<あらすじ>
室蘭の祝津公園で男性の遺体が発見された。北海道警函館方面本部・捜査課係長の五条聖子(若村麻由美)、指導官の片桐(益岡徹)は、室蘭署の曲者・鬼塚刑事(モロ師岡)、八田刑事(川野直輝)とともに捜査にあたる。被害者は札幌でイベント会社を経営する成島雄治(飯田基祐)。スタンガンでダメージを受けたあと手足を縛られ薬殺されたようだ。死亡推定時間内の着信履歴には、七海かすみ(東風万智子)と矢沢公一(山口祥行)の名が…。聖子と八田が登別にいるかすみに会いに行くと、大学の友人・三輪綾奈(櫻井淳子)と一緒にいた。登別出身でスポーツマッサージの仕事をする綾奈は、業界紙で発見した高校の先輩・笠原省吾(金子昇)の記事を見つけ、久しぶりに連絡を取ると、ビジネスの話がてら会いに来るよう誘われた。かすみはそれについて来たという。笠原は「室蘭やきとり」の店を経営する傍ら数日後に開催される「地獄谷マラソン」の実行委員長をしており、成島とともに三年後に国際マラソンの開催を準備していた。その笠原との食事会で成島を紹介されたというが、着信の件を追求すると、成島が雇われママとして働く東京のかすみの店の常連だったことを告白。室蘭のナイトクルーズに誘われ港で待ち合わせたが、時間になっても現れず電話したというのだが…。聖子がかすみたちの宿泊ホテルで女将の佐江(大谷直子)に聞き込みしていると、なぜか恋人の芳村大地(石黒賢)がやって来て仰天。初めて会った大地の母はなんと温泉ホテルの女将!ひと波乱ありそう…。
一方、室蘭署の鬼塚刑事らは矢沢のもとへ。矢沢は成島の会社の副社長だった。かすみ同様、約束の時間になっても現れず電話をしたが繋がらなかったという。近頃、成島に対し、脅迫状が複数届いていたと証言。マラソンに反対していた自然保護団体『登別の自然を守る会』の仕業ではないかと代表の雨宮耕太(つまみ枝豆)に尋ねると、事件当日は団体全員で決起集会を行っていたというが、証人はいない。
捜査会議では、殺害に使われた薬が動物用麻薬で、遺体には硫黄成分を多く含んだ土が付着していたことが明らかに。さらにかすみと成島が親密な関係にあり、店を持たせるという約束をしていた事実も浮上する。そんな中、地獄谷マラソンの事前コース見学会が行われるが、そこで聖子は、矢沢副社長が笠原と言い争いをしていたという大会スタッフの目撃情報を得る。そんな時『登別の自然を守る会』が抗議を始め一時騒然に。止めに入った鬼塚らが問い詰めると、雨宮は脅迫状を送りつけたことは認めるが、その中の1枚は自分たちではないと主張。脅迫状を送りつけ、成島が死んで都合のいい人物は一体誰なのか!?
