ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第72話「淋しき殺人鬼」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
猪熊が発見した棺桶は捜査員に衝撃を与えることとなった。
中には「本物の橘カラ」の遺体が眠っていたのだ。
さらに「橘カラを名乗る女性」の毛髪らしきものも共に発見された。
これにより、「橘カラを名乗る女性」の身許確認が可能となった。
身許が特定されれば「橘カラを名乗る女性」の起訴も可能である。
こうして「橘カラを名乗る女性」は起訴された。
一方、「橘カラを名乗る女性」は世間から一部で圧倒的な支持を集め始めた。
連日、彼女のもとには多くの手紙が届けられた。
その中には渡からの手紙も届いていた。
しかし、彼女はそれに何の興味も示さなかった。
ただ、猪熊が棺桶を発見したことを知るや何かを考え始めたようである。
そして公判当日、驚くべき事件が発生した。
渡が手引きし「橘カラを名乗る女性」が脱走したのだ。
当の渡は彼女の手で気絶させられていた。
おそらく、渡はまたも利用されたのであろう。
この事実を知らされた里見と猪熊は絶句する。
「橘カラを名乗る女性」の目的は何処にあるのか―――最終話(74話)に続く。
逃げ出した「カラ」の目的は何か!?
残るは1話……今週号の「週刊モーニング」で確認せよ!!
<感想>
「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
そんな「サイレーン」。
いよいよカラが逮捕され「最終章」に突入、残りは1話。
とはいえ、此処に来て急展開を迎えることに。
その第73話。
サブタイトルは「記念碑」。
その意味は過去の自分からの決別にあったのか……。
カラを名乗る女性は棺桶に過去の自身を捨て去ったのでしょう。
そんなカラが脱走することに。
自由になったカラの狙いはおそらく猪熊か。
まるで、カラは素の自分を認めてくれる存在を求めて足掻いているようです。
やはり「物語の結末では猪熊とカラが対峙することになる」のだろうか。
あるいは「街中で猪熊がカラの視線を感じる」不穏なラストになるのだろうか。
いよいよ最終話、次回も注目!!
コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻、4巻、5巻に続き6巻も発売とのこと、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!
ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。
・「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連過去記事
・「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第70話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「サイレーン」第71話「会って、話を…」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「サイレーン」第72話「淋しき殺人鬼」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。
三河くん:月本の部下。
高槻とおる:5年前に発生した薬局店息子殺人事件の被害者。
時田:捜査一課未解決事件係の刑事。猪熊の先輩。
舞川:5年前からのカラの常連客。
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