2014年12月20日

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第92話「ホリデー(後編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年1月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第92話「ホリデー(後編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年1月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
森羅:主人公。C.M.B.の指輪の主。多大な影響力を持つ。
七瀬立樹:森羅のパートナー。身体を動かすことが得意。

ジル・サイモン:ジャンガ側の凄腕交渉人。

<92話あらすじ>

・前編はこちら。
「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「ホリデー(前編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年12月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

軍事独裁政権が樹立しているサーダンと、その隣国・ジャンガの間では長きに渡り扮装が続いていた。
それは深刻化し、日常的に市民生活を脅かす事態に発展していた。
ジャンガ側の国民は疲弊し続けていたのだ。

この事態を打開すべく、ジャンガ側は凄腕交渉人として名高いジル・サイモンのもと国連による調停に向けて動き出した。

調停を実現させるには5つの常任理事国、すなわち、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、中国の全員一致での了承が必要となる。

これはほぼ不可能とされていた。
この不可能を実現すべく、ジルは森羅に協力を要請した。
すべてはジャンガ国民の平和の為に―――こうして、森羅も乗り出すことに。

ジルは卓越した手腕により、アメリカ、フランス、イギリスの了承を取り付けた。
残るはロシアと中国の2ヶ国である(此処までが前編の内容)。

これ以上、プラチナ鉱山の利権を用いることは余計な火種を生みかねない。
ジルは別の方法にての説得を迫られた。

まず、中国に対してはサーダンへの感情に訴えることにした。
そもそも2国は対立していたのである。
さらに、停戦後のインフラ設備への参入を約束し了承を得た。

残るはロシアだ。
この説得を森羅が引き受けた。
森羅は「敵の敵は味方だ」と成功に自信を見せる。

一方、サーダン側の外務次官はジルたちに対し焦りを募らせていた。
何としても阻止せねばならない……覚悟を決めた次官は最大の脅威となり得る森羅の排除を選択する。

森羅を尾行する次官とその部下たち。
手には拳銃が握られている。
森羅を射殺する気なのだ。

当の森羅は何やら高層ビル内へ。
追跡する次官たち。
その前で森羅はエレベーターで上層階へ。
次官たちも後を追う。
ところが、森羅を見失ってしまう。

と、森羅は何時の間に下に居たのか下層のフロアから現れた。
さらに、扉の奥へと消えて行く。

階段越しにこれを確認する次官たち。
森羅が消えたのは下から数えて5段目、すなわち5階のようだ。

遂に追い詰めたぞ……舌なめずりする次官たちは銃を手に5階の扉を開き突入する。
ところが、其処に居たのはロシア大使であった。

思わぬ乱入者、しかも武装済みに大使は激怒。
こうして、ロシアもジルに協力を約束する。

実はすべて森羅の計画であった。
森羅は遠近法を活かして、パースを仕掛けた絵を用意し1階奥の扉に消える様子を5階と誤認させたのだ。
もちろん、尾行とその意図に気付いてのことであった。

これで5ヶ国をクリアしたかに思われたのだが……。

此処でサーダンの次官が最終手段に出た。
森羅で駄目ならばジルを狙えば良いのだ。

なんと、ジルは車ごと爆弾で吹き飛ばされてしまう。
どうにか一命を取り留めたジル。
だが、ジルの負傷により各国の思惑はまとまらなくなり始めた。

このままでは調停の実現は不可能だ。
涙を流し悔しがるジルに、森羅は最後の手段を教える。

そして、調停決議の日がやって来た。
各国の代表は「今回は見送るべき」と決めていたが……。

その前に車椅子も痛々しいジルが現れる。
ジルはその状態で必死に各国代表を説得。
「利害ではなく、平和を」と訴える。

ジルがジャンガ側に立ったのには理由があった。
ジルは強者ではなく弱者の味方を目指したのである。

これに各国代表は心打たれた。
此処に調停決議がなった。

その夜、ジャンガ国民は爆音が聞こえないことに気付いた。
空を見上げれば満面に続く星空。

「たまにはこんな休日もいいな」
「この休日がずっと続けばいいのに」

口々に呟くジャンガ国民。
彼らは知らない、此の平和が暫くの間、続くことを。
そして、その平和が1人の男の奮闘によってもたらされたことを。

ジャンガに久しぶりの「静かな休日」が訪れた―――エンド。

<感想>

「月刊少年マガジン」2015年1月号掲載「92話 ホリデー(後編)」です。

国際世界を舞台に壮絶な調略戦が繰り広げられた後編です。

ジルの狙いを知り、これを見事にサポートした森羅。
そして、ジルの想いに応えた各国代表。
良かったです。

正直、あらすじでは良さを伝え切れてない。
本作自体を読むべし!!

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