2014年12月13日

【2014速報】「このミステリーがすごい!2015」発表!!

「このミステリーがすごい!2015」が発表されました!!

果たして気になる結果は?

◆「このミステリーがすごい!2015」(宝島社、2014年12月10日発売)

注意:各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。

順位国内海外
満願その女アレックス
さよなら神様秘密
闇に香る嘘ゴーストマン 時限紙幣
小さな異邦人ピルグリム123
機龍警察 未亡旅団もう年はとれない
土漠の花ハリー・クバート事件
ペテロの葬列逃げる幻
破門養鶏場の殺人 火口箱
女王暗殺者の復讐
10異次元の館の殺人北京から来た男


国内編1位は米澤穂信先生『満願』(新潮社刊)に!!

米澤先生、おめでとうございます!!

これで『満願』は3冠達成!!
これまでの『満願』のランキングは次の通り。

『早ミス』1位、『このミス』1位、『文春』1位、『本ミス』2位。
同時にランキング皆勤も達成です!!

2014年にはご結婚もされていますし、まさに米澤先生の年でしたね。

【祝】米澤穂信先生ご結婚!!ツイッター上ではファンからお祝いの言葉が集まる!!

そして、2015年も米澤先生の年になりそう。
なんと、『さよなら妖精』の続編が2015年夏に発売予定。
ちなみに『E85.2』とされていたタイトルも『王とサーカス』に決定したとのこと。
このタイトル、来年の年末ランキングでも目にすることでしょう。

『さよなら妖精』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

米澤穂信先生、次なる新作は太刀洗シリーズ最新長編『E85.2(仮)』とのこと!!

2位は麻耶雄嵩先生『さよなら神様』(文藝春秋社刊)。
残念ながら2冠は逃しましたが、これまでのランキングは次の通り。

『早ミス』2位、『このミス』2位、『文春』3位、『本ミス』1位。
こちらもランキング皆勤達成です!!

3位は下村敦史先生『闇に香る嘘』(講談社刊)。
第60回江戸川乱歩賞受賞作(受賞時タイトルは『無縁の常闇に嘘は香る』)です。

『文春』2位、『このミス』3位。

第60回江戸川乱歩賞決定!!下村敦史先生『無縁の常闇に嘘は香る』に!!

4位は連城三紀彦先生『小さな異邦人』(文藝春秋社刊)。
『早ミス』3位、『このミス』4位、『本ミス』3位、『文春』4位。
こちらもランキング皆勤です。

連城先生は2013年に亡くなっており、その最後の作品が2014年に刊行されています。
その一作が本作。
なお、連城先生は同じ2014年に「第18回日本ミステリー文学大賞 特別賞」を受賞されています。

「第18回日本ミステリー文学大賞、同特別賞、新人賞」発表。栄冠は船戸与一先生、連城三紀彦先生、直原冬明先生に!!

5位には月村了衛先生『機龍警察 未亡旅団』(早川書房刊)。
『このミス』5位、『文春』9位。

そして6位には同じ月村了衛先生『土漠の花』(幻冬舎刊)。
これまで他のランキングでは上がらなかった作品です。
これがあるから『このミス』からは目が離せないのです。

7位には宮部みゆき先生『ペテロの葬列』(集英社刊)。
「杉村三郎シリーズ」最新作がランクイン。
これまた他のランキングでは上がらなかった作品です。

年末には宮部みゆき先生『ソロモンの偽証』スピンオフ短編『負の方程式』も発表され、こちらにも『ペテロの葬列』後の杉村三郎が登場しました。
ちなみに『ソロモンの偽証』は2015年に映画公開予定。

『負の方程式』(宮部みゆき著、新潮社刊『ソロモンの偽証 第3部 法廷 下巻』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ソロモンの偽証 第1部、第2部、第3部』(宮部みゆき著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

