2014年10月06日

ドラマスペシャル「警視庁捜査一課9係 9周年特別企画 最強の捜査チームVS命を懸けた殺人者たち 動機なき同時多発殺人と身元不明の血痕」(10月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「警視庁捜査一課9係 9周年特別企画 最強の捜査チームVS命を懸けた殺人者たち 動機なき同時多発殺人と身元不明の血痕」(10月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

バス事故で死傷者を出す不祥事を起こした旅行会社社長・御手洗(阪田マサノブ)と、食中毒による被害者を出した食品会社社長・百瀬(田崎トシミ)が相次いで殺害された。御手洗を殺害した犯人の井川(石田佳央)、百瀬を殺害した江尻(嶋本勝博)はともに自殺。被疑者自殺で捜査も終了するはずだったが、倫太郎(渡瀬恒彦)は“何か”に引っかかる。

その思いは9係のメンバーも同じだった。自殺した犯人の井川と江尻は同じ病で余命いくばくもなく、ともに家族を抱え金に困っていた。さらに被害者の顧問弁護士がスピンドクターとして有名な女性弁護士の恵理子(高岡早紀)。そして、バス事故と食中毒という2つの事件を、亜紀(原田佳奈)という女性記者が徹底的に追及していた。メンバー全員が疑問を抱えていることを確認した9係は捜査に乗り出す。

倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、亜紀に話を聞くが、過激な記事で殺人事件を誘発したとしても罪になるのか、と開き直る。倫太郎は亜紀の取材能力の高さに疑問を抱くが、亜紀の上司・瀬戸山(林泰文)も守秘義務を盾に口を濁す。

志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は弁護士の恵理子のもとへ。恵理子は2人の犯人に心当たりもなく、担当する会社の経営者2人を失い、その対応に追われている、と言うだけで取りつく島もない。

しかし、犯人の江尻と井川の遺族を訪ねた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、2人が事件を起こす前に大金を手に入れていたことをつかむ。ということは、2人は何者かに金で依頼され、犯行に及んだのか?
青柳らはバス事故と食中毒の両方にかかわっている被害者を、志保らは被害者2人に接点はないか、経歴の洗い直しを。そして、倫太郎と直樹は亜紀の情報源がどこにあるのか、改めて捜査を開始する。

やがて百瀬が公にしていた経歴がウソであることが判明。そして亜紀を尾行した直樹は、取材先で倫子(中越典子)と出くわしてしまう。尾行には失敗したが、倫子と亜紀の意外な関係を知り、直樹は少しだけ亜紀に近づけたかに思えたが…。

さらに第3の殺人事件が発生し、事件はさらに混迷していく。2人の経営者の殺害と犯人の自殺、そして第3の事件の関係は?すべての事件に隠された真実、そして裏で糸を引いていた意外な人物とは?
(公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

旅行会社「アポロンツアー」社長・御手洗が何者かに殺害された。
「アポロンツアー」は経費削減の為に不適切なメンテナンスを行いバス事故で死傷者を出しており、御手洗は多くの人間から恨みを買っていた。
また、「アポロンツアー」社内でも滝田専務と権力闘争を繰り広げていたらしい。

この捜査に倫太郎ら9係メンバーが立ち上がった。

次々と容疑者が浮かぶ中、倫太郎らが注目したのは反「アポロンツアー」の急先鋒として猛威を奮っていた出版社・新文明館発行の雑誌『週刊潮流』。
『週刊潮流』ではたびたび御手洗の非を追及する記事を世に送り出していた。

この記事を書いた記者が夏目亜紀。
亜紀の記事には内部情報に精通して居なければ不可能なほど詳細な情報が記されていた。
倫太郎は亜紀の情報源を気に掛ける。

同じ頃、御手洗殺害現場の防犯カメラ映像から井川なる男性が急浮上。
緊急手配された井川だが矢先に自殺してしまう。
井川は病気で余命幾許も無い状態にも関わらず、家族に出処不明の1000万円を残していた。
倫太郎は井川が何者かに雇われ御手洗を殺害したのではないか……と推測する。
一方、井川の息子は父の死も知らず車の玩具で無邪気に遊ぶのであった……。

そんな中、食中毒による被害者を出した食品会社「百瀬フーズ」の社長・百瀬が殺害された。
こちらの犯人・江尻も直後に自殺。
ところが、江尻もまた井川と同様に出処不明の1000万円を手に入れていた。

