2015年02月08日

ドラマスペシャル「復讐法廷 緊迫の法廷サスペンス!娘を殺された復讐で犯人を射殺した父親。100%有罪確定の状況で無罪を勝ち取れるのか?人間が人間を裁くことの意味、正義とは何か…」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「復讐法廷 緊迫の法廷サスペンス!娘を殺された復讐で犯人を射殺した父親。100%有罪確定の状況で無罪を勝ち取れるのか?人間が人間を裁くことの意味、正義とは何か…」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

2013年秋、元大学教授の中原誠司(田村正和)は、娘・由紀子(柳生みゆ)を殺害した男、岩崎健二(中尾明慶)の居場所を突き止め、猟銃で射殺。すぐさま警察に自首した…。

由紀子が強姦され絞殺された無惨な死体となって見つかったのは、その1年半前、2012年5月のことだった。すぐに岩崎が捕まったが、あろうことか裁判で無罪が言い渡されたのだ。警察の暴力によって自白が引き出されたとみなされ、公判が維持できなくなったためだ。
岩崎に極刑が言い渡されると信じてきた中原と妻・明子(市毛良枝)は絶望の淵に立たされ、明子はまもなく病に倒れ、この世を去った。愛する者を次々と失った中原は、このとき復讐を決意したのだった。家族を奪った岩崎という男に、そして凶悪犯を罰することのできない法律制度そのものに…。
岩崎を殺害した罪をきっぱりと認め、減刑をまったく望んでいない中原は、弁護士も要らないと突っぱねてきた。そんな中原の弁護人に新たに就任することになったのは、まだ経験の浅いヤメ検弁護士・緒方信子(竹内結子)だった。
中原の弁護を手がけるために、まず娘・由紀子が殺害された事件を調べはじめた信子は、彼女が今どき珍しいほど奥手で真面目な娘だったことを知る。だが、目撃者は、由紀子が自分で岩崎の車に乗り込んでいた、と証言していた。いったいなぜ由紀子は自ら犯人の車に乗ったのだろうか…!?
それらの疑問を解決できないまま、公判に臨むこととなった信子。ところが第一回公判の罪状認否で、これまで有罪を認めていたはずの中原が突然、起訴状の内容に異論があると言い、無罪を主張したのだ…! 岡田純紀(田中哲司)ら検事側は、あ然! 法廷は緊張に包まれるが…!?
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

2012年5月、それまで平和だった中原家に悲報が届いた。
その報は元大学教授である中原誠司とその妻・明子を嘆き悲しませ激怒させるものであった。
中原夫妻の愛娘・由紀子が何者かに暴行された上で殺害されてしまったのだ。

中原は由紀子を殺した犯人を率先して探した。
当時、由紀子は中原夫妻のもとを独立し1人でテラスハウスに暮らしていた。

中原はある会社員から重要な目撃証言を得た。
テラスハウスの前で由紀子が男に誘われ白いワゴンに乗っていたと言うのだ。

この証言がもとで1人の男が逮捕された。
男の名は岩崎健二。
素行が悪く余罪も多々ある凶暴な男であった。

数々の物証も上がり、岩崎は取調を受けた。
結果、自供を引き出すことに成功。
誰しもが岩崎の犯行で間違いないと確信していた。

ところが、裁判に至り驚愕の判決が下されたのである。
なんと、強要された自供であるとして無罪とされたのだ。
此処に来てスピード逮捕に貢献した強引な取調が仇となったのだ。
岩崎は再び野に放たれることに。

中原と明子は憤慨し、さらに悲痛な涙を流した。
明子は心労から病を発し、この世を去った。

それから1年後となる2013年秋。
とある夜に中原が「バー・トーマス」を訪れた。
其処にバーテンとなった岩崎が居たのだ。

中原を目にした岩崎は「復讐に来やがったか!!」と包丁を手に襲撃。
だが、中原は猟銃を用意しており、逆に岩崎を射殺した。

多くの目撃者が居り、中原はその場で逮捕されることとなった。

中原は復讐の為に岩崎を殺害したことをあっさりと認め、裁きを求めた。
その姿は特に何も求めていないように見えた。

中原は法律上で無罪とされた岩崎を殺害した。
担当検事である岡田純紀は「これは司法への挑戦だ」と中原の罪を徹底的に問う姿勢を見せる。
しかし、中原は身を守る様子を見せない。
そんな中原の態度に弁護士を引き受ける者もまた居なかった。

