2014年10月24日

赤と黒のゲキジョー「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり 運び出された遺体が口を開き、男の名前を言って息絶えた 犯人の名?あるいは…死者の遺したメッセージに込められた執念」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

赤と黒のゲキジョー「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり 運び出された遺体が口を開き、男の名前を言って息絶えた 犯人の名?あるいは…死者の遺したメッセージに込められた執念」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

あるしょうしゃなマンションで死体が発見される。被害者は住人の園山たまき(中島ひろ子)。発見者は隣人の葵雪江(七瀬なつみ)。自室で殺されており部屋には激しく争った跡がある。遺体の横には血痕のついた特徴ある木製管楽器、ディジュリドゥが残っていた。占部明日香(神保悟志)らが死体収容袋に遺体を収容していると、なんと死体が目を見開き「えとうたつお」という人名だけを語り、再び息を引き取った。早速、事件現場に霞夕子(沢口靖子)、事務官の桜木洋一(西村和彦)もかけつける。被害者のたまきは1年前にマンションに越してきた童話の挿絵画家だった。桜木は大学同級生に「江藤達夫」という人物がおり、実は事件後、道で見かけたという。しかし弁護士になったはずの友人、江藤はその時作業着を着ており本人かどうか確信がないという。

一方、夕子はたまきの隣人、雪江に話を聞いていた。雪江はたまきに帯留めを貸す約束をしており、予定の7時になっても姿を現さないため、部屋を訪ねてみたところ、たまきの遺体を発見したという。雪江の取り調べをしていると雪江の夫である葵圭作代議士の第一秘書と名乗る男がやってくる。雪江への取り調べは弁護士を帯同してあらためて行ってほしいという要望を夕子らに伝えに来たのだった。夕子は雪江が貸そうとしていた帯留めに目をとめる。たまきが着ていた着物と合わないのではないかと思ったからだった。

さらに夕子、桜木、そして占部らは死体が語った名前「えとうたつお」と同じ名前の桜木の友人、江藤達夫に会いに行く。確かに友人の江藤は弁護士事務所で働いていた。そして殺人があったと考えられる昨日は一日自宅に居たと証言。しかし夕子は、「えとうたつお」と死体が語ったためにまだ江藤への捜査の手を緩めようとはしなかった。調べていくと、たまきが雪江に帯留めを借りる約束をしていた時間とほぼ同時刻に水道修理を依頼していたことも判明する。たまきの担当編集者、酒井周平(深沢邦之)からも午後6時にはたまきと電話で話し、10分後には電話を切ったという証言を得る。ということは、午後6時10分〜午後7時までの間に犯行は起きたことになる。夕子は水道の修理と帯留めの約束のダブルブッキングにも不自然さを感じる。江藤の取り調べも続く中、江藤は自分のアリバイを証明できる人物がいると語り始めた。同棲中の婚約者、小泉理恵子(大路恵美)だ。事件が混迷を来す中、夕子ならではの鋭い視点と人間味ある捜査を通じて意外な事実が次第に明らかとなっていくのだった。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

絵本作家の園山たまきが自宅マンションにて何者かに殺害された。
第一発見者はたまきの隣人で、代議士・葵の妻である雪江。

事件発生の報を受け占部らが現場に駆け付けたところ、死亡していた筈のたまきが覚醒。
「えとうたつお」と呟くなり、今度こそ本当に絶命してしまう。

さらに、たまきから依頼を受けた水道修理業者が19時に訪問した際には反応が無かったと証言したこと。
たまきの担当編集者である酒井周平も午後18時10分までたまきと電話で話していたことが確認され、その死亡推定時刻は18時10分から19時の間と思われた。

犯人は「えとうたつお」なる男なのか……!?
この事件に検事・霞夕子が挑む。

事件の焦点はたまきが口にした「えとうたつお」へと向かう。
そんな中、夕子の担当事務官・桜木が「えとうたつお」に心当たりがあった。
その名は「江藤達夫」、弁護士である。
実は桜木は事件直後に現場付近で作業着姿の江藤を目撃していたのだ。
こうして捜査線上に江藤が浮上するのだが……。

江藤は犯行を否認。
アリバイ証人として同棲中の婚約者・小泉理恵子の名を挙げる。

そんな中、たまきがストーカーに悩まされていたことが判明。
しかも、当のストーカーまでもが死体で発見されてしまう。
ストーカーがたまき殺害後に覚悟の自殺を遂げたかと思われたのだが……。

解剖の結果、ストーカー自身も殺害されていたことが判明。
さらに、たまきに先立ちストーカーが死亡していたことも分かる。

しかも、理恵子が嘘のアリバイ証言をしていたことも明らかに。
どうやら、桜木が目撃したのは江藤で間違いないようである。
たまき自身に恋人が存在していたらしいことも分かり、こうして事態は急展開を迎える。

夕子はたまき宅の目覚まし時計が19時にセットされていたことや、たまき宅の音が雪江宅に筒抜けであったこと。
さらに、ストーカーが運転していた車から発見されたある成分から犯人を突き止めた。

呼び出されたのは江藤、雪江、酒井の3人だ。

夕子は江藤が雪江と不倫していたことを指摘。
たまき宅の音が雪江宅まで筒抜けであったことから、第一発見者は雪江1人ではなく密会していた江藤も其処に居たと断定する。
だからこそ、たまきは「えとうたつお」と言い残して絶命したのだ。

さらに、たまき宅の目覚まし時計から19時過ぎまでたまきが生存していたことも断定。
たまきは恋人に言い含められ、自宅で身を潜めていたと考える。

この恋人こそ酒井であった。
酒井はストーカーを利用し、これを殺害した上でたまきも殺害したのだ。
動機はたまきの絵本の権利を独占する為であった。
此の為に水道修理業者を用いてアリバイ工作し、19時以降にたまきを殺害したのだ。

犯行を否定する酒井であったが、自身が担当したイベントで用いたシャボン玉の成分がストーカーの車から発見されたことで犯行を認め逮捕されることに。
こうして事件は解決した。

とはいえ、たまきが「えとうたつお」の名を呼んだことには未だに謎が残る。
夕子は「一体、どういう意味があったのか」と頭を悩ませるのであった―――エンド。

<感想>

沢口さん主演「検事・霞夕子シリーズ」第7弾。
前作は2014年5月23日に放送されているので、およそ5ヶ月ぶりのシリーズ新作となります。
これまでのシリーズ作品については過去記事ありますね。
興味のある方はどうぞ!!

