田村正和さん主演の2時間サスペンスと言えば、同じテレビ朝日系にて2014年1月18日に放送された「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 三億円事件」以来おおよそ1年ぶりとなります。
「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 三億円事件」については過去に批評(レビュー)していますね。
・「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 三億円事件 戦後最大の未解決事件〜衝撃の推理初映像化!!消えた真犯人VS保険調査員!!最後の真実」(1月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)
1年ぶりとなる田村正和さん出演の2時間サスペンスだけに2サスファンとしては期待が急上昇中なのであります。
そんな期待膨らむドラマ「復讐法廷」のあらすじは次の通り。
・ドラマスペシャル「復讐法廷 緊迫の法廷サスペンス!娘を殺された復讐で犯人を射殺した父親。100%有罪確定の状況で無罪を勝ち取れるのか?人間が人間を裁くことの意味、正義とは何か…」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<あらすじ>
2013年秋、元大学教授の中原誠司(田村正和)は、娘・由紀子(柳生みゆ)を殺害した男、岩崎健二(中尾明慶)の居場所を突き止め、猟銃で射殺。すぐさま警察に自首した…。
由紀子が強姦され絞殺された無惨な死体となって見つかったのは、その1年半前、2012年5月のことだった。すぐに岩崎が捕まったが、あろうことか裁判で無罪が言い渡されたのだ。警察の暴力によって自白が引き出されたとみなされ、公判が維持できなくなったためだ。
岩崎に極刑が言い渡されると信じてきた中原と妻・明子(市毛良枝)は絶望の淵に立たされ、明子はまもなく病に倒れ、この世を去った。愛する者を次々と失った中原は、このとき復讐を決意したのだった。家族を奪った岩崎という男に、そして凶悪犯を罰することのできない法律制度そのものに…。
岩崎を殺害した罪をきっぱりと認め、減刑をまったく望んでいない中原は、弁護士も要らないと突っぱねてきた。そんな中原の弁護人に新たに就任することになったのは、まだ経験の浅いヤメ検弁護士・緒方信子(竹内結子)だった。
中原の弁護を手がけるために、まず娘・由紀子が殺害された事件を調べはじめた信子は、彼女が今どき珍しいほど奥手で真面目な娘だったことを知る。だが、目撃者は、由紀子が自分で岩崎の車に乗り込んでいた、と証言していた。いったいなぜ由紀子は自ら犯人の車に乗ったのだろうか…!?
それらの疑問を解決できないまま、公判に臨むこととなった信子。ところが第一回公判の罪状認否で、これまで有罪を認めていたはずの中原が突然、起訴状の内容に異論があると言い、無罪を主張したのだ…! 岡田純紀(田中哲司)ら検事側は、あ然! 法廷は緊張に包まれるが…!?
(公式HPより)
さて、この後に如何なる展開が待つのか。
と、これがあらすじなのですが本作についてちょっと気になる点が。
それがタイトル。
「復讐法廷」とのタイトルに「あれ、どこかで聞いたなぁ」と思いつつ調べてみたところ、ヘンリー・デンカー『復讐法廷』(早川書房刊、文藝春秋社刊)のタイトルが浮上。
『復讐法廷』のあらすじはこちら。
<あらすじ>
愛娘を強姦された父親は犯人を射殺した。凶器、目撃者、犯意など、すべては父親の有罪をさしている。このほとんど弁護不可能な事件に死力をつくす弁護士を描く迫真の法廷ドラマ。
(文藝春秋社公式HPより)
管理人はご存知の通り海外ミステリには疎い方です。
このヘンリー・デンカー『復讐法廷』も未読なのであまり詳しくは言えないのですが、ドラマ版と同じ設定のように思います。
さて、此処まで目にされたあなたはきっとこう思うことでしょう。
「当たり前じゃん。その本がドラマの原作なんでしょ」と。
管理人も最初はそう思いました。
ところがギッチョン!!
どうも異なる様子なのです。
公式HPを確認した限りでは特に原作や原案についての表記がありません(2015年2月2日時点)。
これが何を意味するのか!?
本ドラマ「復讐法廷」がオリジナル作品なのか。
それとも、ヘンリー・デンカー『復讐法廷』を用いながらも原案だった為に省略したのか。
あるいは原作であるものの公式HPでは敢えて表記を省略、劇中でのクレジットで表示する予定なのか。
おそらくタイトルや設定に共通している点があることからも「公式HPでは省略し劇中クレジットで表示する」のだろうとは思うのですが。
ドラマ同様にこの謎にも興味が尽きません。
いずれにしろ、この謎はドラマを見れば解ける筈。
いや、ヘンリー・デンカー『復讐法廷』を読んでみても分かる筈。
さぁ、あなたはどうする!?
放送前から謎に包まれた本作「復讐法廷」は2015年2月7日(土)21時から放送予定!!
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ただ、ヘンリー・デンカーの『復讐法廷』の場合は、アメリカ独自の黒人差別問題(つまり容疑者は黒人)、州法の壁といったお国柄が表れた作品で、日本にそのまま当てはめて原作や原案とすることには無理があります。素直にオリジナルだと考えた方がいいでしょう。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
なるほど『復讐法廷』はそういった作品なのですね。
納得です!!
教えて頂きありがとうございます(^O^)/!!