・前編はこちら。
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
特急東洋の乗客の1人・藤堂が何者かに殺害された。
乗り合わせていた勝呂が指摘した犯人は―――なんと、藤堂を除く乗客12人に車掌を加えた13人全員であった。
これに、計画を主導した羽鳥……いや、淡島八千代がすべてを語り出す。
事の発端は5年前の剛力家。
其処には当主である剛力大佐とその妻・曽根子、2人の娘で7歳の聖子が暮らしていた。
彼らの家族仲は円満で周囲の者が微笑ましく思うものであったと言う。
曽根子の母で大女優の淡島八千代やその親友・轟侯爵夫人、安藤伯爵に嫁いだ曽根子の妹・浪子もたびたび剛力家を訪れてはホームパーティーを開いていたものだ。
他にも剛力大佐の親友・能登大佐や曽根子が慈善事業で出会った青年・幕内などに囲まれていたのである。
さらに剛力家には使用人たちが居た。
執事の益田悦夫、家庭教師の馬場舞子、乳母の呉田その子、料理人の昼出川澄子、運転手の保土田民雄、小間使い三木小百合らである。
これも主人の人柄か、彼らは剛力一家を愛していた。
ところが、此処で悲劇が。
何者かにより聖子が誘拐されたのだ。
直後、誘拐犯から身代金要求の電話が入った。
当初は気丈に拒否していた剛力大佐。
だが、遂にこれを飲んだ。
しかし……身代金を奪われた挙句、聖子は遺体で発見されてしまう。
ショックを受けた曽根子はお腹の子供もろとも死亡。
残された剛力大佐も自殺してしまう。
当時、内部犯行が疑われた。
容疑者とされたのは小間使いの小百合である。
小百合は身の潔白を示すべく自殺してしまった。
小百合の父・三木武一と小百合の恋人・羽佐間才助は犯人を恨んだ。
そんな中で、遂に犯人が逮捕された。
その名は笠原健三。
誰もが彼の犯行を確信する中、裁判が行われた。
ところが、証拠不十分で釈放されてしまったのだ。
これに憤ったのは八千代、轟夫人、浪子であった。
彼女たちは笠原への復讐を誓う。
早速、復讐計画に取り組む3人。
と、此処で浪子が計画に異を唱えた。
いや、復讐計画に異存はない。
問題は世間知らずだけで事を進めようとしている点にある―――浪子はそれに気付いたのだ。
少なくとも世事に長けた者を加えるべきだ。
浪子が推したのは舞子である。
彼女ならば具体的な計画を立案するに違いないと考えたのだ。
この話を聞かされた舞子。
当初こそ抵抗の意を示していたが、笠原憎しの念は同じであった。
口説き落とされた舞子はもう1人加えるべきと進言する。
その人物は能登大佐であった。
舞子は行動力のある人物のサポートを求めたのだ。
能登大佐は舞子の期待通りの人物であった。
実際に計画を遂行する上で笠原周辺を調べる必要性を強調。
小百合の恋人であった羽佐間を仲間に加え探らせた。
すると、笠原が藤堂と名を変え実業家として成功していることが判明する。
どうやら、聖子の身代金を元手に財を成したようだ。
一方で、八千代はその子に声をかけていた。
自身にとって精神的な支柱になればとの考えらしい。
これにその子は一も二もなく応じる。
その頃、羽佐間の調査も限界を迎えていた。
其処で能登大佐と舞子は新聞記者に変装し藤堂に近付くが……。
藤堂に秘書を通じて身許の紹介をされてしまう。
しかし、不思議なことに藤堂は2人を新聞記者だと信じ込んでいた。
実は秘書として潜入していた幕内が藤堂に嘘を吐いたのだ。
幕内は曽根子の大ファン、藤堂の周囲に潜み単独で復讐を狙っていたのである。
八千代らの意志を知った幕内は同志として参加することに。
彼が見るところ、藤堂の傍に控える用心棒の清水こそが難敵であった。
なんとしても、これを回避あるいは排除する必要があった……。
矢先のことである。
藤堂が3人組に襲撃される。
しかし、清水に阻止され失敗してしまう。
逃げて行く面々に幕内は見覚えがあった。
益田、澄子、保土田であった。
彼らの行動は藤堂の警戒心を煽るだけと判断した舞子は3人を仲間に引き入れる。