事件は直接の加害者2人が共に自殺を遂げたことで終結を迎えた。
だが、倫太郎はこの結末に不満を抱く。
奇しくも、直樹ら他のメンバーもこれに賛同。
こうして、9係が独自の捜査を続けることに。

倫太郎らが次に注目したのは「アポロンツアー」と「百瀬フーズ」の顧問弁護士・久松恵理子。
ヤメ検の弁護士・大河原がボスを勤める大河原法律事務所に所属する恵理子はやり手で有名であった。
ところが、そんな恵理子がこの2件についてだけは手をこまねいていたのだ。
特に『週刊潮流』の亜紀に対してはクレームを出してはいたものの、効果を示していなかった。

亜紀を訪ねた倫太郎たち。
『週刊潮流』編集長・瀬戸山もこれに立会う。
倫太郎は亜紀に記事の情報源を明かすよう迫るが、亜紀も瀬戸山も口を噤む。

情報源に拘る倫太郎は直樹に亜紀の尾行を依頼。
亜紀は山梨県勝沼にある葡萄園を訪問し経営者の樫村と談笑する。
此処で直樹は意外な再会を果たす。
味覚障害に苦悩し東京を離れていた倫子がこの葡萄園で働いていたのだ。
倫子によれば、亜紀はこの葡萄園に良く来るらしい。

その頃、百瀬の経歴に虚偽があることが判明。
大学卒業を謳っていた百瀬だが、3年の折に中退していた。
どうやら、YTCなるサークルに所属していたのが原因らしい。
このYTCなるサークルは男女間の交際のみに特化したサークルだそうだが……。

そんな中、亜紀が死体で発見される。
どうやら、ビルの屋上から突き落とされたようだ。
亜紀の手には擦過傷が残されており、どうやら突き落とされた際に手摺に掴まったのだが蹴落とされたようだ。
倫太郎は擦過傷の分析を依頼する。

亜紀の過去について調べたところ、10年前に兄を亡くしていたことが判明。
亜紀の兄は司法修習生の夏目克典。
なんと、その死には御手洗が関わっていた。

10年前、御手洗は父の跡を継ぎ「大東旅行」なる会社を経営していた。
だが、従業員に過酷な労働を強いた為に観光バスの運転手が居眠り運転を起こしていたのだ。
この被害者は克典であった。
しかも、克典の恋人こそが恵理子であった。

そう、恵理子と亜紀は裏で繋がっていたのだ。
亜紀の情報源は恵理子だったのである。

恵理子によれば、亜紀は御手洗に兄の復讐を果たす為に『週刊潮流』で攻勢を強めていた。
しかも、御手洗を決定的に追い詰める材料を手に入れつつあったらしい。
加えて、亜紀は御手洗と百瀬を殺害した犯人を探っていたらしいが……。

矢先、亜紀殺害の犯人逮捕を望む恵理子から御手洗と百瀬についての情報が幾つか寄せられた。

まず、御手洗と百瀬が同時期にYTCに所属していたことが判明。
しかも、25年前の8月25日に2人は勝沼にぶどう狩りに出向いていたらしい。
さらに、亜紀は誰かにワインを渡そうとしていたようだ。

ワインに「勝沼」。
思わぬところで樫村へと繋がる情報が出て来たワケだが……。

『週刊潮流』で江尻と井川が臨床試験を受けた最新鋭の医療機器の特集を行っていたことが明らかに。
しかも、2人は共に取材を受けていたにも関わらず記事にはなっていなかった。
どうやら、没にされたらしい。

さらに25年前に樫村の1人娘・百合香が謎の遭難死を遂げていたことが判明する。
それは御手洗と百瀬が勝沼に居た8月25日のことであった。
亜紀も百合香の死の真相を追っていたことが分かり、どうやら御手洗たちが百合香の死に関与しているようである。

亜紀の手の擦過傷から「フッ素樹脂」が検出された。
どうやら、亜紀の手を蹴った人物はトレッキングシューズを履いていたらしい。

亜紀が25年前にYTCが使用したコテージの利用記録を調べていたことが明らかに。
これを調べた直樹はコテージの利用記録から意外な人物の名前を発見する。

亜紀が誰かに渡そうとしていたらしいワインの購入元を突き止めることに成功。
その製造者でワイナリーのオーナー・小杉は25年前に経営不振に陥っていたが、謎の大金で持ち直していた。小杉を追及したところ、百合香の死亡直後に現場付近を歩いていたことを口外しないことを約束に、ある人物から報酬を受け取っていたことが分かる。
小杉によれば百合香の死には3人の男が関わっていたらしい。
2人は御手洗と百瀬、残る1人は……。

