2015年03月24日

月曜ゴールデン「新・世直し公務員 ザ・公証人12 人気シリーズ復活!孤独な叔母の後見人を巡り泥沼の家族紛争が!?疑惑の弁護士が変死 新凸凹コンビが娘と謎に迫る」(3月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「新・世直し公務員 ザ・公証人12 人気シリーズ復活!孤独な叔母の後見人を巡り泥沼の家族紛争が!?疑惑の弁護士が変死 新凸凹コンビが娘と謎に迫る」(3月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

静岡県沼津市で公証役場を開く真山壱成(渡瀬恒彦)のもとへ白石良太(窪塚俊介)が訪ねてきた。良太は伯母の藤野妙子(赤座美代子)の後見人について相談があるという。一人暮らしで将来に不安を感じていた妙子は、弁護士の茂木謙介(堀内正美)を後見人に指名。ところが良太は茂木が信頼できないと真山に訴える。妙子には近所で電気店を営む義弟の藤野康次郎(岡本富士太)がいるが、康次郎も信用ならないと良太は主張する。真山が調べたところ、良太と茂木そして康次郎は、それぞれがお互いを誰も信頼していないことが判明した。
妙子が後見人についてどのような希望を持っているか確認するため認知度の検査をすることになり、検査当日、妙子の家に真山と地元で信頼の厚い医師・磐田典子(宮崎美子)、良太、康次郎、茂木の助手・大久保崇(伊嵜充則)が集まった。茂木も遅れて駆けつけるはずだったが、検査の途中、大久保の電話に茂木が死んだと知らせが入る。
茂木が死亡した弁護士事務所に駆けつけ、真山は驚いた。死体の第一発見者が真山の娘・谷村元子(酒井美紀)だったからだ。元子は弁護士で、上司の神崎耕介(岩城滉一)と共に良太の依頼を受け、茂木について調べていたのだという。神崎とも検事時代ともに働く先輩後輩という間柄でこの再会にも驚く真山。元子は神崎には自分が娘であることは黙っていて欲しいと真山に頼む。
亡くなった茂木には多額の借金があったことが分かり、自殺したのではないかという噂も立った。さらに茂木が以前後見人をした依頼人の金を着服していたことも判明する。次々と明らかになる茂木の不祥事は不可解な死亡と関係があるのだろうか。真山は神崎、元子と共に推理を働かせる。謎が深まる中、弁護士事務所で大久保が何者かに襲われ負傷するが…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……。

真山壱成は公証人である。
彼の信念は「五感を用いて真実を把握する」こと。
今日も今日とて町会長が起こした自転車事故を「喧嘩両成敗」で収めてしまった。
とはいえ、これにより誰も泣かないところが真山の名裁きの由縁である。

そんな真山を町会長はすっかり気に入り、公証役場に入り浸るように。
これにより街の人々の信頼を得た真山のもとには連日のように依頼が舞い込む。

そして、今日も今日とて依頼人の姿が。
その名は白石良太。
元証券マンだったのだが、何らかの理由で会社を辞め故郷に戻って来たらしい。

そんな良太からの依頼内容は「叔母である藤野妙子の後見人について」であった。
現在のところ妙子の後見人は弁護士の茂木謙介が担当していたが、良太は「茂木が信用出来ない」と訴えたのだ。
さらに、茂木に代わり後見人になろうと目論んでいるらしい妙子の義弟・藤野康次郎へも不信感を抱いている様子である。
どうやら良太は真山を介して信頼出来る後見人を妙子に見つけたいようである。
こうして、真山が後見人の選定に乗り出した。

早速、茂木と藤野に面会したところ共になかなかの食わせ者との印象。
さらに、良太も含めて3人が互いに相手を疑っていることも分かった。

其処で妙子本人に後見人ついての意見を尋ねることに。
その当日、妙子宅には真山、良太、藤野らが集まった。
さらに、地元でも篤志家と信頼の厚い医師・磐田典子も駆け付けた。
ところが、肝心の茂木が何時まで経っても現れない。

そうこうしている内に、茂木の助手である大久保崇がやって来た。
茂木の行方を知らないらしい大久保だが、あくまで茂木を待つべきと主張。

その矢先、大久保の携帯が悲報を伝えることに。
なんと、茂木が事務所で遺体で発見されていたのである。

慌てて茂木の事務所へ向かった真山は其処で驚愕の再会を果たす。
なんと、茂木の遺体の第一発見者が真山の娘・谷村元子だったのだ。
元子は弁護士として神崎耕介のもとで働いており、茂木の旧悪を追っていたのだと言う。
どうやら、茂木には後見人となった後に被後見人の資産を勝手に処分していた疑いがあったのだ。

ちなみに、元子の上司である神崎は真山の検事時代の後輩であった。
元子は真山との関係を伏せた上で神崎に師事しているらしい。
これを聞いた真山は自身も元子との関係を神崎には秘密にすることを約束する。

茂木の疑惑が事実であったことが明らかになった。
さらに余罪が多数あったことも判明。
それどころか茂木が詐欺グループと関与していたことも分かった。
どうやら、茂木は相当にダーティーな人物だったようだ。

さらにその死因がインスリンの過剰摂取にあることが明らかに。
町会長らは自殺説を囁くが……。

そんな中、大久保が何者かの襲撃を受けた。
たまたま訪れた神崎により襲撃犯は逃亡し、大久保は一命を取り留めた。
此処で神崎は襲撃犯から妙子宅と同じ匂いを嗅いだと洩らす。