何時の間にやら11人にまで膨れ上がった大所帯。
本来ならば少人数の方が情報漏洩のリスクは低い。
だが、此処で能登大佐は敢えてもう1人加えて12人での復讐を提唱する。
12は陪審員の数、藤堂を裁くに相応しいと判断したのだ。
剛力家に出入りしていたパインが経営するレストランで打ち合わせを重ねる能登大佐と舞子。
しかし、12人目に適当な人物が出て来ない。
一方、藤堂は幕内に信頼を置き始めた。
幕内は執事候補を探すよう依頼される。
こうして、益田が執事として潜入することに。
そして1年が経過した。
だが、未だに藤堂は隙を見せない。
これにメンバーは焦りを募らせ始めた。
その日の暮らしに追われ、少しずつだが藤堂への怒りが薄らぎ始めたのだ。
幕内はと言えば、藤堂の下で屈辱に震える日々。
「これ以上は耐えられない」と暴発しそうになりながらも益田に諫められる状態であった。
しかし、遂に幕内の忍耐が限界を超えた。
辞めると主張する幕内。
これを卑怯と知りつつ八千代たちは引き止めた。
幕内からもたらされる情報は復讐に必須の物である。
彼を欠けば復讐は成功しない。
八千代は曽根子の名前を用いて幕内の離脱を阻止する。
同じ頃、能登大佐と舞子は復讐計画の為の密会を重ねるうちに恋に落ちていた。
2人は将来を約束し合う。
一方、遅々として進まぬ復讐に業を煮やした澄子と保土田。
藤堂家を見張っていたところを清水に見つかってしまう。
これが尾行され、秘密の会合に使っていたレストランを突き止められてしまう。
清水はレストランを襲撃、パインが重傷を負う。
もはや、復讐計画は頓挫したかに思われた。
だが、此処で思わぬ展開に。
絶好の機会が訪れたのだ。
藤堂が特急東洋に乗り下関に向かうこととなったのである。
舞子はその帰路を狙うことに決めた。
メンバー全員で一両を貸切、藤堂へ復讐を果たすのだ。
だが、此処でまたもネックが。
舞子の計画には鉄道関係者の協力が不可欠だったのである。
舞子は12人目のメンバーとして小百合の父・三木武一に目を付ける。
三木は特急東洋の車掌であった。
これ以上ない適任である。
ところが、三木は協力を拒否した。
三木にとって特急東洋は生涯を捧げた仕事の結晶。
其処を血で汚すことは出来ないと主張したのだ。
この説得に羽佐間が立ち上がった。
羽佐間は小百合との思い出を三木に語って聞かせ説き伏せた。
三木は「他の乗客に迷惑をかけないこと」と「最後の一刺しを自身に任せること」を条件に仲間に加わった。
集まった12人は藤堂に脅迫状を用意した。
復讐が目的であることを報せる為だ。
さらに具体的な計画も検討された。
益田が睡眠薬を飲ませ藤堂が眠っている間に、三木が車掌として仲間を手引きし12人で順番に刺して行く計画だ。
舞子はそれぞれに特急東洋へ乗り込むにあたり役割を振り当てた。
八千代が羽鳥なる女性に化ける。
さらに、澄子は轟侯爵夫人のメイドとされた。
暴走がちな澄子を轟侯爵夫人に制御させる為だ。
ところが、この密談を安藤伯爵に盗み聞きされてしまった。
成り行きで安藤伯爵も計画に参加することに。
これに能登大佐が不満を洩らした。
能登大佐はあくまで12という数字に大義を見出していた。
それが崩れるのは避けたい。
安藤伯爵は自身の参加に代わり、浪子の脱退を提案。
八千代もこれを認めた為に、浪子は不本意ながらも外されることとなった。
計画は順調に形になって行くかに思われた。
ところが、此の時点で幾つか問題が発生していた。
まず、二等客室を埋め切ることが出来なかったのだ。
埋められなかったのは幕内が入った2号室と澄子が入る3号室。
共に相部屋の為である。
これに対し幕内は架空の宮本たちを用い対処した。
さらに、莫によって6号室を抑えられてしまった。
舞子は先行きに不安を覚えることに……。
とはいえ、これ以上の好機は無い。
そして、計画決行の日がやって来た。
全員が関係者と知られないようバラバラに集結したメンバーたち。
其処にはこっそりとやって来た浪子の姿も……こうして浪子も参加することに。