井川の息子が所持していた車の玩具が発売前の品であることが判明。
同じ物が『新刊潮流』編集部にも……。

そう、残る1人は……『週刊潮流』編集長・瀬戸山であった。
瀬戸山は樫村を呼び出すと25年前の真相を告白し始める。

25年前、瀬戸山は趣味の野草採集の為に山に居た。
ところが、急な豪雨に遭遇した。
このままでは遭難しかねないと困っていたところを、通りがかった百合香に救われた。
百合香は他にも御手洗と百瀬を連れていた。
後に判明することだが、御手洗と百瀬は百合香に悪戯しようとして尾行していたところ、豪雨に遭遇し立ち往生していたそうである。
しかし、百合香はそんな2人をも救おうとした。

だが、御手洗たちは百合香を無視し好き勝手な行動を繰り返し、遂には崖で足を滑らせてしまう。
これを助けた百合香だが、代わりに足の骨を折ってしまった。
しかし、山崩れが起こることを怖れた御手洗たちは百合香をその場に残し逃げ出してしまう。
残された百合香と瀬戸山。
百合香は瀬戸山に助けを求めるが……瀬戸山は助けを求め縋る百合香を蹴落としたのだ。
憐れ、百合香は崖下の川へと転落、溺死してしまう。

真相を聞き憤る樫村に、ナイフを突き付け殺害しようとする瀬戸山。
其処に倫太郎たちが駆け付ける。
倫太郎たちはこれまでに調べた内容を告げる。

小杉に大金を払って口封じしたのは御手洗と百瀬。
だが、先頭に立って交渉したのは瀬戸山だったのだ。

それから25年、『週刊潮流』の記事によりダメージを受けた御手洗と百瀬は、25年前の秘密を盾に瀬戸山に記事を取り下げるよう脅迫して来た。
瀬戸山は追い詰められた。
そして、瀬戸山が取った手段とは……人を雇い御手洗たちを殺害させることであった、

井川と江尻を雇った黒幕は瀬戸山だったのである。
瀬戸山は特集記事で知った井川と江尻に秘密裏に接触しこれを雇ったのだ。
瀬戸山の指紋と井川の息子が所持していた発売前の車の玩具の指紋が一致したことが動かぬ証拠となった。

さらに、亜紀殺害も瀬戸山の犯行であった。
亜紀は瀬戸山の行動に気付き、自首を迫った。

一旦、応じるかに見えた瀬戸山。
だが、隙を突いて亜紀を屋上から突き落とそうとする。
辛うじて手摺に掴まった亜紀であったが、瀬戸山は無情にもトレッキングシューズで蹴落とした。
まるで、25年前の百合香と同じように。

全てを暴かれた瀬戸山。
だが、彼は罪を認めるでもなく「俺は正義だ。悪の御手洗と百瀬を殺したんだ。やるべきことをやったんだ!!」と主張する。

これを一喝する倫太郎。
御手洗、百瀬、瀬戸山を救おうとした百合香。
井川や田尻らの背後に隠された真実を突き止めようとした亜紀。
百合香も亜紀も信念のもとに行動し命を落とした。
そんな2人に比べれば、瀬戸山に正義がある筈は無かったのだ。

こうして事件は解決した。

その夕方、搾り立てのぶどうジュースを口にした倫子に味覚が戻る。
その場に立会い倫子と抱き合って喜ぶ直樹。

2人の様子を遠くから眺めやりつつ「ありがとう」と呟く倫太郎であった―――エンド。

<感想>

水曜21時に放送されていた「警視庁捜査一課9係」の2時間スペシャルです。
実に2006年から放送開始された本作。
今年はその9年目となっており、本作は「シーズン9(警視庁捜査一課9係 2014)」の最終回となっています。

では、ドラマの感想。

なかなか面白かったですね。

2006年の最初の頃なんてあんなにバラバラだった9係が今は此処までまとまっている―――初期から視聴し続けて来た視聴者としては感無量です。
しかも、倫太郎を中心としつつ、彼に促されなくとも事件の真相に迫る様は良かった。
阿吽の呼吸によるチームプレイも良し。

そして、瀬戸山の足掻きと豹変も凄かった。
粘る、粘る。
井川と江尻への報酬を用意出来そうな人物が、22時前の時点で瀬戸山か大河原くらいしか居なかったのでキャストにもあった瀬戸山が犯人だろうと目星をつけてはいたがあの土俵際からの粘りには驚いた。

