2014年11月04日

「最強少女さゆり」第35話(40話)「愛しの先輩」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第35話(40話)「愛しの先輩」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日、ハオ・プトロレは用意したテントの中で悪夢にうなされていた。
丸く小柄で愛すべき先輩・インリンが武骨な出っ歯になってしまったことに涙を呑んでいたのだ。

一方、ハオのテントを発見した駐在さんと柏木さんはおそるおそる中を確認する。
すると、中から出て来たのは素っ裸のハオである。

駐在さんは盛大に鼻血を吹き出しノックダウンされてしまう。
さらに、ハオは柏木さんにインリンの面影を見出しこれに抱き着く。
ハオの奔放な行動の数々に対応し切れなくなった柏木さんは、倒れた駐在さんを抱えてその場を逃げ出すことに。

残されたハオは空を見上げて呟く。
「先輩、どうしてああなっちゃったの……」
そんなハオの前には今日も今日とて彼女を利用しようとするヤスが下卑た笑いを浮かべ立っていた。

一方、当のインリンはと言えば……そんなこととは露知らず今日もコンビニのバイトに悪戦苦闘していた。
何故なら、このコンビニにはさゆりやバニーたちがよく来店するからである。
正直、冷や汗ものなのだ。

本日も何とか正体露見を免れたインリンは先輩店員であるメタボが居ないことに気付く。

アレ!?
気になったインリンがメタボを探すと……居た。
コンビニの裏口で誰かと会話を交わしているようだ。

その相手は、あの憎きジャケット泥棒―――すなわちヤスであった。
ヤスは真面目に働き始めたメタボに昔の誼でたかりに来ていたのだ。

可愛い弟分を捨て置くことが出来ず援助するメタボ。
それを当然のように受け取るヤス。
貰うものを貰うや用は無いとばかりにハオに命じて自転車を進めさせる。
もはや、支配者と言った風情だ。

しかし、ヤスの天下もこれまでであった。
此処で会ったが百年目!!
復讐に燃えるインリンは自転車のヤスを追跡。

遠方からドロップキックでこれを沈める。
さらに追撃しジャケットを取り返すとヤスを遥か彼方へと吹き飛ばすのであった。
まさにさゆりもかくやのパワーであった。
怒りとは恐ろしいものである。

一方、これに混乱を来たしたのはハオである。
インリンだと思っていたヤスが、前と変わらぬ姿のインリンにより吹き飛ばされたのだ。
戸惑うハオだが、インリンを胸に抱きしめるやその抱き心地で本人であることを確信するのであった。

さて、こうなると残る疑問は1つ。
「あの〜〜〜先輩って実は男ですか?」
おそるおそる尋ねるハオ。

「んなワケねぇだろ!!」
これに鉄拳で応じるインリンなのであった。

その夜、久しぶりの再会に喜ぶハオはインリンを抱き枕代わりにして離さない。
いや、離してくれないと言った方が正しいか。
これにインリンは喜びつつも「これがあるから連絡しなかったのよねぇ」と困惑の表情を浮かべるのであった―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの35話(通算40話)。
サブタイトルは「愛しの先輩」。

インリンとハオが再会し、ヤスが三日天下に終わることに。
ハオが騙されたのが31話「デカくて強い後輩ちゃん」からだから4話。
とはいえ、実際はハオの登場自体が31話以来となるのでわずか2話の天下でした。
ハオがヤスに騙されたことで話が進んだワケでもないので、騙されたこと自体がほぼなかったことにされたような感じか。

もう少しこの状態が続くかとは思っていたんだけど、これが何を意味するのか!?
ハオと合流したことでインリンがさゆり救出(誤解だが)に動き出すのか!?
だとすると、レガード関連で本編が進むのかも。
気になるなぁ……。

「最強少女さゆり」第31話(36話)「デカくて強い後輩ちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

それと、今回はハオがインリンに「男かどうか確認する」ところをオチにした方が良かった気がするな。
インリンがハオと連絡を取りたがらなかった理由は次回以降にして方がまとまったと思う。
とはいえ、話が動いたとは言えそう。

さて、27話で登場した謎の後輩・ハオも正式に参戦し更に世界観を広げた本作。
そんな本作ですが、コミックス1巻に続き2巻が発売予定。
1巻表紙は『ジャポニカ学習帳』をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物でしたが2巻はフォームこそ同じですが色調を変えた表紙に。
ちなみに、2014年8月5日に『ジャポニカ学習帳』のデザインが立体商標化されたことで、ツイッター上のファンから本作の表紙について不安の声が上がる一幕もありましたが、あれはあくまで「同様のデザインを用いたノートに限る」らしいので本作は対象外のようです。一安心。

そして、此処からは今後の展開予想。
最終的には仲間になりそうなインリン(あるいは後輩)だけど、さゆりについて報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

インリンの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にインリンはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
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登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
さゆり父:25話時点で名前は不明。どうやら社会的地位の高い人物のようだが。
ハオ・プトロレ:インリンの後輩。27話より登場。31話から本格参戦。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。

「最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)





「最強少女さゆり(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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