これにより部屋割りに変更が加えられた。
浪子は安藤伯爵の隣の部屋は譲れないと主張し10号室を占拠してしまう。
結果、10号室に入る予定であった羽佐間が予備の12号室へと追いやられた。
能登大佐は「これが致命傷にならねば良いが……」と嘆息する。
同じ頃、用心棒の清水は保土田と羽佐間が囮となり、これを引きつけ藤堂から引き離した。
清水は特急東洋に乗り遅れた。
ところどころで問題は発生していたが致命傷にはならない筈であった。
ところが、思いも寄らぬ展開が。
勝呂が特急東洋に乗り合わせたのだ。
しかも、莫に代わり6号室に入ってしまった。
この難局を乗り切らねば復讐は果たせない。
能登大佐は深夜2時の決行を控え、勝呂を寝かさない策に出た。
午前2時過ぎまで30分毎に騒動を起こし、犯行時刻にぐっすり眠らせる計画であった。
並行して益田と幕内が協力し藤堂に睡眠薬を盛った。
藤堂は予定通り深い眠りに落ちた。
此処で舞子は幕内に4つの指示を出した。
時計を1時15分に進める。
時計を壊す。
脅迫状を回収する。
叫び声を上げる―――以上、4つだ。
時計と叫び声は犯行時刻を誤認させる為のものだ。
ところが、焦っていた幕内は脅迫状を回収せずに燃やしてしまった。
これが後に仇となる。
さらに、アクシデントは重なる。
特急東洋が雪の為に止まってしまったのだ。
中止を検討する八千代だが、此処でその子が決行を強行に主張。
それに引き摺られる形で全員が同意することに。
いよいよ、計画実行の時がやって来た。
躊躇する轟侯爵夫人に代わり、能登大佐が一番手を切った。
続き轟侯爵夫人、舞子、益田、保土田、澄子、その子、幕内、羽佐間、安藤伯爵、八千代、三木の順に一撃が加えられた。
こうして、稀代の悪漢・藤堂はその命を絶たれた。
翌朝、勝呂により捜査が開始された。
まずは取調が行われ、幕内がその標的となった。
同じ頃、舞子が頭を抱える事態が発生していた。
轟侯爵夫人がハンカチを現場に落としたのである。
能登大佐もパイプクリーナーを落としていた。
さらに、戻って来た幕内の報告は舞子たちを震撼させた。
捜査開始直後にも関わらず、剛力家事件に気付いているらしいのだ。
これを皮切りに、勝呂は驚くべきスピードで真相へと向かい始めた。
能登大佐は勝呂抹殺を提案。
しかし、八千代はこれに反対する。
藤堂以外は殺さないと決めていたのだ。
結果、勝呂は真相に辿り着いたのである。
勝呂は今回の事件を「人徳は八千代、頭脳は舞子、行動力は能登大佐による巧みなものであった」とまとめる。
そんな勝呂に八千代は「犯人が必要ならば」と自身が名乗り出る。
これを聞いた勝呂は莫と須田医師に意見を求める。
2人は共に、勝呂が最初に述べた「女のような声の男が犯人」との説を支持する。
すると勝呂は保土田に停止中の特急東洋の外へと駆け出すように命じる。
勝呂の指示に従い周囲を駆け回る保土田。
それは足跡を消し、外部犯の可能性を残す為のものであった。
勝呂もまた莫たちと同意見だったのである。
勝呂は八千代たちを見逃したのだ。
背中を向けつつ、莫に「フグの一夜干し」の食べ方の教示を願う勝呂。
彼の退場に伴い、八千代たちもそれぞれの道へ戻って行った。
同時に雪の為に止まっていた特急東洋が再び動き出した―――エンド。
<感想>
あの余りにも高名な名作が邦版としてドラマ化されました。
『オリエント急行殺人事件』のドラマ化です。
原作は過去にネタバレ批評(レビュー)してますね。
・『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
そんな本作のドラマ化を手掛けたのは「古畑任三郎」でお馴染みの三谷幸喜先生。
三谷先生と言えばNHKさんで人形劇「シャーロック・ホームズ」の脚本も手がけられています。
日本の「古畑」に続き、イギリスの「ホームズ」に「ポアロ」と世の名探偵をその筆で席巻することになりました。
・「古畑任三郎」ブルーレイにて帰還す。「赤い洗面器の男」の正体が判明するとの噂も……。
ちなみに、本作は『オリエント急行殺人事件』の「邦版翻案ドラマ化」。
