2015年02月28日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第13話「探偵女と病院と殺人2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第13話「探偵女と病院と殺人2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第13話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。

末為良則:12話で遺体で発見される。場津間学園の教師であった。
謎の女性:蛍が廃病院で出会った女性。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第12話「探偵女と病院と殺人」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

口笛と独眼猫に誘われ、廃病院で他殺と思われる遺体を発見した蛍と圭一。
ところが、其処を楓に目撃されてしまう。

「あんた、何を……」
蛍と死体の関連性を訝しむ楓。
そんな楓に、蛍は「あたし、少女探偵だから」と楓のお株を奪う発言で誤魔化そうとする。

だが、本家本元の少女探偵である楓は俄には信じない。
蛍の実力を試すこともかねて「では、この事件を解決してみなさい」と挑戦状を叩きつけることに。
つまり、どちらが早く目の前の殺人事件の真相に辿り着くか勝負を挑まれたのだ。

其処に通報を受けて、楓の知人である逸見刑事たちが到着。
逸見刑事たちによれば被害者は末為良則なる男性で場津間学園の教師らしい。
早速、本格的な捜査が開始され、蛍は慌てて退散する。

こうして楓と対決することとなった蛍。
その隣では圭一が「どうやら被害者は薬物中毒だったようだ」と告げる。
遺体の腕に常習していた痕跡があったのだ。
「はぁ〜〜〜分かったことと言えば被害者の名前と薬物中毒患者だったことだけかぁ」
去り際にふと洩らした蛍の言葉を何気なく耳にする楓だが……。

帰路に着いた蛍と圭一。
蛍は被害者である末為が教師であることに注目。
もしかすると末為が買い手ではなく売り手なのではないかと考える。
末為が教師の特権を用い学内で薬物を捌いていたのではないかと疑ったのだ。
だとすれば、場津間学園の関係者に犯人が居る可能性は高い。
蛍は場津間学園を調査することを決める。

一方、逸見たちの報告に耳を傾ける楓。
其処である言葉を耳にし瞠目する。
末為が薬物中毒であったことが明かされたのだ。
楓の脳裏に甦ったのは、去り際の蛍の台詞である。
蛍が捜査本部よりも先に、この事実を突き止めていたことに気付いた楓は戦慄する。

翌日、学園の授業を終えた蛍は場津間学園へ足を運ぶ。
生徒たちはエリートである「聖マルス」の制服を着た蛍に興味津々だ。
蛍は友人を訪ねて来たと嘘を吐き、末為についての情報を集め始める。
すると、末為を中心としたグループが存在することが判明。
しかも、グループに所属しているメンバーの中には異常行動を示す者も多いらしい。
末為のグループ内には薬物が蔓延しているようだ。
どうやら、蛍の予想は当たっていたようである。

蛍は末為のグループ内に犯人が居ると推理。
さらに現場付近に独眼猫が多数居たことに注目し、独眼猫が死の象徴だとすればこの事件が複数の偶然が重なった結果の事故ではないかとの仮説を立てる。
そんな蛍に圭一は、廃病院では独眼猫だけではなく口笛も聞こえていたことを教える。
これに興味を抱く蛍だが……。

此処で蛍は家事の時間になったので帰宅することに。
蛍にとって少女探偵はあくまで余技に過ぎない、家事と学問が重要な学生なのである。
とはいえ、ある程度の成果を上げることが出来たのは収穫であった。
流石は蛍と言えるだろう。

その頃、捜査本部に入り浸る楓は逸見から場津間学園についての情報を耳にしていた。
これを受けて、楓も蛍同様に学園内に犯人が居ると確信。
内情を調べるべく、楓は逸見のバックアップを受けて潜入捜査を開始することに。

その夜、赤木家の家事を全てこなし時間を作った蛍は圭一を連れ再び廃病院へ向かう。
例の口笛が気になったのである。

再度の現場検証も踏まえて現場を荒らさないように忠告する圭一。
だが、蛍はそれも織り込み済みである。
第一発見時と同じ靴で訪れることで、最初の訪問時の靴跡として誤魔化せるとの対策を用意していた。

これに圭一が感心する中、蛍は独眼猫を追い病院を駆け上がる。
辿り着いたのは荒廃した病室の1つ。
蛍は其処で独眼猫に囲まれた謎の女性を発見する―――次話に続く。

いよいよ始まった蛍と圭一の奇妙な相棒物語。
ちなみに、ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。

さて、その13話。
サブタイは「探偵女と病院と殺人2」。

というワケで「探偵女」こと楓と「病院」での「殺人」について、蛍が捜査対決を行うこととなりました。

まずは今回も「探偵女」こと緑川楓について。
どうも、楓は蛍をライバル視している様子。
でもって、場津間学園に潜入捜査を行うとのこと。
前エピソード同様に、真犯人に命を狙われたところを蛍に助けられるシーンが浮かぶなぁ……。
だとすれば、今回のケースを通じて和解し仲間となるか、あくまでライバルキャラのポジションを崩さないのか……注目ですね。

続いて「病院」について。
此処で登場したのは独眼猫を集める謎の女性。
舞台が廃病院だけに、彼女自身も霊なのでしょうか。
口笛は彼女によるものなのか!?
今回の事件にも深く関わっているように思われますが、果たして!?

そして「殺人」について。
蛍によれば末為の死は他殺よりは事故に近いらしい。
おそらく「ピタゴラスイッチ」のように条件が重なっての結果か。
場津間学園の生徒と謎の女性により末為は死亡したことになりそうです。

問題は圭一の検死能力が何処まで信用出来るかだな。
蛍の指摘もあったが、圭一は死者であるが為に嗅覚が効かないらしい。
圭一経由の視覚情報は信頼出来るが、その他の情報の信憑性は今後のポイントになるかもしれない。

それと末為が大便を洩らしていたことも気になる。
通常のパターンだと糞尿を洩らすのは絞殺の特徴。
刺殺でも括約筋が緩むことで洩らすこともあるそうだが、今回がこれに該当するか。
それ如何で防御創も含め意外な展開に繋がるかもしれない。
なにしろ、場所が廃病院だし。
此の点も注目。

次回も見逃すなかれ!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第10話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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◆関連過去記事
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これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男:圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間学園の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
謎の女性:蛍が廃病院で出会った女性。

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