2015年01月14日

「実は私は」第94話「言い張ろう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第94話「言い張ろう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

源二郎最後の刺客・緑苑坂弓の正体は源二郎自身であった。
あまりのことに絶句する朝陽と華恋。

その前で源二郎自身は「違う、ワシは緑苑坂弓じゃあ」とドスの利いた声で叫んでいた。

その必死な姿に純な華恋が疑問を抱き出した。
此処まで必死なら、本当に源二郎に似た緑苑坂弓という別人なのでは……と。
そもそも、吸血鬼は若い女性などには変身できないのである。

「一体、何者なの!?」
と、其処へ茜が現れた。

(校長かぁ……)
茜の関与を確信する朝陽。

一方、茜の真意に気付かない華恋は本気で緑苑坂弓の存在を信じ始めた。
これに「うんうん」と頷く源二郎。
もはや、其処に緑苑坂弓の姿は無い。

あまりにも必死な源二郎の姿に朝陽は「何か意味があるのでは」と考え始める。
思い浮かぶのは源二郎が卒業前に正体が露見し学校を去ったこと。
同じ想いを葉子にさせたくない。
だからこそ、源二郎が弓としてやって来たのではないか。

その想いは朝陽も同じである。
朝陽は源二郎に「葉子を絶対守る」と誓う―――95話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、10巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

その94話。

サブタイは「言い張ろう!!」。

前回、言い張ったのは「弓が吸血鬼ではない」こと。
今回、言い張るのは「弓が源二郎ではない」こと。

あまりにもバレバレですが、そのバレバレさゆえに源二郎の必死が伝わって来たことになるか。
源二郎は自身と同じ想いを葉子にさせたくないと必死。
そんな源二郎に朝陽は「葉子を守る」との決意を伝えるに必死。

うむ、本気と本気がぶつかっていますね。
ところが、当の葉子は蚊帳の外か……。

さて、やはり茜の関与が確定。
こうなると、桐子介入ももうすぐか。

さて、新キャラ3人のうち2人は既存の登場人物に。
まず、緑苑坂弓は源二郎の変身。
そして、黒峰鳴は以前にも登場済み。
残る忍者っ娘が不明か……もしかして、彼女も既存キャラなのか!?
まさか、渚の後輩か涼だったりして。
いや、武器繋がりで黄龍丸の変身の可能性も捨て難い。
これは新章からも目が離せそうにない。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス10巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ。
9巻こそ変則ながら表紙はヒロインとの法則は守られていました。
果たして10巻は誰が表紙になるのか!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第90話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第91話「お花見をしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第92話「3年生になろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第93話「言い張ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
忍者少女:92話から登場、詳細不明。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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