同じポワロの翻案作品で例を挙げると2005年にNHKさんで放送された「名探偵 赤冨士鷹」が同様の作品に該当します。
「名探偵 赤冨士鷹」では『ABC殺人事件』と『ゴルフ場殺人事件』がドラマ化され、ポワロに当たる主人公・赤冨士鷹を伊東四朗さんが演じました。
つまり翻案では、ポワロオマージュ(ポワロポジション)のキャラクターは登場するが、そのモノズバリのキャラは登場しません。
では、此処までを踏まえた上でドラマ版の感想を。
再び走り出した特急東洋は、剛力家事件により時間が止まっていた八千代たちの時間が再び動き出したことの象徴に他なりません。
彼らには未来へと続く道がある。
そんな後編はまさに「忠臣蔵」テイストの物語でしたね。
藤堂が吉良、剛力一家が赤穂藩、そして藤堂の用心棒・清水は清水一学からか。
しかも、これに三谷幸喜先生ならではのコメディを加え、痛快な勧善懲悪モノのテイストに。
とはいえ、それゆえにラストは原作に準じポアロ……ならぬ勝呂が黙認するとのものに。
原作への深いリスペクトを感じました。
良かったです!!
さて、此処からは「アガサ・クリスティー」関連の情報。
2014年から2015年にかけてはまさに「ポアロ」の年となっています。
まず、本ドラマ。
・アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!
そして、進捗は不明ながらも2014年1月に発表された映画版『オリエント急行殺人事件』がリドリー・スコット監督の手でリメイクされるらしいとのニュース。
・映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!
既に公開済みですが「そして(敵が)誰もいなくなった」になりそうな映画「サボタージュ」。
・シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!
さらに2014年のことですが、世界が認めたポワロと言えばこの人、デビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」ファイナルシーズンがNHK BSプレミアムで日本初放送。
これに関しては「早く地上波で放送をお願いよ、モナ〜〜〜ミ!!」と願って止みません。
・遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」が最終シーズンに突入!!最終話「カーテン」はNHKさんBSプレミアムにて2014年10月6日21時より放送予定!!
さらに早川書房さんでは「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
・2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!
同じ早川書房さんでは幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売されています。
・やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!
しかも、ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
・2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!
さらにさらに漫画版ポアロとして「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」が小学館刊『ビッグコミックオリジナル』にて連載中です。
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第2話「南京街の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
ファンはチェックせよ!!