この状況下で1人の弁護士が立ち上がった。
その名は緒方信子。
元検事で弁護士となったヤメ検である。
信子は痴漢事件の立件にお茶を濁そうとする上司の態度に腹を立て喧嘩の末に転身しており、周囲からも変わり種と評されていた。

信子は中原の態度に興味を抱き、真摯に事件に取り組み始めた。
まず、信子は中原の動機となっている由紀子殺害事件を調べ始める。

すると、由紀子が中原の薫陶を受けた奥手な女性であったことが分かった。
どうも表立って浮いた噂も無く、男性経験もないようである。

ところが、由紀子の司法解剖の結果からはこれに反する事実が浮かび上がっていた。
由紀子の身体からは男性経験の痕跡が検出されていたのだ。

さらに、信子にとって2つの謎が残されていた。

1つ目、由紀子は2011年に所沢へ引越ししていた。
ところが、落ち着く間もなく川崎のテラスハウスへと引越しを繰り返していたのだ。
しかも、所沢から川崎への引越しは周囲に隠れるように行われていたのである。

2つ目、犯行当日に由紀子は岩崎の誘いに抵抗する様子もなくワゴンに乗っている。
これが何を意味するのか……。

そうこうしている内に、中原は信子の真摯な姿勢を認め彼女に信頼を置き始めた。
それ故に信子を巻き込むまいと苦慮する中原。
だが、信子はそれすらも厭わないと宣言し、彼の弁護を続ける決意を告げる。

やがて公判の日が到来。
第一回公判の罪状認否が行われた。
ところが、此処で中原が思いも寄らない発言を行う。

なんと、岩崎が由紀子を殺害したことは間違いないと主張。
本来ならば死刑になる相手を殺したのだから無罪だと述べたのである。

これに法廷は大混乱。
1人傍聴席に居た由紀子の親友・清水ノリのみが「その意気よ、おじさま」と拍手喝采し退廷を命じられることに。

少しでも情報が欲しい信子はノリに注目。
これに由紀子について話を聞く。
由紀子に男性経験があったことを明かし、交際相手の有無を問うたのだ。

すると、恋仲ではないが憧れの男性が居たことが分かる。
しかし、中原により引き裂かれてしまったらしい。
由紀子はこの件で中原を強く恨んでいたようだ。

由紀子が想いを寄せていた相手が判明した。
その相手は原田龍一、中原の元助手である。

原田のもとを訪れた信子。
由紀子のことについて尋ねると、意外な事実を明かす。

実は中原は由紀子と原田の交際を推奨していたのだ。
ところが、原田には由紀子とは別に相思相愛の相手が居たのである。
その為に由紀子とは交際出来ないと中原に告げ、娘の心中を慮った中原が事実を曲げ引き裂いたとしたのである。
もちろん、由紀子との間に情交の事実は無いらしい。

これを口にした上で、さらに何かを教えたそうな素振りを見せる原田だが……。

しかし、信子の興味は由紀子の謎に移っていた。
目立った異性関係が無いにも関わらず、男性経験のあったこと。
そして、所沢から川崎への急な引越し。
岩崎のワゴンに素直に乗り込んだこと。

この謎を解明する鍵に信子は気付いた。
それは岩崎に余罪があったと言うことだ。

もしかして、由紀子は所沢時代に岩崎に既に襲われていたのではないか。
其処で川崎に引っ越した。
ところが、岩崎に暴行の事実をもとに脅され素直に従ったのではないか。

この仮説は信子を虜にした。
信子は事実確認に勤しむが、誰からも確認出来ない。
そんな中、信子は物言いたそうな原田を思い出した。

改めて原田と連絡を取った信子。
すると、由紀子が原田にある手紙を送っていたことが判明。
手紙の中身を目にした信子は「これで中原さんを救える!!」と意気込む。

公判が進み、信子は岩崎に判決を下した際の判事の1人・小田を証人として法廷に立たせるよう主張。
小田は岩崎に判決を下した直後に判事の職を辞し弁護士に転身していた。
一説には岩崎事件の判決に異を唱えたものとされていた。

