2014年11月28日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第2話「もう1つの兄妹」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第2話「もう1つの兄妹」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第2話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪してしまう。
ガイコツ:圭一を名乗る幽霊。蛍にしか見えない。

志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
りかの兄:太った男性、りかにストーカーしているとのことだが……。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一は幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は霊が関わる事件を察知する能力を手に入れていた。
圭一は蛍の協力を得て1人でも多く事件の被害者を助けようとするが……。

まずは「聖マルス学園」で見かけた女子生徒・志田りかだ。
圭一はりかが血塗れになっているビジョンを目にしていた。

早速、りかを助けるよう蛍に促す圭一。
だが、圭一に振り回されることを怖れる蛍はこれを拒否してしまう。
圭一は「可愛かった妹が反発するなんて……」と3年の月日の流れを痛感ししょげ返る。

これを目にした蛍は流石に可哀想になり、圭一に協力することに。

りかに接触した蛍は話術で情報を引き出す。
さらに、その周辺からも情報を得ることに成功する。

りかは「聖マルス学園」中等部からのエスカレータ組。
かなり上流階級のお嬢様らしい。
さらに、りかには兄がいるが引きこもりがちの上に妹によからぬ欲望を抱いていると言う。
りかの友人は、りかから「兄にストーカー紛いの被害に遭った」と相談まで受けていた。

これを聞いた蛍は「りかが兄に殺されるのでは」と推測。
蛍以外には目にすることが出来ない圭一をりか宅へと送り込む。

ところが、戻って来た圭一の報告は意外なものであった。
兄は風貌上はストーカー然としているが、その部屋などは綺麗に片付けられており特に怪しい雰囲気もないらしい。
むしろ、家族写真や妹との写真を飾るなど家族を愛している素振りすらあったそうだ。

さらに、圭一が調べたある部屋はこれとは逆に雑然としており、りかの兄の写真が切り裂かれていた。
それは多数の写真に及び、ただりかと兄が共に映った1枚だけが無事だったそうだ。

これを知った蛍は「自身の推測が真逆だったのでは」と思い直す。
りかが兄に殺されるのではなく、兄がりかに殺されるのではないか。
圭一が目にした血塗れのりかは、りか自身の血ではなく兄殺害時の返り血ではなかったか。

不安に駆られる蛍だが―――次話に続く。

いよいよ始まった蛍と圭一の奇妙な相棒物語。
ちなみに、ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。

「名探偵マーニー」同様に1話完結かと思いきや次回に続く形になりましたね。
これはサプライズ!!

それにしても、兄でなければりかが犯人になるのだろうとは思っていましたが、2話時点でりかが犯人になる可能性に触れられるとは……これまたサプライズ!?
だが、これにより犯人がりか以外の人物になる可能性も浮上したか。

この場合のポイントは「圭一が覗いた部屋が誰の部屋か特定されていない」こと。
すなわち、あの猟奇的な部屋の主がりかとは限らない。
ただ、部屋自体は女性の部屋のようでした。

加えて、りかと兄以外にもう1人姉妹が居る可能性も残されている(作中で志田家が2人兄妹とは断言されていない)。

この2つを加味すれば「りかには兄以外に姉ないし妹が存在しており、その人物が兄とりか殺害を目論んでいる」との展開も想像し得る。
特に「写真」に意味があるとすれば、りかと兄を撮影していた撮影者に意味がありそう。
あるいは姉妹でなければ、母親の可能性も考慮すべきでしょう。

個人的にはこの方向性で正しい筈だと思いたいが……本作の路線が未だ確認出来ていない以上は油断は禁物。
第一、これだとりかが「兄にストーカーされた」と嘘を吐く理由が無い。
「フーダニット」ではなく「ホワイダニット」重視で、犯人はりかだが動機を問う展開になる可能性もある。

その場合に気にかかるのは、やはり「写真」。
1枚だけ無事だった兄とりかが映った写真にも意味がありそう。
その写真にこそ事件の動機が隠されているのか……。
だとすれば、兄がりかを庇った結果、誰かが死傷しその誰かが1話の川の件と同様にりかを操っている可能性もある。

次回に要注目!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第1話「再会とはじまり」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪してしまう。
ガイコツ:圭一を名乗る幽霊。蛍にしか見えない。

志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
りかの兄:太った男性、りかにストーカーしているとのことだが……。

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