ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第70話「試練の始まり」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
橘カラが遂に逮捕された。
罪状は現職刑事である猪熊の監禁容疑だ。
テレビではこの異様な事件が報道され始めた。
だが、此の時点ではまだ端緒に過ぎなかった。
並行して取調が行われるがカラの心は其処にはない。
カラの心は猪熊へ向かっていた。
あのとき、カラは猪熊に自身の行いを真っ向から否定された。
それが心に残って仕方がないのだ。
カラは思う。
会って、話を…と。
だが、当の猪熊はカラの前には現れない。
その頃、渡はカラの凶行を知らされていた。
だが、渡は叫ぶ。
「カラちゃんはそんなことしない!!」と。
一方、里見は田沢麻弥の病院へ日参し、カラが月本殺害犯であるとの証言を手にした。
これにより、カラの罪状に殺人が加わった。
しかも、余罪が多々あることも明らかである。
これにより、報道番組は連日に渡ってカラという名の「怪物」を取り上げ始めた。
その正体は誰なのか?
一体、何が目的だったのか?
視聴者はカラに注目し始めた。
同じ頃、カラは未だ猪熊を想い黙秘を貫いていた。
取調は停滞していた。
当の猪熊はカラについて真相を探るべく彼女が語っていた故郷へ向かう。
すべてはその生い立ちを知る為だ。
一方、渡はカラの同居人として、取材に集まった報道陣に向け「カラちゃんはそんな娘じゃない、やってない」と訴え続けていた―――72話に続く。
早川書房刊『ミステリマガジン』や『週刊文春』でも取り上げられた本作。
遂にVSカラに決着。
今回からカラの生い立ちに迫る……今週号の「週刊モーニング」で確認せよ!!
<感想>
「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
そんな「サイレーン」。
いよいよカラが逮捕され「最終章」に突入とのこと。
その内容はカラの正体に迫るものらしい。
果たしてどうなるのか!?
ただ1つ言えることは、其処にはあの渡も参考人として登場するのだろうとのことだけだ。
その第71話。
サブタイトルは「会って、話を…」。
カラは自身も見失った自分の本質を理解してくれる同志を探していたのかもしれませんね。
それをズバリ言い当てたのが猪熊だった。
だから、今は「会って、話をしたい」と彼女に執着を見せているのか。
だとすれば、カラをその苦悩から解放するのは猪熊しか居ない。
やがて再び、猪熊とカラは対峙することになりそうです。
果たしてカラの生い立ちとは!?
次回も注目!!
コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻、4巻、5巻に続き6巻も発売とのこと、こちらも注目!!
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ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。
・「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連過去記事
・「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第70話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。
三河くん:月本の部下。
高槻とおる:5年前に発生した薬局店息子殺人事件の被害者。
時田:捜査一課未解決事件係の刑事。猪熊の先輩。
舞川:5年前からのカラの常連客。
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