(水曜ミステリー9公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
室蘭の祝津公園にて男性の遺体が発見された。
被害者は札幌でイベント会社を経営する成島雄治。
スタンガンで気絶させられたところを縛り上げられ、薬物を注射され殺害されたようだ。
この事件の捜査に北海道警函館方面本部・捜査課係長の五条聖子が立ち上がった。
まず、成島の携帯に残されていた着信履歴から七海かすみと矢沢公一の2名が浮上。
かすみに話を聞くべく、これを訪問した聖子。
すると、もう1人見知らぬ女性が。
彼女は三輪綾奈。
なんでも、かすみとは大学時代の同級生らしい。
登別出身の綾奈はスポーツマッサージの仕事をしており、高校時代の先輩・笠原省吾に帰郷するよう誘われたのだそうだ。
其処でかすみも同行したらしい。
笠原は「室蘭やきとり」の店を経営する一方で、数日後に開催予定の「地獄谷マラソン」の実行委員長に就任していた。
この「地獄谷マラソン」は三年後に開催予定の国際マラソンに繋がる大事なレースらしい。
どうやら、成島もこれに関わっていたようである。
ちなみに、かすみは東京のクラブで働いており、成島が店の常連だったことが判明。
ナイトクルーズの約束があったが、何時まで待っても現れなかったので連絡を入れたらしい。
矢先、聖子のプライベートに重大な波乱が巻き起こる。
恋人の芳村大地の母・佐江は温泉ホテルの女将だったのだ。
佐江は芳村との結婚を認める代わりに、女将を継ぐよう聖子に迫る。
その頃、もう1つの着信履歴の主である矢沢についても捜査が行われていた。
矢沢は成島が経営する会社の副社長。
こちらも成島と約束をしていたが現れなかった為に、連絡を入れたらしい。
さらに矢沢は成島に複数の脅迫状が届いていたことを明かし、マラソンに反対していた自然保護団体「登別の自然を守る会」の仕業ではないかと主張する。
これにより「登別の自然を守る会」が捜査対象に加わった。
代表を務める雨宮耕太によれば、その日は決起集会を行っていたとのことだが……。
矢先、かすみが殺害される。
かすみに付きまとっていた後藤司に容疑が向かうが、これもまた謎の死を遂げていた。
急展開に動揺する聖子が辿り着いた犯人は笠原であった。
笠原は成島とマラソン誘致に関して賄賂の是非で対立しており、殺してしまったのだ。
これをかすみに知られ、口封じに殺害。
それを後藤に目撃され、口封じに殺害したのであった。
こうして、笠原が逮捕され事件が解決した。
残るは聖子の女将問題だけである―――エンド。
<感想>
「警部補五条聖子」シリーズ第3弾。
原作はなし、オリジナルです。
ちなみに第1弾から第2弾の際に、シリーズタイトルの一部が「北海道警の女」から「北海道警事件ファイル」に変更されています。
前作は2014年5月21日に放送されており、実に9ヶ月ぶりの新作となります。
過去にネタバレ批評(レビュー)していますね、興味のある方は過去記事をどうぞ!!
なお、2015年2月4日には本来「夏樹静子サスペンス 逆転弁護士ヤブハラ 証言拒否」の放送予定でしたが、2015年2月2日に急遽、本作に変更が行われました。
では、ドラマの感想をば。
第2弾に続き、相変わらずキャストは豪華なんだけどなぁ……。
このシリーズは回を重ねても一向に面白く感じない。
何だか妙に細部に拘る割には、大筋に違和感が残ると言うべきか。
なんでだろう……。
それどころか、今回は前回にはあった「ホタテ美味しそう」すら無かったなぁ……。
まぁ、面白いかどうかは主観によるところが大きいと思うので、楽しめた者勝ちと言うことでしょう。
あっ、でも景色は良かった。
あれは評価出来ると思う。
◆関連過去記事
・水曜ミステリー9「北海道警の女・警部補五条聖子 花嫁は仮面の悪女!?巨額遺産殺人疑惑と謎の暗号!家族引き裂く過去からの脅迫者!!(見知らぬ脅迫者〜やっと家族と幸せを掴んだ女を悲しい過去が追いかける!)」(10月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「北海道警事件ファイル 警部補五条聖子2 函館殺人迷宮〜新幹線開発に揺れる港町!奇妙な死斑と水芭蕉が暴く巧妙なトリック(北海道警の女・警部補五条聖子2)」(5月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<キャスト>
五条聖子:若村麻由美
芳村大地:石黒賢
片桐陽一郎:益岡徹
三輪綾奈:櫻井淳子
笠原省吾:金子昇
芳村佐江:大谷直子
鬼塚弘次:モロ師岡
七海かすみ:東風万智子
八田公平:川野直輝
成島雄治:飯田基祐
小山次郎:和田聰宏
矢沢公一:山口祥行
雨宮耕太:つまみ枝豆
後藤司:水野智則
大寺留美子:徳田公華 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
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