2014年11月26日

「すべてがFになる」6話「すべてがFになる(後編)【美しき狂気の殺人者】」(11月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」6話「すべてがFになる(後編)【美しき狂気の殺人者】」(11月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

萌絵(武井咲)と犀川(綾野剛)は、四季(早見あかり)を殺害した犯人が、コンピュータシステムで厳重に監視されている研究所の中にどうやって侵入し、どこへ消えたのか、手がかりを掴めずにいた。

そんな折、主任プログラマーの島田(山田真歩)が、翌朝10時に記者が所長の新藤(冨家規政)を訪ねて来る約束になっていることを突き止める。記者は船で来るためその時間に港に行けば外部と連絡が取ることができる。しかし、副所長の山根(利重剛)は明日を待たずに、コンピュータのオペレーションを別のシステムに切り替え通信を復旧させることを決めた。そうすればすぐに警察にも通報できるのだが、山根は萌絵と犀川に四季が殺害されたことは黙っていてほしいと頼む。四季の死は研究所の死を意味するから、四季の妹の未来(早見あかり)を代役に仕立てることで、研究所を維持するつもりだと言う。

その後、監視室のモニターで監視カメラの映像を見ていた萌絵があることに気づく。四季の遺体が台車ロボットに載って現われた時、エレベーターの階数表示は萌絵らがいた地下の「B1」になっていたが、その直後、システムの強制再起動が行われた時の映像では屋上を示す「R」になっていた。それはつまり、あの場にいた全員がパニックに陥るなか、誰かが四季の部屋を出て屋上へと向かった可能性を示していた。しかし、映像には誰も映っていない。そのことに萌絵は…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

・前編はこちら。
「すべてがFになる」5話「すべてがFになる(前編)【天才博士が仕組んだ孤島の謎】」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ゼミ旅行にて妃真加島を訪れた犀川たち。
其処にある真賀田研究所には稀代の天才・真賀田四季博士が居た。

犀川と萌絵は四季博士を訪問するのだが……当の四季博士と思われる女性が殺害されてしまう。
しかも、研究所の責任者である新藤所長までもが殺害されてしまう。

果たして、犯人は誰か?
また、15年もの長きに渡り隔離されていた四季博士をどうやって殺害し得たのか?
そして、犯人は何処へどうやって脱出したのか?
外部への連絡手段が断たれる中、この謎に犀川と萌絵が挑む。

四季博士の隔離区画を調べた犀川たち。
すると、隠し部屋となっていた寝室にミチルなるロボットの存在を知ることに。
どうやら、内側から部屋の鍵を開閉する為のロボットらしいが……。

矢先、新藤所長に取材の予定があり島外から船がやって来ることが判明。
犀川はゼミ生たちをこの船で脱出させることを決める。

一方、副所長の山根は研究所を管理するシステム「デボラ」をシャットダウンし、別のシステムを起動することで島外へと連絡を取ろうとしていた。

そんな折、萌絵が「四季殺害の犯人が消えた方法」についてある仮説を立てる。
萌絵が注目したのは隔離区画前に据えられた監視カメラの映像。

映像にはエレベータの様子も残されていたのだが、遺体発見直後には地下に止まっていたエレベータがシステム再起動後には屋上に止まっていたのだ。
つまり、誰かがこの間にエレベータにて屋上まで移動したことを示していた。
だが、肝心の犯人が移動する姿だけはどうしても確認出来なかった……。

システムシャットダウンが実行に移され通信が復旧、萌絵が通報することに。
直後、山根までもが何者かに殺害されてしまう。

1時間後、通報を受けた鵜飼たちが研究所に到着し捜査を開始。
そんな中、ふと研究所の時計を見上げた犀川は自身の時計が1分遅れていることに気付く。
その時刻は「デボラ」のシステム上の時計に合せたものであったが……。

これに犀川は真相に辿り着いた。
まずは犯人がカメラ映像に残らずにエレベータを利用出来た理由。

監視カメラの映像は1分毎に録画を残すシステム。
犯人は予めデボラがシステム再起動された際に1分時刻を遅らせるように設定していた。
つまり、再起動直前と直後で同じ時刻が2つ生じることになるのだ。