これに裁判員が興味を示した。
こうして、小田が法廷に呼び出されることに。

信子は小田の前で由紀子の手紙を証拠として提出。
岡田はこれを否定するが、裁判員の申し出により証拠として採用された。

次いで信子は事実関係をおさらいする。

2011年、由紀子は原田に想いを寄せていた。
ところが、原田には恋人が居り、原田は中原に交際拒否を伝えた。
中原は由紀子が傷付かないように、自身が引き裂いたと取り繕った。

事実を知らない由紀子は中原に反発し家を出て所沢のアパートに転居した。

それから数日後の8月19日のことである。
中原は由紀子を心配し、これを訪れた。
そのとき、由紀子は中原を拒絶したと言う。

ところがこれを遡ること2日前、8月17日の夜に由紀子の身に重大な出来事が起こっていた。
由紀子は岩崎に暴行されていたのである。

実に、由紀子が岩崎に殺害される9ヶ月ほど前のことであった。
そう、岩崎による由紀子への暴行は2度行われていたのだ。

信子は中原に由紀子の手紙を読むよう告げる。
中原は静かに手紙を読み上げ始めた。

その中で、由紀子は岩崎に暴行されたこと。
その事実を警察に訴えたが軽くあしらわれてしまったこと。
それどころか、興味本位な取調を受けたこと。
さらに、岩崎の卑劣な犯行の一部始終を赤裸々に綴っていた。

これを聞いた小田は「あの時の裁判は間違いだった!!」と叫ぶ。
法廷内をこれに同調する空気が取り巻く。

由紀子を支持する者たちの声を受けて、中原はあの夜の真相を語り出した。

あの夜、岩崎は一度目の暴行を盾に由紀子を脅迫し連れ出した。
そして、二度目の犯行に及んだのだ。
この際、嫌がる由紀子を殺害したのである。

やはり、岩崎の犯行であった。
中原は由紀子の名誉が回復されたと満足するや、死刑を求める。

「人間が人間の命を奪ってよいワケがない」

それが中原の主張であった。
中原は岩崎と同じ獣となることを恥じたのだ。

こうして中原は有罪を認めた。
判決は裁判員たちに委ねられることとなった―――。

判決当日、周囲が固唾を飲む中で判決が読み上げられた。
その内容は「懲役3年、執行猶予5年」とのものであった。

周囲の者たちはこの判決に何処かほっとしたような表情を浮かべていた。
それは担当検事の岡田でさえ同じであった。

中原は判決が出たその日に釈放された。
外には春が訪れていた。

1人、家に戻った中原。
椅子に腰かけると家族を思い出す。
その家族はもうない―――エンド。

<感想>

エンドクレジットの際に夕焼けを背景に表記されましたが、本作は同名タイトルの『復讐法廷』(ヘンリー・デンカー、早川書房刊、文藝春秋社刊)をモチーフとして参考にした作品だそうです。
これで謎が解けました。

【いよいよ放送迫る!!】スペシャルドラマ「復讐法廷」は2015年2月7日放送!!其処には1つの謎が!?

ちなみに『復讐法廷』のあらすじはこちら。

<あらすじ>

愛娘を強姦された父親は犯人を射殺した。凶器、目撃者、犯意など、すべては父親の有罪をさしている。このほとんど弁護不可能な事件に死力をつくす弁護士を描く迫真の法廷ドラマ。
(文藝春秋社公式HPより)


では、ドラマ感想を。

ラストにて、訥々と語る田村さんがグッと来ました。

原田へと送り届けられた由紀子の手紙は、原田の真意を知らない由紀子にとって彼への訣別の手紙だったのでしょう。
由紀子の中では原田とは両想い。
それを中原に引き裂かれたと思い込んでいたワケですから。
ところが、実際には既に原田の心に由紀子は居ない。
だから、開封すらされていなかった……そう考えると切ないですね。

