2014年12月19日

『月は囁く』第12話「月下のゴミ屋敷」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル1月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第12話「月下のゴミ屋敷」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル1月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
藤村月:陽一の父が再婚したことで、陽一の義妹となった。犯罪心理学と観相学を駆使する天才少女。
藤村陽一:警視庁捜査一課勤務、35歳。
陽一の父:犯罪心理学者。多くの事件解決に寄与した。

大日向:ゴミ屋敷の主だが……。
千以子:大日向宅に出入りする謎の女性。
町内会長:陽一たちが住む地域の町内会長。


ある家にて老人と女性が言い争いを繰り広げていた。
逆上した女性は老人に向かい「あんたなんて知らない、勝手にすれば!!」と言い放つ。
これに老人が激昂、女性へと突進して行く……。

それから半年後、陽一は月の部屋を見て絶句していた。
其処には溢れんばかりの物が並んでいた。
しかも、全く整理整頓出来ていない。
そう、月は「片付けられない症候群」だったのだ。
これを批判する陽一だが、月は「物の場所は把握しているので良い」と知らぬ顔だ。
不満を抱える陽一だが……。

とはいえ、仲の良いこの兄妹。
2人で出かけることに。
すると、外出先で騒動に出くわす。

なんと、ある一軒家にて住人と町内会長が揉めていたのだ。
住人の名は大日向。
どうやら、町内会長は彼が自宅をゴミ屋敷としていることについて批判しているらしい。

月の件を重ね合わせた陽一は他人事とは思えず介入することに。
すると、大日向宅から刑事として嗅ぎ慣れた匂いを感じ取る。
ゴミの匂いの中に漂うソレは死臭である。

ギョッとする陽一の前で大家は大日向の素行の悪さをあげつらう。
なんでも、大日向は2年ほど前に長年連れ添った妻を亡くしていた。
その途端、派手な風貌の若い女性を家に連れ込んでいたらしい。
ところが、その女性は半年ほど前から訪ねて来なくなったと言う。

これを聞いた陽一はある確信を胸に、その場を仲裁する。
その後、大日向について独自に調べ始める陽一。
一方、月もまた大日向の行動に意味を見出し調べ始める。

その翌日、月は陽一を連れ大日向のもとへ。
「初めまして」と挨拶したところ、大日向も「初めまして」と挨拶し返す。
前日会ったにも関わらず、「初めまして」と挨拶することに不審を抱く陽一。
だが、月は何かを確信したようだ。

数日後、陽一と月は町内会長を連れて再び大日向のもとへ。

まず、陽一が颯爽と大日向宅に乗り込んで行く。
陽一は大日向が半年前に派手な風貌の女性を殺害し、これを屋内に隠していると指摘。
その死臭を別の匂いで隠蔽するべくゴミ屋敷に仕立てたと主張する。

しかし……陽一の言うような死体は何処からも見つからない。
首を傾げる陽一。

そんな彼に月が真相を告げる。
月が外に合図を送ると現れたのは、大家から聞かされていた派手な風貌の女性。
そう消えた筈の女性であった。

女性を一目見るなり「千以子……」と絶句する大日向。
それもその筈、千以子は大日向の娘であった。
大日向親娘は折合が悪く町内会長を始めとした近所の住人もその存在を知らなかったらしい。

千以子によれば、2年前に大日向が妻を亡くし消沈していたのでこれを励ますべく通っていたようだ。
だが、半年前に真っ向から衝突してしまい物別れに終わっていた。

以来、大日向は妻と娘を失った寂しさに耐え兼ね、これを埋めるようにあちこちから物を拾って来てゴミ屋敷にしてしまったのだ。
さらに、月は大日向に物忘れの症状が出ていることもこれを促進していると指摘する。

前日に出会ったにも関わらず、月が「初めまして」と挨拶したところ、それに応ずるように「初めまして」と答えた大日向。
これはすなわち陽一と月を認識出来ていなかったのだ。

大日向の状況を知った千以子は彼と和解する。

一方、陽一が嗅ぎ取った死臭は猫の死骸のものであった。
情けない顛末に肩を落とす陽一。

月はと言えば、そんな陽一を励ますのかと思いきや……。

「いつものことだけど、私は陽一の勘違いを許してる。だから、私が片付け出来ないことも許してくれるよね」
とここぞとばかりに言い募るのであった。

これを聞いた陽一。
「それとこれとは全然違う」と勢いよく否定することに。
とはいえ、元気にはなったようだ―――13話に続く。

<感想>

「幇間探偵しゃろく」でお馴染みの青木朋先生が宮崎克先生とタッグを組み、新たなミステリコミックの連載を「ビッグコミックオリジナル 増刊号」で開始されました。
タイトルは「月は囁く」。
捜査官・藤村陽一と、顔相学を修めたその義妹・藤村月が犯罪事件を解決する物語。

まさに陽一(太陽)と月(月)の物語です。

では、12話を読んだ感想を。

なかなか良かったですね〜〜〜。
管理人は陽一同様にミスリードに完全に引っかかってしまいました。

そして、ラストの月なりの励ましも良かった。
素直ではないが、兄である陽一を心配しているのでしょう。
良いコンビです。

ちなみに、ルナは父親に対しトラウマがある様子。
その天才的な力により、父に虐待されていたのかな。
結局、父と母はこれが原因で離婚。
そして、母が陽一の父と再婚といった流れか。

ルナとしては離婚の原因が自身にあると考えて、以来、人と距離を置くようになったか。
ところが、無邪気な陽一に癒されていく展開か。
イイですね。
最終的にはルナがトラウマとなった父と和解する(乗り越える)展開もありそうかな。

興味を抱かれた方は是非、『ビッグコミックオリジナル 増刊号』にて本作を確認されたし。

◆関連過去記事
『月は囁く』第1話「月は囁き、花は語る」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル3月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

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