ちなみに……実は「2時間サスペンス」界では既に和製『オリエント急行の殺人』とでも言うべき作品が2014年4月に同じフジテレビ系列で放送されていたりします。
それがこの作品、興味のある方はチェック!!
・金曜プレステージ「浅見光彦50回特別企画 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ50 貴賓室の怪人 超豪華大型客船で巻き起こる密室殺人!死体消失と仮面の怪人の謎を追え 山形〜ロシア股に掛け浅見史上最大の事件に挑む!」(4月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<キャスト>
名探偵・勝呂武尊:野村萬斎
鉄道省の重役・莫(ばく):高橋克実
外科医・須田:笹野高史
特急東洋の車掌・三木武一(みきぶいち):西田敏行
(乗客)
家庭教師・馬場舞子(ばばまいこ):松嶋菜々子
被害者の秘書・幕内平太(まくうちへいた):二宮和也
外交官夫人・安藤伯爵夫人:杏
外交官・安藤伯爵:玉木宏
陸軍大佐・能登巌(のといわお)大佐:沢村一樹
万年筆の販売員・羽佐間才助(はざまさいすけ):池松壮亮
教会で働く女性・呉田その子(くれたそのこ):八木亜希子
轟侯爵夫人のメイド・昼出川澄子(ひるでがわすみこ):青木さやか
輸入車のセールスマン・保土田民雄(ほとだたみお):藤本隆宏
おしゃべりなマダム・羽鳥夫人:富司純子
被害者の執事・益田悦夫(ますだえつお):小林隆
轟侯爵夫人:草笛光子 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)
◆関連過去記事
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第2話「南京街の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第3話「死の真相」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)
・『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)
・「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
【映像化作品】
・フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【映画化関連情報】
・【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!
・アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!
・アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!
・シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!
・映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!
【イベントその他】
・アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!
・金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!
・舞台「検察側の証人」東京公演決定!!
・「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!
・アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ
・「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!
・【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に
・「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!
・アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!
・2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!
・2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!
・やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!
アガサ・クリスティを語るには下記の3作は必須!!
是非、この機会に一読を!!
もちろん、これに『ABC殺人事件』を加えても良し!!
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さて今回のドラマですが、満足です。これだけの豪華キャストを集めたのだから、その人たちの活躍のために裏話(第二夜)を用意したのは、三谷脚本の非凡なるところでしたね。
原作に忠実な第一夜もよかったです。
サボタージュはクリスティとは全く別物という感じで、正直見なければよかったと後悔しました。
2夜目は、冷静に考えると出て来そうな疑問…
「被害者はポワロに頼む前に自前のボディガードを付けてなかったのか」
「夫婦は1人分とかごまかしてるけど13人いるじゃん」
「これだけ人数がいたら意思疎通だけでも大変そうだし、中には演技下手な人やうっかりミスする人もいるのでは」
等を三谷さんご自身が解消していった、ような印象です。
本格ミステリは読んでる時はまったく思わないのに、実写化すると「そんなアホな」と感じてしまうことが多いので、そこを上手くフォローされていたのではないでしょうか。
登場人物の名前のもじり方も面白かったです。
ヒルデガード・シュミット=昼出川澄子さんには笑ってしまいました。
管理人の“俺”です(^O^)/!!
Re:おさるさん
こちらこそお久しぶりです。
「オリエント急行殺人事件」良かったですね。
なるほど、あれだけのキャストが一夜限りでは勿体ない。
だからこその二夜目、納得です。
視聴者としてもお得感がありました。
Re:根岸鴨さん
「サボタージュ」はアクション性の強い作品と聞きました。
原案とはかなりカラーが異なるのですね。
Re:ペロリさん
確かに、一夜目の疑問を解消する為の二夜目とも言えそう。
コメディ色を強調しつつ、一夜目のフォロー的な面も強い二夜目でした。
何より、これが面白かった。
登場人物名も奮ってましたね。
同じように「いろは殺人事件」もドラマ化して欲しい!!