そして、あの手紙は由紀子が意図せずとも彼女の遺書となってしまったのか。
だとすれば、読み上げる中原の胸にこみ上げたものは重かった筈。

何より、中原自身が彼が批判すべき物に救われたことが切ない。
中原は「岩崎を正当に裁けなかったシステムの不完全」を訴えるべく、岩崎を殺害した。
ところが、その不完全さにより救われることとなった。

中原は岩崎の裁判を通じて「正義の執行」と「真実の解明」を求め、これに敗れた。
だからこそ、自身で正義を行い世にその正義を問うた。
それはごく少数の人間に判断されるべきものではないほど大きな問いかけだった筈なのだ。
より多くの人々の議論の対象となるべきものだった筈なのだ。
ところが、最終的にその少数の人間により中原は救われたのである。
その少数の人間を動かしたのは……中原が求めた「真実」ではなく「情」だ。

まず、あの手紙では由紀子殺害が岩崎の犯行とはならない。
あくまで、あの手紙から分かることは岩崎が過去に由紀子を襲ったことがあるとの事実のみ。
それを以て、殺害までも断じるのは飛躍している。
そもそも、あの手紙が由紀子の筆であっても、書かれた内容が事実であると言い切れない。
ところが、これがあの局面で中原を支持する強力な武器となった。
あの手紙1つを以て逆転に持ち込むのは「真実」と「正義」が求められる筈の裁判で、どれだけ積み上げた事実よりも情が優先されることを認めてしまうことに等しい。

また、岩崎と由紀子のくだりはあくまでも中原の想像に過ぎない。
決して、事実とは言い切れない。
ところが、これによっても結論が左右されてしまった。

すなわち、中原は真実よりも情が優先された「システムの不完全さ」により裁きを免れたのだ。
それは中原が求めたものであっただろうか。

ラストにて、中原は家族の居なくなった家で孤独を噛み締めます。
同様に、彼は自身の無力を痛感したのではないでしょうか。
彼の問いかけは彼自身が救われたことで、皮肉にも大きく取り上げられることなく無為に終わってしまったのですから。

あの判決は中原個人への判決であった。
今後に繋がる「システムの不完全さ」を糺すモノでは無かった。
中原は救われたが、それは彼の行いが正義として認められたワケではなく、あくまでも同情に値すると認められたからであった。

こう考えるのは些か穿ち過ぎなのでしょうか。
いや、きっと穿ち過ぎなんだろうなぁ……。

ただ、いずれにしても本作は視聴者の心を揺らがせる作品だったと思います。

<キャスト>

中原誠司 (なかはら・せいじ)…………田村正和(たむら・まさかず)
元・大学の美術科教授。法に触れる行いなど一切したことがない謹厳実直な人柄だったが、最愛のひとり娘・由紀子を無惨に殺され、その後まもなく妻も失ったことから復讐に燃え、岩崎を猟銃で撃った。たったひとりで日本の司法に抗うつもりでいたが、亡き娘に面影が似ている若き弁護士・信子と出会い、共に公判に臨むことに…。

緒方信子(おがた・のぶこ)……………竹内結子(たけうち・ゆうこ)
弁護士。元・東京地検検事。正義感が強く、一本気な性格。上司の理不尽な判断に怒り、辞表を叩きつけて検察を辞めたため、検事たちとは折り合いが悪い。人権派の弁護士だった亡き父の志を受け継ぎ、被告に寄り添う弁護人でありたいと心に決めている。中原を救いたいと願い、弁護団を組むことなく、たったひとりで大事件の弁護に臨む。

中原由紀子(なかはら・ゆきこ)………柳生みゆ(やぎゅう・みゆ)
中原誠司の娘。実直な両親に温かくも厳しく育てられ、やさしく、慎ましい娘に成長した。大学を出て就職したばかりの前途洋々な折、岩崎に強姦され殺害される。

