2015年02月09日

「実は私は」第98話「ドッジボールをしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第98話「ドッジボールをしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

三年生への進級に伴い行われたクラス替え。
新しい仲間との親睦の為に、明里の提案でドッジボールが行われることとなった。

ところが、いざ始まってみると……それは戦争だったのである。

「朝陽、危ない!!」
何故、こんなことになっているのだろうか……周囲の惨状を呆然と眺めていた朝陽をサクラが救う。
先程まで朝陽が立っていた場所を剛球が通過する。
いや、それはもはや球ではない。兵器だ。

屋上からは雨霰とコートに向けてボールが投げつけられる。
だが、標的には一球も当たらず、むしろ反撃で屋上側のメンバーが全滅する始末である。

隙を突き、横合いから伏兵が動く。
だが、これまた標的に睨みつけられあっさりと壊滅した。

今、戦いを行っているのは1人VSその他大勢である。
だが、その1人が倒せない。
何故なら、その1人こそ独身と揶揄されたことで狂戦士モードとなった明里なのだから。

何がどうなったのか、親善試合の筈が担任教師VSクラス全員の図式となっていたのだ。

その場を離れた朝陽たち。
被害は拡大するだけで一向に収束する気配はない。

いっそ、降伏するか……そんな空気が流れ始めたその時、爆弾発言が炸裂した。

「この勝負に勝ったら先生に告白する」

そう言い切ったのはあのサクラである。
もちろん、告白の相手は紅本明里であることに間違いはない。

何でも、サクラはやんちゃしていた「あのとき」に明里に戒められ今の自分になれたのだと言う。
きっと、明里にとっては些細なことで覚えてなどいないに違いない。
だからこそ、明里に勝つ男として認められた上で告白したいのだそうだ。

これを聞いた朝陽たち。
そんなサクラを応援しようと必勝の策を練り出した……。

数分後、校庭には明里が仁王立ちしていた。
全方位を警戒しているようだ。

其処に屋上からボールが投擲される。

「ふん!!」
身に迫るボールを次々と華麗に回避する明里。
だが、其処でハタと気付いた。
降って来たのはボールでは無い……妙に粘つく。
よく見れば、それは餅であった。

投げつけられた餅は明里の行動範囲を狭めて行く。
同時に彼女の手持ちのボールを容赦なく奪い去った。
餅に絡め取られることなく残されたのは1球だけだ。

其処で朝陽たちが白兵戦を挑む。
誰か1人が犠牲になり、他のメンバーが明里を討つのだ。

「舐められたものだな」
言うや、明里は悠然とボールを投げつける。

たったの1球であったが、その1球が凄かった。
なんと、1球で白兵を挑んだ面々を打ちのめしたのだ。
さらに、明里はリバウンドしたボールをその手に収める。

しかし、まだ終わりではない。
明里の隙を突くように、逆サイドから第3波が襲いかかる。

その面々は周囲を霧……いや、湯気に浸し明里の視界を奪う。
こんな芸当が出来るのは……獅穂だ!!
77話「カリスマを超えよう!」にて魅せたあのワザが此処に来て活かされたのだ。

「実は私は」第77話「カリスマを超えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

湯気に覆われた空間から脱すべく大きく跳躍した明里は鮮やかに空中を舞う。
そのとき、明里に向け単騎駆けする人影があった。
これこそが本命―――すなわち、サクラだ。

如何に明里とはいえ、空を漂う状況では格好の的である。
サクラは渾身の力を込めてボールを投げた。
これに明里は諦めたように目を瞑った。

(やった……)
誰もがそう思った。しかし……。

次の瞬間には全員が絶句する展開が待っていた。
明里はサクラを見るでもなく、そっとボールを手放した。
これが明里の手を離れるや高速回転しサクラを襲ったのだ。
サクラは直撃を受け倒れ込む。
一方、サクラ渾身の一撃は明里が姿勢を変えただけで回避されてしまった。

(空気を読めよ〜〜〜)
その場に居た全員の声なき声が響く。

落胆する一同、何よりサクラのソレは大きかった。
しかし、倒れ込んだサクラに明里が声をかけた。
「あのときよりはマシになったな」と。

明里は覚えていたのだ。
サクラは「今は駄目だったがいつか必ず……」と決意を新たにする。
朝陽たちもそんなサクラを応援することを誓う。

そんな輪から離れたところに、2つの人影があった。
1つはサクラの恋を応援すべきか悩み続ける茜。
そして、もう1つは……。

(まさか、最近の高校生が此処までスゴイなんて……ワシ、副担任引き受けたの早まったんじゃ)

目の前の壮絶な光景に唖然とする源二郎であった―――99話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、10巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。
詳細は「週刊少年チャンピオン」の続報を待つべし!!

【朗報】あの「実は私は」が2015年にアニメ化予定とのこと!!

その98話。

サブタイは「ドッジボールをしよう!」。

92話「3年生になろう!」にて3年生となった朝陽たち。
この際にクラス替えについても触れられていましたが、これを受けての親睦ドッジボールが行われました。

「実は私は」第92話「3年生になろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

とはいえ、親睦というよりは担任教師の恐ろしさを知らしめる場になってしまったとしか言いようがない気がしますが……。

そんな今回も登場キャラが十分に活きていましたね。

まずは、ヒロインの葉子さん。
あらすじからは省いていますが、コマの隅などで再三登場。
その中で、どうも少しずつ厨二病を拗らせつつあるようです。
これにより、どんどんクールビューティーからは遠くなるなぁ。

次いで獅穂。
77話「カリスマを超えよう!」のあのワザが今回も活躍!!

「実は私は」第77話「カリスマを超えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

そして、何より大きく活躍したのは前回で実家が精肉店と判明したサクラ。
遂にサクラが明里に猛烈アタックです!!
これにより、88話「生徒会長の仕事に密着しよう!」にてさり気なく配されていた伏線が回収されることに。
それにしてもサクラ、昔はやんちゃしてたんですねぇ。
ちなみに「あのとき」とは「どのとき」なんだ……。

「実は私は」第88話「生徒会長の仕事に密着しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

でもって、あの茜が戸惑う結末に。
まさに驚異的。

さらに、明里に恐れ戦く源二郎。
そう言えば、この2人に接点は無かったか。
源二郎が副担任となった故の関係ですね。

こうして、少し振り返るだけでもキャラがきちんと活かされていることが分かります。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス10巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ。
そして10巻は―――1周回って葉子が単独で表紙に!!
うむむ、11巻は誰になるのか……まさか、緑苑坂弓ではなかろうな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第90話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

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「実は私は」第97話「恩返しをしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
忍者少女:92話から登場、詳細不明。

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょうど88話が10巻に収録されていて鈍い私でも伏線を楽しめて良かった。気づき方が逆でしたが(連載を読む→コミックで88話を読み直して気が付く)
アニメが待ち遠しいですね。
Posted by こね at 2015年02月10日 20:56
Re:こねさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

「実は私は」はキャラはもちろん、これまでのストーリーも活きてるし、伏線も活かしてるし……と増々面白くなってますよね。

その点、連載を読んでからコミックも良し。
コミックを読んでから連載へ進むも良し、といろいろな楽しみ方も出来る懐の深い作品。
読んでいて先が気になるし、過去回を振り返りたくなる稀有な漫画の1つです!!

アニメ版、管理人も物凄く楽しみ!!
原作の雰囲気を壊さず世界観を上手く反映してくれたらアニメ版はスゴイことになりそうな予感です(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2015年02月11日 23:58
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