ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第71話「会って、話を…」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
連続殺人鬼カラの存在は世間に衝撃を与えた。
こうして興味本位の報道が連日為されることに。
だが、当のカラが目にする新聞には彼女自身についての記事は黒塗りで届くのであった。
その頃、猪熊は時田と共にカラを名乗っていた女性の出身県に足を運んでいた。
カラを名乗っていた女性の家庭について調べる猪熊。
彼女が両親ともに繋がりが薄い子供であったことが判明する。
さらに、カラを名乗っていた女性の同級生たちに彼女について聞いてみるが「全く印象にない」としか返って来ない。
これは、皆が皆同様の反応であった。
カラを名乗っていた女性はその存在自体を周囲から気付かれずに居たのだ。
猪熊はこの結果に衝撃を受ける。
その頃、渡はと言えばカラの無実を信じ彼女のもとへ日参していた。
これを取り囲む報道陣。
全国広しと雖も、カラの味方は渡のみとなったかのようであった。
さらにカラが整形美女であった事実を知らされた渡はショックを受けつつも激しく反発する。
翌日、猪熊は時田と共にカラを名乗る女性の最初の犯行現場(教師殺害)に足を運んでいた。
橋の下を覗き見たところ、明らかに人為的な石塔らしきものを発見する。
これに猪熊はカラを名乗る女性の意志を感じ取る。
早速、掘り返してみたところ、中から出て来たのは……棺桶であった。
驚く猪熊と時田。
その中には何が眠るのか―――73話に続く。
遂にVSカラに決着。
残るは2話とのこと……今週号の「週刊モーニング」で確認せよ!!
<感想>
「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
そんな「サイレーン」。
いよいよカラが逮捕され「最終章」に突入、残りは2話と明言されています。
その内容はカラの正体に迫るもの。
果たしてどうなるのか!?
ただ1つ言えることは「物語の結末では猪熊とカラが対峙することになるだろう」とのことだけだ。
その第72話。
サブタイトルは「淋しき殺人鬼」。
どうやら、カラの犯行は「コンプレックスを補う為」だけではなく「皆から忘れ去られた自身の存在を訴える為」でもあったようです。
だからこそ、サブタイトルが「淋しき殺人鬼」。
そして、だからこそカラを真っ直ぐに見詰めた猪熊に執着したことになるのか。
だとすれば、黒塗りの新聞はカラの意に沿うものではなさそうだが……。
そして、カラ最初の犯行現場から発掘された棺桶。
中に眠るのは―――消えた本物の橘カラか。
其処に本物を埋めることで、カラを名乗る女性は自身の過去をも其処に埋めたことになりそうです。
すなわち、それがカラを名乗る女性の心のルーツとなるのかもしれません。
残りは2話、次回も注目!!
コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻、4巻、5巻に続き6巻も発売とのこと、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!
ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。
・「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連過去記事
・「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第70話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「サイレーン」第71話「会って、話を…」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。
三河くん:月本の部下。
高槻とおる:5年前に発生した薬局店息子殺人事件の被害者。
時田:捜査一課未解決事件係の刑事。猪熊の先輩。
舞川:5年前からのカラの常連客。
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