ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
ワトソンがアイリーンの名前を聞き出したことを怒り、ホームズはろくに口をきかない。事件の依頼が来た朝、彼は彼女を置いて出て行く。事件は二重殺人で、裕福な夫妻が頭に枕を巻かれ銃で殺されていた。犯行の手口は1999年に起きたウェード・クルーズによる殺人事件と同じだったが、クルーズは現在服役中。当時犯人を逮捕したグレッグソンは模倣犯と見ていたが、ホームズはクルーズに共犯者がいたと推測して……。
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
ワトソンがアイリーンについて尋ねたことにホームズは激怒。
ようやく開きかけた心をまたも閉じるかに思われたが……。
その矢先、事件が発生。
何者かが富豪夫婦をその自宅で射殺したのだ。
しかも、被害者の頭部には枕が巻かれていた。
さらに、夫人の靴が片方盗まれていることを目にしたホームズとグレッグソン警部は同じ人物を思い出す。
その名は「ウェード・クルーズ」。
1999年に発生した連続殺人事件の犯人である。
今回の殺人がクルーズのソレと手口が同一だったのだ。
当のクルーズはグレッグソンの必死の捜査で逮捕されており、この手柄でグレッグソンは警部になったのだ。
13年前の手口に触発された模倣犯とは考えにくい。
だとすれば……動揺するグレッグソン。
そんな彼をさらに追い詰めるように、ホームズは「クルーズに共犯者が居たか、獄中のクルーズが誰かにやらせたか……そもそも冤罪だったかだ」と告げる。
早速、クルーズに面会するも彼は共犯の可能性を否定。
それどころか「13年経った今になって真犯人が現れた」と冤罪を主張する。
これにメディアも騒ぎ始めた。
実際、冤罪が疑われる余地は残されていた。
クルーズの凶器とされる拳銃と、戦利品と思われる靴が発見されていなかったのだ。
これを受けて過去の事件が振り返られることになった。
当時の容疑者と思われる人物が再度ピックアップされて行く。
その中からホームズが目を付けたのはヴィクターなる男。
ヴィクターは13年間、別の罪で服役しており刑期を終えたばかり。
確かにタイミングとしては符合する。
ホームズはヴィクターの所在を推理し出向くことに。
すると、凶器と思われる拳銃が発見される。
しかも、室内は妙に左側に物が置かれていたのだが……。
矢先、新たな犯行が発生。
被害者は3人、うち1人は遠距離から狙いをつけて射殺されていた。
これを見たホームズはヴィクター犯人説に疑問を呈する。
拘束されたヴィクター相手にボールを投げるホームズ。
ところが、ヴィクターは距離を掴みかね取り落してしまう。
そう、ヴィクターは片目しか見えなかったのだ。
だとすれば、遠距離から射殺は不可能だ。
此処にホームズは「クルーズが自身の凶器の在処を誰かに教え犯行を教唆、その罪をヴィクターに着せようとしたに違いない」と結論付ける。
ヴィクターが真犯人となれば、クルーズも冤罪として出所できるのだ。
とすれば、犯人は獄中のクルーズと連絡を取っていたに違いない。
身内も居ないとされるクルーズと接触できるとすればボランティア以外に有り得ない。
ボランティア団体から洗い出された真犯人の正体とは……ショーンなる青年であった。
実はショーンはクルーズの息子。
ショーンの母はクルーズと不倫しており、ショーンを生んでいた。
この事実を知ったショーンは実父に興味を抱き、ボランティアとしてクルーズに接触。
父子の名乗りを上げた。
クルーズはショーンを利用することを思いつく。
言葉巧みにショーンに自身の手口で殺人を行わせたのである。
あくまでクルーズを庇おうとするショーン。
だが、ホームズに「これまでの事実をクルーズに突き付け減刑を餌にすれば、あっさりと君の名前を吐くだろう」と指摘されると、全てを明かすのであった。
獄中のクルーズは自身の計略が失敗したと知るや絶叫する。
一方、ホームズはワトソンと和解。
アイリーンが1年半前に殺害された自身の恋人であることを教える―――7話了。
<感想>
「現代版シャーロック・ホームズ」と言えば2つの作品が挙げられます。
1つが英国「SHERLOCK(シャーロック)」、そしてもう1つが米国「エレメンタリー」。
本作「エレメンタリー」はワトソンが女性との大胆なアレンジを加えた「現代版シャーロック・ホームズ」なのです。
その第7話。
実父に興味を抱いたが故に利用される青年・ショーン。
しかし、その一方でホームズに信頼関係の揺らぎを責められるとあっさりと真相を打ち明けることに。
それだけ信頼関係が成立していなかった証拠でしょう。
少なくとも、ショーンは「クルーズならそれぐらいしかねない」と考えていた。
もっとも、実の息子に自身の為に罪を犯させる父親なのだから、事実そうなんだろうしなぁ……。
この点が、トラウマとなったアイリーンの死を打ち明けたホームズとワトソンとの信頼関係の差でしょう。
対照的でしたね。
ちなみにポイントと言えば、この「エレメンタリー」ではアイリーンの秘密が凄いです。
なにしろ、彼女こそが……なんだもんなぁ。
アレには本当に驚いた。
当批評(レビュー)で本作に興味を抱かれた方は、是非、本作を視て欲しい。
◆関連過去記事
【エレメンタリー関連】
・「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 5話「死の天使」ネタバレ批評(レビュー)
・「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 6話「危険なフライト」ネタバレ批評(レビュー)
【シャーロック関連】
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン2 2話「バスカヴィルの犬(ハウンド) The Hounds of Baskerville」ネタバレ批評(レビュー)
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン2 3話(シーズン2最終話)「ライヘンバッハ・ヒーロー The Reichenbach Fall」ネタバレ批評(レビュー)
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【その他】
・「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)第1話から第36話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・『シャーロック・ホームズの内幕』(星新一著、角川書店刊『きまぐれ星のメモ』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン3、謎のサブタイトルが判明する!!
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・「クリスティ」が「ホームズ」に変身!?「パブ シャーロック・ホームズ」開店!!
・93歳のシャーロック・ホームズが登場する映画「ミスター・ホームズ(原題:Mr. Holmes)」に注目せよ!!
こちらはシーズン1からシーズン3までを収録した海外版「SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]」です!!
SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]
SHERLOCK Compelete seriese 1-3 シャーロック シリーズ1-3コンプリートBOX[PAL-UK]
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