ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
ホームズにモリアーティと名乗る人物から連絡が入る。ホームズは「アイリーンを殺したのか」と聞くが、モリアーティは答えと引き換えにホームズを雇いたいという。数カ月前、ウォレス・ロークという男性が殺されたのだが、その犯人を見つけるのが答えを聞く条件だった。ワトソンは警戒するが、ホームズは捜査を決意。調べると、元整備士ロークは路上強盗で殺されており、死ぬ少し前に誰かに尾行されていたらしく……。
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
ホームズにモリアーティを名乗る男から連絡が入った。
普段の冷静さを失い、アイリーンの安否を問いかけるホームズ。
だが、電話口の男は「問いに答える代わりにある事件の犯人を捕まえる」よう依頼する。
その事件とは元整備士ウォレス・ローク殺人事件。
ウォレス・ロークは路上強盗に遭って殺害されたと思われていたのだが……。
モリアーティが条件として出して来たからには裏があるに違いない。
警戒しつつ捜査に乗り出したホームズ。
ウォレス・ロークの妻によると、彼は何者かに尾行されていた形跡があったらしい。
しかも、懸賞で携帯電話をプレゼントされた矢先に殺害されたそうだ。
これにホームズは何者かがウォレス・ロークの命を狙っており、携帯電話は彼の居場所を調べる為の罠だったのではないかと考える。
携帯電話の配送会社から送り主を突き止めたホームズ。
それは国内最大の警備会社「サッター危機管理会社」であった。
「サッター危機管理会社」は立志伝中の人物として有名なダレン・サッターが起業し成功した警備会社である。
さらに、ダレン・サッターは愛妻家としても知られており妻・ケイトとの仲も良好のようである。
到底、ウォレス・ローク殺害に関与しているとは思えないのだが……。
だが、ホームズにはたった1つだけ心当たりがあった。
それはサッターの著書『味方か敵か』に記載された出来事。
22年前、サッターの姉・レアが強盗殺人の被害に遭っていた。
この際、第一発見者となったサッターが逃走する容疑者を目撃しており、この容疑者とされた人物の特徴がウォレス・ロークそっくりだったのだ。
もしや、サッターはウォレス・ロークに姉の復讐を行ったのではないか!?
此処まで推理したホームズだが、はたと止まる。
サッターの犯行を暴いても良いのだろうか、と。
どうやら、モリアーティにとってサッターは邪魔者らしい。
モリアーティは何らかの邪魔となるサッターの弱味を握るべく盗聴器を仕掛け、ローク殺害を知ったのだろう。
このままサッターの罪を暴けば、モリアーティに利することになりかねないのだ。
ホームズはモリアーティの利敵行為を行うことを良しとしなかった。
かと言って条件クリアを諦めたワケでもない。
サッターにモリアーティの存在を教え揺さぶりをかけるホームズ。
すると、サッターは司法取引で優位に立つべく自首することに。
少なくともサッターがモリアーティに弱味を握られる事態は避けられたのだ。
これでホームズはモリアーティに優位に立ったかに思われた。
だが、このホームズの推理を根底から覆す事実がモリアーティより提示された。
なんと、レア殺害時にロークには国外に居たとの鉄壁のアリバイがあったのだ。
すなわち、ウォレス・ロークにレア殺害は不可能なのだ。
だが、サッターはウォレス・ローク殺害を認めている。
これは一体、どうしたことか?
此処で、そもそもレア殺害時におけるサッターの目撃証言が疑われることに。
サッターは誰も目撃していないのではないか。
では、容疑者の特徴はどうして得られたのか。
其処からホームズは本当の目撃者が別に居ることに気付く。
レア殺害の犯人を目撃したのはサッターの妻・ケイトであった。
当時、ケイトは人妻でありながらサッターと不倫関係にあった。
あの夜、人目を避けてサッターを訪ねたケイトは其処でレア殺害犯と出くわした。
本来ならば、ケイトが目撃者として出頭すべきだがそうすれば不倫の事実が露見してしまう。
其処で、ケイトが目撃した情報をサッターが自身の目撃談として語ったのだ。
だが、この行動でサッターは罪の意識を抱えた。
毎夜、サッターはレア殺害犯の悪夢にうなされるようになり、やがて復讐を誓うように。
ところが、当の犯人は何時まで経っても捕まらない。
苦しむサッターを見かねたケイトはウォレス・ロークを見かけ「彼が犯人だ」と断言してしまう。
こうして、サッターは復讐を遂行し精神の安定を得たのであった。
だが、ウォレス・ロークは犯人では無かったのである。
ホームズは22年前のレア殺害犯を突き止め司法の手に委ねるとダレンに約束するが、ダレンは「だったらソイツを殺させろ」と主張。
結局、平行線に終わるのであった。
意気消沈するホームズのもとに「条件を果たした」としてモリアーティからメールが届く。
それは何処かの住所であった。
その向かった先でホームズは驚くことに。
なんと、アイリーンが居たのだ―――22話了。
<感想>
「現代版シャーロック・ホームズ」と言えば2つの作品が挙げられます。
1つが英国「SHERLOCK(シャーロック)」、そしてもう1つが米国「エレメンタリー」。
本作「エレメンタリー」はワトソンが女性との大胆なアレンジを加えた「現代版シャーロック・ホームズ」なのです。
その第22話。
ある意味、ホームズとサッターを重ね合わせ「復讐に囚われた者は周囲を破滅させる」とのテーマでした。
そして、遂に登場したアイリーン。
当ブログをご覧の方は「彼女に秘密がある」ことをご存知のことと思います。
そのアイリーンの秘密が次回(23話)にて明かされることに……注目!!
そして、モリアーティの計画も前回に続き進行中。
今回は「何故、サッター危機管理会社の事件に介入したのか?」がポイント。
これが最終回(24話)に大いに関わって来ます!!
そもそも何故、モリアーティはホームズ暗殺を実行せず、彼にモランを引き渡すような真似をしたのか。
その意味も最終回(24話)で判明することに!!
ちなみに、今回モリアーティとしてホームズと電話で言葉を交わした人物はデヴォンというモリアーティの部下で、後に「season2」第12話「マレフィセント」にて意外な登場を果たします。
こちらも注目されたし。
当批評(レビュー)で本作に興味を抱かれた方は、是非、本作を視て欲しい。
◆関連過去記事
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