例えば15時00分にシステム再起動が行われた場合。
再起動前の15時00分の映像は、同じく再起動後の15時00分(実際は15時01分)の映像に上書きされてしまうのだ。

すなわち、この1分間の出来事は記録されない。
その隙に犯人は屋上へ移動したのである。

ちょうど其処に真賀田四季を名乗るメールが届く。
其処には「会議室で待っています」と記載されていた。
真賀田研究所の会議室と言えば……ヴァーチャル会議室だ。

早速、ヴァーチャル世界へと向かった犀川と萌絵。
其処に居たのは……真賀田四季であった。

先程の犀川の推理を聞いていた萌絵はある結論に辿り着いていた。
15年間、四季は隔離区画で監視されていた。
区画内への出入りも厳重に管理されており、誰も区画内に入った者は居ない。
だとすれば……初めから居たのだ。

萌絵は目の前の四季に対し「真賀田博士の娘さんですね」と断言する。
四季は15年前の時点で妊娠しており、区画内で娘を出産した。
その娘が四季を殺害し脱出した―――それが萌絵の推理だ。
そして、四季の娘の父親は新藤に違いない。

これに萌絵の目の前の女性は四季が出産していた事実を認める。
その父親は新藤であった。
当時、四季は叔父である新藤を愛しており妊娠出産は必然の結果だったらしい。
だが、これに四季の両親は激怒した。

何故、怒られるのか四季には理解出来なかった。
四季はナイフを持ち出したが、此処で躊躇した。
そんな四季の背中を後押しし、実際に両親を殺害させたのが新藤だったのだ。
つまり、15年前の事件の真犯人は新藤であった。

この際、犯行後に新藤は自身の罪に恐れ戦き四季に裁きを求めた。
其処で四季は15年後にお腹の子供に裁かれると預言したのであった。
そして15年後、事件が起こったのだ。

此処まで語った四季は「また逢いましょう」と言い残すや姿を消す。

ヴァーチャル世界から戻って来た犀川は「未来さんを捕まえなければ」と口にする。
エレベータで屋上へ上がった犯人は新藤と共謀し未来を騙ったのだ。
この際、新藤は未来を騙る犯人に刺された。
萌絵たちが迎えに上がった際には既に新藤は刺されており死の直前だったのだ。

だが、未来は既に研究所内から消えていた。
此の時点でゼミ生たちに紛れ島外へ脱出していたのである。

すべては脱出時間を稼ぐ為の罠であった。
山根殺害はシステムを確認され、この事実に気付かれた為の口封じだったのだ。

こうして犯人に逃げ切られてしまった犀川。
さらに犀川は萌絵の推理に誤りがあると指摘する。
萌絵は犯人を「四季の娘」としていた。
だが、犯人は「四季自身」であった。
被害者こそ「四季の娘その人」だったのだ。

四季は娘に新藤と四季自身を殺害するよう教育していた。
だが、四季の娘は四季と異なり天才では無かった。
その為に、四季を理解出来ず期待に応えられなかったのだ。
だからこそ、四季の娘が死亡し四季が生き残った。

ウェディングドレス姿の被害者の手足が切断されていたのは、四季自身の指紋と比較されることを怖れての事だったのである。

四季はこうして15年ぶりの自由を手に入れたのだ。

事件から10日後、大学構内の犀川の前に逃亡中の四季が現れた。
もちろん本物だ。

犀川は四季に娘殺害について疑問をぶつける。
本当に四季は娘を殺害したのか?
もしかして、娘が四季の過酷な計画に耐えられなくなった為に自殺してしまったのではないか?
だから、計画を強行したのではないか?

