉛を詰めたのも寸吉であった。
寸吉と村人たちにとっては一平は男爵に次ぐ希望の星であった。
一平が後継者でなければ、村は守れない。
その為には卓造が邪魔であった。
だが、本来は卓造を殺害する目的であったが、この罠が夏彦に働いたのは予想外としか言いようが無かった。

寸吉の犯行を知った一平はこれを庇うべく卓造を襲撃したのであった。

男爵の遺体を連れた寸吉と村人たちが坑道の奥へとやって来た。
寸吉は彼らなりの最上礼により男爵を送る。

さらに寸吉は驚くべき事実を告げる。
金の如来像は存在したのだ。
ただし、如来では無くマリア像であった。

こうして、姿を現した金のマリア像。
寸吉は一平に次なる男爵として村を守り抜くよう託し逮捕された。

寸吉の想いを知った一平は男爵位を返上するも意志を継ぎ村を守ると誓う。
その傍には星子の姿もあった。

だが、まだ謎が1つ残されていた。
男爵は何故、実子よりも星子を可愛がったのか?
それは男爵が背負っていた秘密にあった。
男爵にとっては重荷であった。
それゆえに自由を星子に求めたらしい。

さて、星子にはフラれ、推理は明智に持って行かれた金田一。
当然、目に見えて鬱屈が溜まっている。

と、其処に日々野刑事が急報を携えてやって来た。
二十面相が脱走したらしい。
これを聞いた明智は「また協力してくれますね」と爽やかに金田一に呼びかける。

しかし、金田一のフラストレーションは既に限界まで高まっていた。
「もう、耐えられない!!僕は自分1人で事件を解決したいんだぁ〜〜〜」
暴発した金田一は駅まで走り出すのであった。
もちろん、駅まで2時間以上もかかることを彼は知らない―――エンド。

<感想>

2013年9月23日に放送されたドラマ「金田一耕助VS明智小五郎」に続くシリーズ第2弾。
実に1年ぶりのシリーズ新作となりました。
これについては2014年5月末時点で噂が囁かれており、当ブログでも取り上げましたね。

【朗報】「KvsA」続編製作中とのこと!!つまり「金田一耕助VS明智小五郎」第2弾放送決定!?

原作にはストックがあるので、このペースで1年毎のシリーズ予定があると嬉しいですね。
ちなみにドラマ版前作のネタバレ批評(レビュー)は下記リンクよりどうぞ!!

「金田一耕助VS明智小五郎 犬神家の一族八つ墓村の金田一が名探偵明智と世紀の推理対決!切断された頭部 黒頭巾の男、黒焦げの焼死体…老舗薬問屋で続発する奇怪な連続殺人!予想を全て裏切る謎につぐ謎!驚愕の真相とは!?」(9月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

そんなドラマ原作は「森江春策シリーズ」で知られる芦辺拓先生『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』(角川書店刊)に収録された短編『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』。
原作は雑誌掲載時の物をネタバレ批評(レビュー)してますね。
また、『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』(角川書店刊)についても記事にしています。

『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(後篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』(芦辺拓著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

でもって、この「金田一耕助VS明智小五郎(明智小五郎対金田一耕助)」はシリーズ化されています。
2014年9月29日現在で商業媒体への発表順に並べると次の4編が存在することに。

まず1作目『明智小五郎対金田一耕助』(東京創元社刊『明智小五郎対金田一耕助』、角川書店刊『金田一耕助VS明智小五郎』収録)。
「鴇屋蛟龍堂」で発生した奇妙な事件に、若かりし日の金田一とベテランとなっている明智が挑むもの。
ドラマ版前作がこれにあたりますね。

『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「金田一耕助VS明智小五郎 犬神家の一族八つ墓村の金田一が名探偵明智と世紀の推理対決!切断された頭部 黒頭巾の男、黒焦げの焼死体…老舗薬問屋で続発する奇怪な連続殺人!予想を全て裏切る謎につぐ謎!驚愕の真相とは!?」(9月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

続いて2作目『金田一耕助対明智小五郎』(角川書店刊『金田一耕助VS明智小五郎』収録)。
こちらはボーナストラック的作品で、作中時系列ではシリーズ中もっとも後年の出来事となっています。

『金田一耕助VS明智小五郎』(芦辺拓著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

そして3作目『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』(『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』収録)。
これは1947年に「華族・柳條家で起こった連続殺人事件」に金田一と明智が挑みます。
これが今回のドラマ化作品。

『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(後篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

最後に2014年8月現在のシリーズ最新作にして4作目『探偵、魔都に集う――明智小五郎対金田一耕助』(『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』収録)。
これは1941年に起こった殺人事件に金田一が挑みます。
明智は意外な関わりを示すことに……。

『探偵、魔都に集う――明智小五郎対金田一耕助(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『探偵、魔都に集う――明智小五郎対金田一耕助(後篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

なので、このシリーズを作中時系列順に並べると『明智小五郎対金田一耕助』→『探偵、魔都に集う――明智小五郎対金田一耕助』→『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』→『金田一耕助対明智小五郎』となります。

では、以上を理解の上で今回のドラマ感想を!!