ドラマ原作は夏樹静子先生『死人に口有り』(光文社刊『見知らぬわが子』収録)。

ちなみに、2サス的には本作から「金曜プレステージ」ではなく「赤と黒のゲキジョー」に番組名が変更。
前半部分の「赤と黒」と言えばスタンダールの作品や「男女」を想起させますね。
そして後半の「ゲキジョー」が「激情」と「劇場」のダブルミーニングか。

これにより「金曜プレステージ」最後の作品は奇しくも「潔癖クン殺人ファイル」となりました。

金曜プレステージ「潔癖クン殺人ファイル 汚れた招待状〜毒舌で超潔癖!前代未聞の刑事が奇妙な謎に挑む…死体に送られた届くはずない招待状…悲劇の黒い秘書…(潔癖クンが行く 汚れた招待状〜痴漢係はちょっとツライ!〜)」(9月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

そして、2時間サスペンスとしては本「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり」が「赤と黒のゲキジョー」最初の作品に。

2014年10月から「金曜プレステージ」がタイトル変更されていた!?新タイトルの名は「赤と黒のゲキジョー」に!!

では、1週間が経過し遅くなりましたがドラマ版感想。
ちなみに、ながら視の上、曖昧な記憶に頼ってのレビューなので大筋は正しいけど、あらすじとしての再現度は6割くらいです。
ああ、こういう時には録画機器が欲しいと心から思う……。

さて、そんな悲嘆に暮れる管理人の感想ですが、今回も無意味なミスリードが多過ぎてモヤモヤが残った。
個人的には、わざわざたまきが防犯設備の甘いマンションに引越しし、自身が次の被害者になるだろうと周囲に主張していたとのくだりから、てっきり米澤穂信先生『犬はどこだ』的な立場逆転を狙っていたんだけど恋人に裏切られて殺害された的なオチを予想していたんだけどなぁ……。
ちなみに、『犬はどこだ』は管理人が自信を持ってオススメする作品なので是非、読むべし!!

『犬はどこだ』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

他は特に感想もなし。
原作は短編らしいので膨らませて行く中で筋が錯綜したのかなとの印象でした。
素材は悪くないと思うだけに勿体ないかな。
次回に期待です。

【検事・霞夕子シリーズ】
金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「3週連続・罪と女とミステリー第2夜 夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜猟銃に撃たれた老人・痴漢に間違えられた男…2つの事故に疑惑が生じた時女たちの運命が変わる…!」(9月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「検事 霞夕子3 年一回の訪問者〜ピアノの音が聞こえる日は殺人が起きる!?元女弁護士が容疑者になった理由・衝撃の過去を持つ女」(6月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子5 幻の罪 夫の死をイメージすることは罪なのか?夫が本当に死んだ時、死がもたらす利害と愛憎が浮かび上がる…!」(12月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子6 不能犯 同じ日の真夜中に複数の無関係な人間が同一人物を刺殺!?こんな偶然あるわけない…!法律を悪用する強敵の意外な正体」(5月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

◆夏樹静子先生関連過去記事
【書籍】
「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「第三の女」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死なれては困る』(夏樹静子著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ】
【検事・霞夕子シリーズ】
金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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【イソベン・里村タマミの事件簿シリーズ】
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【その他】
月曜ゴールデン夏樹静子原作「Wの悲劇」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「夏樹静子作家40年記念 天使が消えていく〜小さな命を守れ!欲望の街を走る女性記者!死者からの手紙!驚愕の結末とは!?」(10月30日放送)ネタバレなし感想

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金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 女請負人〜仕掛けられた女の罠〜女便利屋に舞い込んだ殺人依頼!?狂わされた犯罪計画…不審死の男と暗躍するストーカーの正体は?なりすまされた容疑者 真犯人との騙し合い!哀しき女の罪を暴け!」(9月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他情報】
夏樹静子先生インタビュー記事が「asahi.com」に掲載!!

夏樹静子先生、読売オンラインにて囲碁について語られる!!

<キャスト>

霞夕子(東京地検・検事):沢口靖子
桜木洋一(検事事務官):西村和彦
占部明日香(警視庁捜査1課 警部):神保悟志
岩瀬厚一郎(警視庁捜査1課 管理官):石丸謙二郎
中村幸一(東京地検刑事部・部長):小野了
梅野昭典(警視庁捜査1課):清水伸
霞友行(夕子 夫):ダンカン
霞彩子(夕子 母):松原智恵子
霞夏子(夕子 娘):鍋本凪々美
江藤達夫(弁護士・桜木の友人):野村宏伸
葵雪江(たまきの隣人):七瀬なつみ
酒井周平(たまきの担当編集者):深沢邦之
園山たまき(挿絵画家):中島ひろ子
小泉理恵子(江藤の婚約者):大路恵美 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


『死人に口有り』が収録された「見知らぬわが子 (光文社文庫)」です!!
見知らぬわが子 (光文社文庫)





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火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX





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