2014年11月10日

「最強少女さゆり」第36話(41話)「鬼ごっこ協奏曲」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第36話(41話)「鬼ごっこ協奏曲」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

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・前回はこちら。
「最強少女さゆり」第35話(40話)「愛しの先輩」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

ヤスの魔手を退け、インリンとの再会を果たしたハオ。
愛する先輩と合流出来たハオは大喜び。
ところが、当のインリンは何処か浮かない顔である。

その理由は「さゆり」にあった。
インリンはさゆりこそが救助艇を撃沈し、地球を危険宙域と指定させる原因となっていることを明かした。
しかし、それはさゆりの意図ではなくリコスとバニーに操られているのだとも。

救助艇撃沈はともかく、黒幕がリコスとバニーであるとはインリンの勘違いなのだが……。
敬愛するインリンの言葉だけに、ハオは鵜呑みにしてしまう。

今すぐにでもさゆりを助けようと言い出すハオ。
しかし、相手の強さを知るインリンは自重するよう言い渡す。

翌朝、ハオと合流し安心したからなのか、それとも逆にハオに安眠を妨害されたのか。
未だ眠り続けるインリンを置いて、ハオがこっそりと抜け出した。
向かった先は豪田家だ。
ハオはインリンに褒められる為に彼女の悩みを解決しようとしていた。
すなわち、打倒リコス&バニーだ。

一方、豪田家ではさゆり、リコス、バニー、源さんが集い鬼ごっこが行われていた。
鬼になったのはさゆりである。

これにバニーが戦慄した。
基本、さゆりには機動力が無い。
三輪車に乗れば鬼神のような動きを見せるが、足で立っている限り年相応のスピードである。
当然、バニーたちならば逃げることは簡単だ。

だが、それでは何時まで経ってもさゆりの鬼が続いてしまう。
そうなれば、耐え切れずさゆりは泣いてしまうだろう。

これを阻止する方法は1つ。
わざとさゆりに掴まるしかない。
ところが、これが難しい。
何と言ってもさゆりには超パワーがある。
わざと捕まる為に近付けばそのパワーで大ダメージを被ること必至である。

つまり、わざと捕まりつつダメージを避けねばならないのだ。
これを両立させることは限りなく困難が伴う。
この難題にこれから挑まねばならないのだ……。

「各員、健闘を祈る」
バニーの号令一下でリコスたちが「ミッション・イン・ポッシブル」に挑むことに。

ところが、此処で想定外の出来事が。
駆け出したバニーの前にハオが現れたのだ。

31話にてハオはバニーを見知っている。

「最強少女さゆり」第31話(36話)「デカくて強い後輩ちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

しかも、軽くとは言え手合せにまで及んでいた。
ハオにとってバニーは確かに強い。
だが、何とかなる相手だと判断していた。

ハオは自身の格闘術に自信を抱いていた。
そんなハオと良い勝負をするバニー。
だとすれば、バニーこそが面々の中でもっとも凄腕に違いない……。
そうハオは考えていたのだ。

ハオはバニーに先手必勝とばかりに奇襲をかけた。
咄嗟に対応するバニー。
拳と拳、膝と膝、双方の応酬が続く。

……が、バニーはハオに気を取られあのミッションを忘れていた。
何時の間にかさゆりの射程距離に居たのである。

「あっ!!」
バニーを見つけたさゆりは喜びの表情で勢いよく飛んだ。
その力は……当たればコンクリートの塀を軽くぶち抜くパワー。

(しまった……)
内心で叫ぶバニー。
まだ躱せないことはない。
だが、躱せばさゆりが遠くへ飛んで行ってしまう。

受け止めるしかない。
覚悟を決めたバニーは身構える。

強い衝撃が走った。
しかし、バニー1人でさゆりは止まらない。
さゆりに押されるバニー。

其処にリコスが飛び込んだ。
バニーを支えるリコス。
2人がかりでようやくさゆりは止まった。

この様子をハオは呆然と眺めている。
何が起こったか理解出来ないのだ。

バニーとリコスを捕らえたさゆり。
次いで、源さんをロックオン!!
またも飛んだ。

これも躱せばさゆりが飛んで行ってしまう。
さゆりクライシス再びだ。

しかし、源さんは年季が入っていた。
飛来するさゆりを視認するや、気合を入れ直し真っ向から迎え撃つ。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
叫ぶ源さんにさゆりが衝突した。
源さんの筋肉が膨張し衣服が吹き飛ぶ。
そして、砂嵐が巻き起こった。

数分後、落ち着いた視界の向こうには直立不動の源さんが居た。
足元には源さんを捕まえたと無邪気に喜ぶさゆり。

これを見ていたハオが悲鳴を上げた。
バニーこそが凄腕と思っていたハオ。
ところが、他の面々も驚異的な力を誇っていた。
特にさゆりは尋常ではない。
自身の知る力の常識を大幅に上回る現実に恐怖を覚えたのだ。
「お、鬼だ……」
ハオは泣きながら逃げ出して行く。

そのまま走り続けて……やがて、あまりの衝撃に記憶が吹っ飛んでしまった。
数時間後、インリンに保護されたハオだが豪田家の出来事はすっかり忘れていたそうな―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの36話(通算41話)。
サブタイトルは「鬼ごっこ協奏曲」。

まさにハオにとってさゆりたちは想像外の生き物。
すなわち、鬼でした。
だからこその「鬼ごっこ協奏曲」。
久しぶりにさゆりの本領が発揮されて良かったですね。
その一方で、リコスとバニーもコンビプレイを魅せました。
そして、源さんも面目躍如。
インリンとハオも活躍となかなかにバランスが取れた良回だったと思います。

ただ、今回は1つだけ気になる点があるかなぁ。
ハオは冒頭にてさゆりがタマちゃんを超パワーで破った映像をインリンに見せられていたのに、さゆりの力を直接目にするまで恐れを抱かなかったのは何故だろう。
そもそも、さゆりが宇宙船を落としたことを聞いていればあの程度では済まないことを理解している筈なのに……。
まぁ、それこそ直情径行型であるハオのハオらしい面と言えるのかもしれません。
だとすれば、これまたハオらしさを見せていたと言うべきかも。

さて、27話で登場した謎の後輩・ハオも正式に参戦し更に世界観を広げた本作。
そんな本作ですが、コミックス1巻に続き2巻が発売予定。
1巻表紙は『ジャポニカ学習帳』をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物でしたが2巻はフォームこそ同じですが色調を変えた表紙に。
ちなみに、2014年8月5日に『ジャポニカ学習帳』のデザインが立体商標化されたことで、ツイッター上のファンから本作の表紙について不安の声が上がる一幕もありましたが、あれはあくまで「同様のデザインを用いたノートに限る」らしいので本作は対象外のようです。一安心。

そして、此処からは今後の展開予想。
最終的には仲間になりそうなインリン(あるいは後輩)だけど、さゆりについて報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

インリンの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にインリンはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
【短期集中連載版】
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登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
さゆり父:25話時点で名前は不明。どうやら社会的地位の高い人物のようだが。
ハオ・プトロレ:インリンの後輩。27話より登場。31話から本格参戦。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。

「最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)





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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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