ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
チャンドラー記念病院の霊安室で、ホームズは死体を相手に死後のあざのできかたを実験していた。そこへ新たな死体が運ばれてくる。心臓発作で亡くなったらしいが、ホームズはエピネフリンで誘発された殺人だと気づく。彼は被害者がいた病室で証拠を探し、患者に使われていた点滴に処方されていないエピネフリンが注入されていたことを突き止める。だが病院では自然死で片付いており、死人の名前すら教えてもらえず……。
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
チャンドラー記念病院、死体置き場。
其処にホームズの姿があった。
おもむろに死体にチョークスリーパーを決めるホームズ。
彼は自身の探偵スキルを高める為に、様々な殺害方法の研究に余念が無いのだ。
と、ある死体を目にしたホームズの瞳が輝く。
カルテ上は心臓発作が死因とされていたが、ホームズはエピネフリンで誘発された殺人だと間髪入れずに見抜いたのだ。
被害者はケルティという盲目の男性であった。
こうして、ホームズは捜査を開始。
一方、ワトソンは外科医時代の友人で女医のキャリーと再会する。
キャリーとの間にわだかまりを抱えるワトソン。
ワトソンが外科医を辞めることになった事情をキャリーも知っていたからである。
ワトソンはコンプレックスを抱きながらも、キャリーが担当している少女モリガンの治療方針についてアドバイスを行うことに。
だが、キャリーはワトソンを侮ってか真剣に聞こうとしない。
その夜、ホームズはチャンドラー記念病院でエピネフリンが常習的に盗難されていることに気付く。
盗難の日付と院内での死亡者リストを突き合わせたところ、不審な死亡者が9名も判明する。
つまり、9件も殺人が行われていたのだ。
9名のうちサマンサ・クロプシーを除いた8名が難病患者で余命幾許もない状態であったことから、ホームズはチャンドラー記念病院内に死の天使が居ると断定する。
まずは病院関係者を当たることに。
浮かんだのは天才外科医とされるDr.ボールドウィン。
だが、彼は2件連続で医療ミスを起こしており、3件目を起こせば解雇される危地にあった。
「死の天使」となるリスクは冒さないだろう。
ここにホームズは角度を変える。
生前のケルティの行動から犯人は医療従事者であると思われる。
此処から犯行当日に出勤していた者、被害者に近付くことが可能であった者との条件を抽出し、物理的に反抗可能な容疑者を23名にまで絞り込んだのだ。
これを1人ずつ面接するホームズ。
Dr.ケーヒル以外には特に不審な者は見つからないが……。
当のケーヒルも死の天使には覚えが無いようだ。
面接後、就業時間を過ぎても帰宅しないケーヒルに不審を抱いたホームズ。
これを尾行したところ、ケーヒルがモルヒネ窃盗を行っていたことが判明。
こうして、意外なところで意外な犯人が捕まることに。
とはいえ、肝心の「死の天使」は見つかっていない。
そんな中、ホームズはワトソンの助言でサマンサ・クロプシーに注目する。
他の被害者に比べ、彼女だけは回復見込みが十分に存在したのだ。
「死の天使」は何故、例外とも言える彼女の命も奪ったのか?
ふと考え込んだホームズは容疑者が現役の医療従事者には限らないことに気付く。
こうして浮かび上がったのは元医者で今はチャンドラー記念病院で清掃員として勤務するダニロ・グラ。
グラは自身の犯行を認め、彼らを数ってやっただけと嘯く。
これにサマンサについてぶつけるホームズだったが……グラはあくまで「サマンサも末期だった」と主張。
その言葉に真実を感じ取ったホームズは何か裏があると考える。
そして辿り着いた真相。
呼び出されたのはボールドウィンだ。
ホームズはボールドウィンが3件目の医療ミスを行っていたことを突き付ける。
それこそ、サマンサであった。
ボールドウィンは手術中に鉗子をサマンサの体内に忘れてしまったのである。
これが露見すればボールドウィンは病院をクビになる。
かといって、露見は時間の問題だ。
このとき、ボールドウィンの脳裏に「死の天使」が過った。
実はボールドウィンは患者の急死について気付き、密かに調べておりグラの犯行に気付いていたのだ。
其処で、サマンサをグラに殺害させようと思い立つ。
ボールドウィンはサマンサのカルテを改竄し「余命僅か」としグラの標的の条件を満たした。
その上で、グラに見つかるように仕掛けたのだ。
まさか踊らされていると知らないグラはボールドウィンの罠に嵌り、サマンサを殺害してしまった。
その後、ボールドウィンはカルテを元に戻したのだ。
「私がカルテを改竄した証拠が無い」と主張するボールドウィン。
だが、グラはカルテを読み込む際に写真を撮影していた。
これが決め手になり、ボールドウィンの悪事は暴かれた。
一方、モリガンにワトソンが指摘した通りの症状が見つかり、キャリーは謝罪。
こうしてワトソンは少しコンプレックスから立ち直ることが出来たのであった―――5話了。
<感想>
「現代版シャーロック・ホームズ」と言えば2つの作品が挙げられます。
1つが英国「SHERLOCK(シャーロック)」、そしてもう1つが米国「エレメンタリー」。
本作「エレメンタリー」はワトソンが女性との大胆なアレンジを加えた「現代版シャーロック・ホームズ」なのです。
その第5話。
「死の天使」の意外な正体と、その裏に潜む更なる悪意の存在が不気味でしたね。
一方で、医師であるワトソンがホームズに励まされつつ面目を施すなど見所もいっぱいでした。
なかなか良かった。
ちなみにポイントと言えば、この「エレメンタリー」ではアイリーンの秘密が凄いです。
なにしろ、彼女こそが……なんだもんなぁ。
アレには本当に驚いた。
当批評(レビュー)で本作に興味を抱かれた方は、是非、本作を視て欲しい。
◆関連過去記事
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン2 2話「バスカヴィルの犬(ハウンド) The Hounds of Baskerville」ネタバレ批評(レビュー)
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン2 3話(シーズン2最終話)「ライヘンバッハ・ヒーロー The Reichenbach Fall」ネタバレ批評(レビュー)
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン3 3話(シーズン3最終話)「最後の誓い His Last Vow」ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)第1話から第36話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
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・「クリスティ」が「ホームズ」に変身!?「パブ シャーロック・ホームズ」開店!!
・93歳のシャーロック・ホームズが登場する映画「ミスター・ホームズ(原題:Mr. Holmes)」に注目せよ!!
こちらはシーズン1からシーズン3までを収録した海外版「SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]」です!!
SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]
SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]
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