これを笑って聞き流す四季。
最後に四季は「犀川を尾行している刑事たちに逮捕される」と言い残すや、黒服姿の男たちに連行される。
その現場を目撃した犀川は「本当だったんだなぁ……」と洩らすことに。

ところが、その数時間後に犀川は四季に完敗したことを知る。
萌絵によれば犀川の監視は朝には解かれていたのだ。
どうやら、四季の陽動作戦に引っかかってのことらしい。
つまり、例の黒服は刑事ではなく四季の仲間になる。
四季は未だに自由なのだ。

最初から最後まで遊ばれていたことに気付いた犀川は笑うしかないのであった。

そんな犀川に萌絵は「すべてがFになる」の意味を語る。
それは「FFFF」、すなわち、デボラのタイムカウンター上で65535時間後に計画実行が決まっていたことを予告していた。

此処までは犀川も見抜いていた。
だが、次の一言は犀川の想像を超えていた。

萌絵は「もう1つFがある」と告げたのだ。
それが「FREE」の「F」。

計画実行日は四季の娘の誕生日。
四季は娘に「自由(FREE)」をプレゼントしようとしたのだ。

これに犀川は「なるほど」と同意を示すのであった。
犀川が四季を認め、萌絵が犀川を認めるように、萌絵もまた犀川の予測を上回る天才なのだ―――7話「数奇にして模型(前編)」に続く。

<感想>

ドラマ原作は森博嗣先生「S&Mシリーズ」。
そして、今回はシリーズ第1弾『すべてがFになる』のドラマ化でした。
原作『すべてがFになる』については過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。
ちなみにタイトルにも深い意味が。

『すべてがFになる』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマ感想を。

細部にアレンジを加えている感じかな。
このアレンジにより、原作よりも四季が人間らしくなった印象。
原作だと四季はもっと人間離れしていたからなぁ……。
特に、妊娠の理由も「世にある事象のすべてを知る為の過程」だった筈だし。
此の点、ドラマ版の四季は常識を超越してはいるが完璧と言うよりはちょっと俗っぽい。

そして、世津子登場。
6話途中で登場した「デジタルサイエンス社」の記者が彼女。
犀川とは意外な関係の彼女ですが、いよいよ次回にて萌絵のライバルとして降臨か。
まぁ、犀川との関係が明かされるのは8話終盤だろうなぁ。

ちなみにこのペースだと瀬戸千衣の登場はもっと先か。
早くても9話、遅ければ登場しない可能性もある。
どうなるか……。

そして文子は『有限と微小のパン』にも登場する筈のキャラ。
覚えておくとドラマ版『有限と微小のパン』で「おおっ」と思うことがあるかも。

それと今回のドラマ化はシリーズ第2弾『冷たい密室と博士たち』に始まり、第5弾『封印再度』、第1弾『すべてがFになる』、第9弾『数奇にして模型』、第10弾(最終巻)『有限と微小のパン』が予定されており、各話が前後編となるので全10回が予想されています。

そんな次回は「数奇にして模型(前編)」。
ある種、お約束を逆手に取った作品でこれまで同様に一筋縄では行きません。
そのタイトルにも深い意味が……。

・シリーズ第9弾。
『数奇にして模型』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
【S&Mシリーズ】
・シリーズ第1弾。
『すべてがFになる』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第2弾。
『冷たい密室と博士たち』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第3弾。
『笑わない数学者』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第4弾。
『詩的私的ジャック』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第5弾。
『封印再度』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第9弾。
『数奇にして模型』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第10弾にして最終話。
『有限と微小のパン』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
「すべてがFになる」1話「冷たい密室と博士たち(前編)」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」2話「冷たい密室と博士たち(後編) 【暴かれる冷たい密室の謎と哀しき殺人者の記憶】」(10月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」3話「封印再度(前編) 【呪われた仏画師一族と家宝が眠る密室の殺人】」(11月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」4話「封印再度(後編) 【50年の時を超えた殺人と封印された真相】」(11月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」5話「すべてがFになる(前編)【天才博士が仕組んだ孤島の謎】」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
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森ミステリィの名作「S&Mシリーズ」がフジテレビ系火曜21時枠にて連続ドラマ化!!タイトルは「すべてがFになる」に!!

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