と言いたいところですが、原作とは全然違う話になってましたね……驚いた。
これは原作の流れを説明する必要は無かったかもしれない。
それくらいのアレンジ……と言うかキャラの名だけ借りた別物でした。
どちらかと言えば、原作よりも原案が正しいと思う。

ちなみに原作は事件メインの作品でしたが、ドラマ版はキャラメインの作品かな。
これはこれでアリだと思う。
展開も楽しめた。

ただ、まだ未熟な時代のこととは言え、ここまで明確に勝敗を明らかにして良いのだろうか。
明智ファンは大満足だが、金田一ファンにとっては不遇な作品となったか……。
さらに「童歌で宝の在処に気付いたこと」で二十面相も金田一より上になったような。
「連続殺人事件」に「二十面相事件」と2つの事件があるのだから、金田一と明智にそれぞれの事件を追わせて互いに華を持たせることも出来たと思うんだけど……。

ちなみにこの童歌。
部外者にまで聞かせるようなモノに村の秘密を託して良かったのだろうか。
しかも、「金の像」は実在していたワケだし、二十面相のように童歌を解いた外部の人間が盗み出しても不思議ではないような……何故、そのようなリスクを犯すのか。

そして、よもやキャスト一覧に名前がない人物が犯人とは……意外でした。

ああ、そうそう、他にも謎が残っていた。

まず、星子が金田一を選んだ理由が分からないなぁ。
当時の金田一は作中でも明かされていた通りほぼ無名の探偵なワケだし。
原作は此処に驚くべくサプライズが隠されていた点が秀逸だったのだが……星子が犯人だと思ってたから原作通りの理由なんだろうと思ってたんだけどなぁ。

そして、出生に秘密が無いのなら何故、男爵が星子を育てていたのか?
男爵が星子を可愛がっていた理由は語られたが、コレは語られなかったねぇ。
これも謎だ……。

さて、いろいろ言っちゃったけど、原作とは別物ながらコレはコレで楽しめたのでアリ。
いろいろ言えるということはそれだけ集中して視聴したワケだし。

ちなみに、芦辺先生と言えばシリーズ探偵の森江春策。
その森江春策が活躍するシリーズ最新刊『異次元の館の殺人』(光文社刊)が2014年に発売されました。
かなり面白いのでこちらもチェキ!!

『異次元の館の殺人』(芦辺拓著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

<キャスト>

金田一耕助:山下智久
柳條星子:剛力彩芽
日比野警部:渡辺いっけい
明智小五郎:伊藤英明 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


【ドラマ化情報】
【至急報】謎の推理ドラマ情報が!!果たして「KvsA」とは!?

「KvsA」の正体判明!!土曜プレミアムSPドラマ「金田一耕助vs明智小五郎」だった!!

【朗報】「KvsA」続編製作中とのこと!!つまり「金田一耕助VS明智小五郎」第2弾放送決定!?

◆関連過去記事
【明智小五郎対金田一耕助シリーズ関連】
『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『金田一耕助VS明智小五郎』(芦辺拓著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

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『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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【森江春策シリーズ関連】
・森江春策シリーズ第1作にして初々しい学生・森江青年が初登場する作品はこちら。
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・「探偵Xからの挑戦状!」にあなたも挑戦!?「森江春策の災難」ネタバレ批評(レビュー)です。
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「天皇の密偵―ミスター・モトの冒険 (1981年) (角川文庫)」です!!
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小説 野性時代 第128号 (新野性時代)





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小説 野性時代 第120号





『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』が掲載された「小説 野性時代 第119号 (KADOKAWA文芸MOOK 121)」です!!
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この記事へのコメント
 いつもレビューありがとうございます。特にこのパスティーシュシリーズは雑誌初出時から読んでくださっていてうれしい限りです。

 昨夜のドラマが原作とは別物ということで、拙作の方をていねいに読んでくださっている管理人さんはとまどわれるのではと案じていました。お楽しみいただけたようで何よりです。

 ところで、何度か紹介していただいている、このシリーズの時系列上最後の作品は「金田一耕助対明智小五郎」です(VSではなく)。ご訂正いただければ幸いです。さしでがましいことで申し訳ありません。
Posted by 芦辺 拓 at 2014年09月30日 09:58
Re:芦辺拓先生

コメント頂きありがとうございます!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

先生の「明智小五郎対金田一耕助シリーズ」は「明智小五郎」や「金田一耕助」を経てミステリファンとなった私にとっては「森江春策シリーズ」と並び大好きなシリーズです。
それだけに「好き」な気持ちが先行し過ぎて、些か暴走気味な批評になってしまったのでは……と恐縮しきりです。
同時に、目を通して頂いたと知り天にも昇る気持ちです(^O^)/!!

こちらこそ、申し訳ございません。
記事中でまとめたタイトル表記に誤りがあったとは……作品にとって重要なタイトルを間違っていたとは本当にお恥ずかしい限りです。
早速、訂正致します。
もしも、このまま気付けずにいたら……と思うと、この機にご指摘頂けて幸いでした!!

そして、もちろん「明智小五郎対金田一耕助シリーズ」次作も楽しみです。
明智と金田一の新たな対決、心待ちにしております(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2014年09月30日 23:40
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