この粘る瀬戸山を次々と登場しながら突き止めた事実で追い込んで行く9係メンバー。
このリズミカルな追及も見所でしたね。
さらに、思わぬところで決め手となった車の玩具も印象的でした。

ただ、御手洗はともかく亜紀が記事で百瀬を攻撃していた理由がよく分からないかなぁ。
亜紀と恵理子が復讐を目論んでいたのは御手洗の筈だし。
百瀬の件については亜紀自身がジャーナリストとして社会正義を行おうとして、これに恵理子が支援したということで良いのだろうか。
それならば納得できるけど。

とりあえず、次の「シーズン10」にも期待したいな!!

<キャスト>

久松恵理子:高岡早紀
瀬戸山和義:林 泰文
夏目亜紀:原田佳奈
樫村幸作:中山 仁
御手洗文孝:阪田マサノブ
百瀬重行:田崎トシミ ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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この記事へのコメント
「いやまず謝罪しろよ。」と思わず突っ込んでしまいました
いや瀬戸山が「だって許してくれないんだもん。」と言い出した時に思いっきり心の中で突っ込んでしまいました
謝罪してないのに許せもクソもないよなぁとそれからの「俺は悪くない。」はもうね、「わーこいつ屑だー」と清々しい気持ちになりました

家族を残して逝ってしまう人間の足元を見た犯罪とか社会正義という名の過去の罪の隠蔽とか加納の言う通り「自己愛」でしかないよなぁと

でも今回係長特製の料理がなかったんだよなぁとあれ見るの地味に楽しみだったりしてたのですが

後はとても進展した浅輪と倫子と全く進展してない小宮山と村瀬
加納と樫山という二人の父親とか同じ男性で繋がっていた亜紀と恵理子と対比と繋がりがたくさんあったなぁと
記者としての亜紀と瀬戸山もでしょうか
もちろん青柳カップルと矢沢一家も安定でした

そしてまた秋なんですね
、人情の9係の季節からミステリーの相棒にバトンタッチですね
一度でいいから9係と相棒のバトンタッチ記念のクロスオーバードラマとか見てみたいですが多分無理ですよね
ただあったら捜一の2人と係長以外の9係のメンバーが物凄く苦労しそうですが(笑)

しかし係長ならかなりまともなのに夜明さんになったらなんであんな感じになるんだろうか(笑)
Posted by 花 at 2014年10月06日 21:51
Re:花さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

瀬戸山は凄かったですね。
最後に全部持って行った印象なほど……。

お馴染み9係メンバーも良かったですね!!
青年と倫子のその後は次シーズンか。

確かに「相棒」と「9係」がコラボしたら凄そうです!!
右京さんは倫太郎をどう評するのか、また倫太郎は右京さんをどう評するのか、興味がありますね。
Posted by 俺 at 2014年10月08日 23:48
『法医学教室の事件ファイル』に続き、林泰史さん怪演でしたね。
古い話になりますが『弁護士・朝日岳之助』シリーズを見ていた我が家では、未だに林さんと言えば小林桂樹さんに「おじさ〜ん」と言っていたイメージが強く、「『おじさ〜ん』の人が怪しいよね」などと話しています。
Posted by ペロリ at 2014年10月09日 21:01
Re:ペロリさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

瀬戸山、終盤の怒涛の粘りっぷりと豹変ぶりが凄かった。
あれは相当にインパクトありました。

そして、そんな瀬戸山役を演じた林さんも凄かった。
柔和な面持ちと柔らかい物腰ながら、こういった破壊力のあるキャラも演じられるのがやっぱり上手い。

ああっ、「朝日岳之助シリーズ」!!
あれは良かったですよね〜〜〜。

小林桂樹さんはもちろんのこと、黒田福美さん、薬丸裕英さんの初期メンバーも良かったし、後期の榎木孝明さん、林泰文さん、柴田理恵さんも良かった。

ちなみに、管理人は「朝日岳之助シリーズ」で初めて林さんを拝見しました。
なので「おじさ〜〜〜ん」のインパクト分かります。
その後に続く朝日の台詞「しゅうへ〜〜〜い」と合せて2サス史上に残る名台詞だと思っています。

何と言っても、少し甘えた様子の「おじさ〜〜〜ん」に、厳めしくも優しく窘める「しゅうへ〜〜〜い」との掛け合いが秀逸でした。
Posted by 俺 at 2014年10月13日 22:46
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