中原明子(なかはら・あきこ)………市毛良枝(いちげ・よしえ)
中原誠司の妻。岩崎に無罪判決が下った半年後、心労から重度の心臓病を患い、この世を去った。

中原  遼(なかはら・りょう)…………渡辺 大(わたなべ・だい)
中原誠司の息子。宣教師としてペルーで布教活動に励んでいたが、父の事件を知って帰国する。

宇田栄子(うだ・えいこ)………手塚理美(てづか・さとみ)
中原誠司の妹。心やさしき兄が殺人まで犯した悲壮なまでの決意を、誰よりも理解している。

安田陽一(やすだ・よういち)…………長谷川朝晴(はせがわ・ともはる)
緒方信子の婚約者。会社員。仕事に没頭しがちな信子に振り回される毎日だが、そんな彼女のことを常に応援している。

岩崎健二(いわさき・けんじ)…………中尾明慶(なかお・あきよし)
中原誠司の娘・由紀子を強姦し、殺害した犯人。

湯浅(ゆあさ)刑事………水橋研二(みずはし・けんじ)
中原誠司の娘・由紀子が殺害された事件で、捜査を担当した刑事。岩崎健二を逮捕したものの、自らの暴力によって自供が引き出されたと公判でみなされ、内心悔しい思いを抱えていた。

原田龍一(はらだ・りゅういち)…………高橋光臣(たかはし・みつおみ)
中原誠司の元助手。由紀子が恋心を抱いていた相手。

岡田純紀(おかだ・すみのり)………田中哲司(たなか・てつし)
東京地検検事。人間には自分の手で人を裁く権利があるのか、その法律上の大問題を突き詰めたいという思いを秘め、中原の事件を担当したいと強く願い出た。上司に反抗して検事を辞めた信子に手柄を立てさせたくないというプライドもあり、法廷で信子と激しく対立する。

篠崎(しのざき)検事正………小野武彦(おの・たけひこ)
東京地検検事正。緒方信子のかつての上司で、自分の判断に反発して検察を辞めた信子のことを苦々しく思っている。

仲 春一(なか・しゅんいち)………森本レオ(もりもと・れお)
中原誠司の知人で、誠司に猟銃の扱いを教えた人物。穏やかで思慮深い中原のことを心から尊敬している。

小田豪一(おだ・ひでかず)……………平泉 成(ひらいずみ・せい)岩崎健二に無罪判決を下した裁判官のひとり。岩崎の公判が維持できなくなった事態に忸怩たるものを感じており、その裁判を機に判事の職を辞して弁護士に転身した。

吉岡 勇(よしおか・いさむ)………岸部一徳(きしべ・いっとく)
東京地方裁判所判事。中原誠司が起こした復讐殺人事件の裁判官。実は、緒方信子の父とは親友で、信子に中原の弁護人を引き受けるよう声をかけた張本人。 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


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この記事へのコメント
管理人様 こんにちは

久しぶりに、田村正和さん独特のおさえた演技を見ました。竹内結子さんもかわいかったです。

管理人さんの感想を読んで、深いなあと。確かに情に訴え、無罪になりましたけど、「司法のシステム」を正すことはできず、それに助けられた皮肉な結果とも言えますね。

法律と言えば、岩崎が先に包丁をもちだしたので、正当防衛とかにはならないのかな?裁判の場面で、そのあたりは省略したのでしょうね。

しかし、「科捜研の女」好きの私としては、科学の力で最初の岩崎の裁判を何とかできなかったのか・・・。と、思ってしまいますが。
Posted by あおによし at 2015年02月11日 09:36
Re:あおによしさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

まさに仰る通り。
田村さん、抑えめな中にも光る演技でした。
そして、そんな田村さんの演技と渡り合っていた竹内さんも好演でした。
本作は内容と共に役者さんの演技も凄かった。

岩崎の包丁の件は管理人も思いました。
劇中ではその点には触れられていませんでしたね。
ただ、中原は予め猟銃を用意していましたし、此の点で争うのは難しかったのかもしれません。

確かに「科捜研の女」だったら、マリコさんに土門さんのコンビで即座に完封出来ていた気がします。
そうならば、中原はこの挙に及ばずに済んでいた。
そう言った意味では、だからこそ中原は場合によって答えが異なるシステムに疑義を唱えることとなったのかもしれません。
Posted by 俺 at 2015年02月12日 00:00
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