8位には黒川博行先生『破門』(角川書店刊)。
2時間サスペンス「刑事・吉永誠一シリーズ」の作者である黒川博行先生の第151回直木賞受賞作がランクイン。
これまた他のランキングでは上がらなかった作品です。

金曜8時のドラマ「新・刑事吉永誠一」第4話「盲目の目撃者!!6歳が聞いた“悪の音”」(11月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

9位に連城三紀彦先生『女王』(講談社刊)。
4位に続いてのランクイン。
これまた他のランキングでは上がらなかった作品です。

10位には芦辺拓先生『異次元の館の殺人』(光文社)がランクイン!!
『早ミス』5位、『本ミス』4位、『このミス』10位。

「シュレディンガーの猫」をモチーフにした「特殊設定パズラーもの」。
森江春策シリーズ2014年時点での最新作です。
やはりランキングに上がって来ました!!

まとめると、『満願』は必読。
他に『さよなら神様』『小さな異邦人』もチェックすべきと言えそうです。

なお、「隠し玉コーナー」によれば、倉知淳先生の長編について詳細が。
なんでも、和製ドルリー・レーンを主人公にした作品を執筆中とのこと。
これは……注目だな。

さらに、その著作『ささらさや』が映画化された加納朋子先生は『七人の敵がいる』続編の構想を発表。

『七人の敵がいる』(加納朋子著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

法月綸太郎先生も以前に発表された「読者への挑戦」により成立する短編『挑戦者たち』を長編化する旨を記されています。

『挑戦者たち』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2014年5月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

さて、海外。

1位はピエール・ルメートル『その女アレックス』(文藝春秋社刊)。
『IN★POCKET』『早ミス』『文春』に続く1位。
これにより4冠を達成!!

今年を象徴する作品となりました。
まさに絶対的王者。

2位にはケイト・モートン『秘密』。
『早ミス』、『文春』に続く2位。
この順位は『その女アレックス』に及ばないまでも2014年発売作品での実力上位を示すものでしょう。
これもまたスゴイ作品か。

3位にはロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』。
『早ミス』、『文春』に続く3位。
この順位は『その女アレックス』『秘密』に及ばないまでも2014年発売作品での実力上位を示すものか。

と、此処まででお分かりの通り、3位までは『早ミス』『文春』と同じとの結果に。
どうやら、今年の海外作品は特定の作品に評価が集中したようです。

注目は7位に入った『逃げる幻』(東京創元社刊)。
『IN★POCKET』5位、『早ミス』6位、『本ミス』1位、『文春』7位、『このミス』7位。
これにより『その女アレックス』と並び今年度海外作品皆勤達成!!

そして、『本ミス』を除いた場合の皆勤達成作は『もう年はとれない』(『IN★POCKET』4位『早ミス』5位『文春』5位、『このミス』5位)。

まとめると、海外では『その女アレックス』は必読。
他に『逃げる幻』、『秘密』、『ゴーストマン 時限紙幣』、『もう年はとれない』の4作が今年を代表する作品と言えそう。

これで2015年(2014年度発売作品)のランキングは終了しました。
『ミス通』では「2015年まとめ」としてランキング結果をまとめた記事を出す予定。
そちらも宜しくお願い致します。

以上、速報でした。

◆【2014速報】現在までのランキング
【2014速報】「2015 本格ミステリ・ベスト10」発表!!

【2014速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2014」発表!!

【2014速報】『ミステリが読みたい!2015年版』発表!!

【2014速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2014」発表!!

◆関連過去記事
2014年(2013年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2013年(2012年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2012年(2011年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

【2013速報】「このミステリーがすごい!2014」発表!!

【2012速報】「このミステリーがすごい!2013」発表!!

【2011速報】「このミステリーがすごい!2012」発表!!

上記、ランキング中で気になる本がある方はこちら。


「このミステリーがすごい! 2015年版」です!!
このミステリーがすごい! 2015年版



【関連する記事】
posted by 俺 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック