ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
教室に忘れた進路調査票を取りに戻った朝陽。
其処で副担任・緑苑坂弓の秘密を覗き見てしまう。
なんと、緑苑坂弓は葉子と同じように羽を伸ばしていたのだ。
「まさか、吸血鬼!?」
震える声で問う朝陽。
ところが、返って来た声は朝陽の予想を上回るものであった。
「いや、違う。最後の刺客だ」
露骨に動揺しつつ、とんでもないことを口走ったのだ。
どうやら、弓が葉子父(源二郎)からの最後の刺客らしいと察した朝陽。
一方、弓はと言えば完全に冷静さを欠いていた。
葉子同様にクールビューティー然とした姿は何処へやらもはやパニック状態である。
と、其処へ人影が駈け込んで来た。
華恋だ。
「大変よ、源二郎の刺客が来たって!!」
朝陽に注意を促すように叫ぶ華恋。
「お前もその刺客だろうが!!」
耐えかねたようにツッコミを入れる弓。
其処で華恋は久しぶりに自身が刺客であったことに気付いた。
同時に、弓が生やしている羽に目を止める。
「あれ?この辺りの吸血鬼は全部知っている筈だけど……あなたは」
何やら考え込む華恋。
と、其処へ再び駆け込む人影が。
「大変だ!!オジキの刺客が来た」
騒いでいるのは元刺客の獅狼だ。
「だ〜〜〜か〜〜〜ら〜〜〜、お前もその刺客だろうがぁ」
耐えかねたように呻き声を上げる弓。
それは不甲斐ない刺客たちに憤っているようであった。
同時に弓の牙と羽がどんどんと露骨になり、体格が巨大化して行く……。
どうやら、感情の高ぶりが変身に直結しているようだ。
さらに、弓は懐を必死に探している。
何かを其処に忍ばせており、それが無いと困る様子だ。
もちろん、この間にも弓はどんどん巨大化して行く。
同時にシルエットまでもが異質なモノへと変化して……。
此処で朝陽がハタと気付いた。
この口調、そして体格……まさか。
今や完全に変身が解けた弓。
その正体は「源二郎最後の刺客」こと「源二郎自身」であった―――94話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、9巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
その93話。
サブタイは「言い張ろう!」。
言い張るのは「弓が吸血鬼ではない」こと。
そして、「最後の刺客が源二郎ではない」こと。
ところがお分かりの通り、まさかの「切り札は源二郎自身」でした。
どうやら源二郎周辺で彼の力になる人材は既に払拭し尽くしたようです。
遂に源二郎合流ってどうなるんだろうなぁ……。
たぶん、この調子だと桐子も乱入するのだろうか!?
そして、副担任になっているからには茜も知った上で協力しているんだろうなぁ。
ちなみに、源二郎は弓に変身する為に何かのアイテムを必要とする様子。
懐に忍ばせていた物がソレなのでしょう。
うむ、やはり茜の関与が濃厚だなぁ。
こうなると、新キャラ3人のうち2人は既存の登場人物だったことになるのかな。
まず、緑苑坂弓は源二郎の変身。
そして、黒峰鳴は以前にも登場済み。
残る忍者っ娘が不明か……もしかして、彼女も既存キャラなのか!?
まさか、渚の後輩か涼だったりして。
いや、黄龍丸の変身の可能性も捨て難い。
これは新章からも目が離せそうにない。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス9巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
そして9巻は渚とみかんのコンビが登場。
表紙はヒロインとの法則は守られました。
しか〜〜〜し、そのうち朝陽と葉子の表紙も有り得るのだろうか……。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第90話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第91話「お花見をしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第92話「3年生になろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
忍者少女:92話から登場、詳細不明。
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