ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
課長襲撃から1週間が経過した。
ところが……未だに豪田家には課長の姿が。
課長は上司の権限をフル活用し、バニーにあれこれと雑用をやらせている。
これにバニーは忙しい。
何故、課長の姿が豪田家にあるのか。
実は課長とさゆりの戦いの最中、さゆりのパンチの余波を敵性攻撃と判断した先遣隊が帰還してしまったのだ。
すなわち、課長は置いてけぼりを喰らっていた。
帰還手段を失った課長はバニーと同じく豪田家に居候することに。
本来ならば焦りを禁じ得ないところだが、長寿種族の出身である課長は「これくらい平気」と平常心だ。
むしろ、バカンスと思っているらしい。
ちなみに、課長は既に1年程の有給を申請しているそうだ。
バニーの心労は当分の間、続きそうである。
一方、豪田家の庭に居候しているインリンとハオも元気である。
ハオはと言えば、39話「さゆりちゃんとハオ」にて源さんに救われたことから彼に心酔。
今では弟子入りし課長へのリベンジの機会を狙っている。
・「最強少女さゆり」第39話(44話)「さゆりちゃんとハオ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
とはいえ、当の源さんは今日もさゆりを巡って恭也と争っている。
そう言えば、彩花も病院を抜け出し豪田家に現れては吐血して運ばれているようだ。
そして、その夫・豪田栄一郎は内閣総理大臣としてテレビで紹介されていた。
だが、バニーもリコスもこの事実を知らない。
さて、一息ついたバニーはリコスとさゆりを連れ外出する。
リコスはバニーの獣化症について心配するが、これも課長により薬が確保されたらしい。
今後の宇宙警察についても課長が居る限りは何とか出来そうである。
すべての問題は解決しているのだ。
互いにぎこちなく見つめ合うバニーとリコス。
お互いのことをもっと語り合おうと約束を交わす。
これを見ていたさゆりは自身も仲間に加えるように主張する。
慌ててさゆりを抱えるバニーとリコス。
彼らの地球での生活はまだまだ続くのだ―――「最強少女さゆり」完。
コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!
ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。
つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
そんな仕切り直しの最終話(43話、通算48話)。
サブタイトルは「最強少女さゆり」。
最終話も作品カラーに相応しくほのぼのしたものに。
何より、あの全員集合の見開きが印象的でした。
キャラも揃って来たところだったし、まだまだこれからでもっと続いて欲しい作品なのになぁ……。
ちなみに、最終話にてさゆり父の名前が遂に判明。
その名は豪田栄一郎。
しかも、現職の総理大臣とのこと!!
だから、あの地域での騒動には特に触れられないのか。
栄一郎がさゆりたちを守っていることになりそう。
まさに最終話でのサプライズでしたね。
そして福田やすひろ先生、連載お疲れ様でした。
「最強少女さゆり」はもっともっと続いて欲しい作品でした。
此処で終わるのは残念ですが、その分だけ次の連載を心待ちにしています!!
ちなみに本作の最終4巻は2015年4月8日発売予定とのこと。
アマゾンさんでは予約が開始、ファンは注目すべし!!
◆関連過去記事
【短期集中連載版】
・「最強少女さゆり」第1話「さゆりと宇宙人」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第2話「さゆりとチャンバラ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第3話「さゆりとアルバムと私」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第4話「さゆりと峠とお見舞い」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
【連載版】
・「最強少女さゆり」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話(6話)から40話(45話)までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「最強少女さゆり」第41話(46話)「課長」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「最強少女さゆり」第42話(47話)「全ての決着」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
豪田栄一郎:さゆりの父、25話時点で名前は不明。最終話にて現職総理大臣と判明。
ハオ・プトロレ:インリンの後輩。27話より登場。31話から本格参戦。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。
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