そんな神崎は甘い物が苦手。
どうやら、幼少期のぜんざいにその秘密があるようだが……。

その後、茂木に対し藤野の息子・圭一が接触を試みていたことが判明。
これは妙子の後見人を巡り取引を持ちかけていたようである。
藤野も妙子の財産を狙っていたとの点では茂木と同じ穴のムジナだったのだ。
だが、藤野は「良太も顧客の個人情報を売却したことで証券会社を退職させられた」と自分たちとそう変わらないと訴える。

一方、真山は典子の母が詐欺に騙され死亡していたことを耳にするが……。

その翌日、良太から耳寄りな情報がもたらされた。
此処で真山は良太が証券会社を退職した理由を知ることに。

確かに藤野が述べたような顧客情報売却事件は発生していた。
だが、犯人は良太では無かったのだ。
それは良太の先輩・崎田の犯行であった。
ところが崎田よりも先に良太が疑われたことで嫌気がさし退社を決めたのであった。
良太にとってみれば、崎田は退社の原因を作った憎むべき相手なのだが……。

その崎田を良太が最近になって見かけたと言うのだ。
崎田は誰かから金を受け取っていたらしい。
ちなみに、崎田が個人情報を持ち出したのはある詐欺グループに売却する為だったのだそうだ。

崎田に金を渡した人物に興味を抱いた真山。
良太によれば顔は見なかったが妙子宅で嗅いだ事のある匂いだったと言う。

これを聞いた真山は大久保襲撃犯が女性ではないかと考え始めた。
さらに「神崎が嗅いだ匂い」と「良太が嗅いだ匂い」が共に妙子に繋がる物であったことに注目する。

その夜、茂木弁護士の事務所に侵入者の姿が!!
其処を真山が取り押さえる。

侵入者は典子であった。
もちろん大久保襲撃犯も彼女だ。
真山は神崎と良太が嗅いだ匂いが典子が妙子に贈ったルームフレグランスと同じ匂いだったことから正体に気付いたらしい。

典子は動機を語り出した。
典子は母の仇を取ろうとしていたのである。
なんでも、崎田から茂木が詐欺グループの一員であることを聞き出したのだそうだ。
そして、典子によれば大久保もまた憎むべき詐欺グループの一味らしい。

と、其処に大久保がやって来た。
典子は大久保こそが茂木殺害犯だと指摘する。
そう、アリバイがあるかに思われた関係者だが時間に遅れてやって来た大久保にだけはアリバイが無かったのだ。

これに大久保は茂木殺害の動機を語り出した。
なんでも、茂木が勝手に仲間を裏切り詐欺で得た報酬を独り占めしようとしたことが許せなかったらしい。
其処でインスリン注射による過剰摂取で殺害したのだ。

だが、此処で大久保は笑い出した。
今のは仮定の話で事実ではないと主張したのだ。
証拠が無い以上、これを証明することは出来ない。

これを聞いた典子は逆上し大久保を殺そうと飛び掛かる。
必死に推し留める真山は誰もそれを望んでいないと説得する。
これが奏功し典子は大久保への復讐を思い留まった。

後日、茂木の口内から大久保のハンカチの繊維が検出され、その犯行が立証された。
どうやら、インスリン注射時に悲鳴を上げられないよう口を押えた際に用いたようだ。
大久保は茂木殺害の罪で正式に逮捕された。

典子は街の人々に望まれ医師の仕事を続けることとなった。

妙子はNPO法人による法人後見を受けることとなった。
真山から見てもそれが妥当なように思われた。

一方、真山と元子は神崎に親娘であることを明かした。
そのドサクサに神崎が甘い物が苦手な理由が発覚する。
それは「子供の頃に食べたぜんざいの小豆が上あごにくっついて火傷したから」だった―――エンド。

<感想>

「世直し公務員 ザ・公証人」シリーズ12作目。
前回は2014年4月14日の放送なので、約1年ぶりのシリーズ新作になりました。
過去記事ありますね、興味のある方は感想後のリンクからどうぞ!!

では、ドラマの感想から。

本作、タイトルの始めに「新」と付いていることからも分かる通りシリーズのリブート作となりました。
すなわち、主人公は据え置きにしつつ新設定の上書きが行われることに。
これについて旧作シリーズと比較すると……。

まず、旧「世直し公務員 ザ・公証人」シリーズ。
公証人である真山壱成を中心に、親友で弁護士の天野正直や公証人役場書記の米倉環らと共に今日も相続トラブルの解決に勤しむ展開。

続いて新「世直し公務員 ザ・公証人」シリーズ。
公証人である真山壱成を中心に、検事時代の後輩で弁護士の神崎耕介や真山の娘・谷村元子らと共に今日も相続トラブルの解決に勤しむ展開。

キャストこそ違うものの、内容はほぼ同じです。
敢えて強調すれば「真山と元子の親娘関係が追加されたことが大きな変化」か。
ただ、これにより他の既存作と似通ってしまい本作独自の味は薄まった印象アリ。
これが良い事なのかどうかは今後の視聴者が判断してくれることでしょう。
個人的には……否定的な印象です。

そう言えば、神崎の「ぜんざい話」はてっきり「古畑任三郎」の「赤い洗面器の男」みたいになるかと思いきや……まさかのオチに!!

「古畑任三郎」ブルーレイにて帰還す。「赤い洗面器の男」の正体が判明するとの噂も……。

しかも神崎が甘い物が苦手な理由は「子供の頃に食べたぜんざいの小豆が上あごにくっついて火傷したから」だそうです。
これ今回で明かさずに毎回引っ張れば名物になり得たであろうに……勿体ない。

他にもイロイロと物足りない点も多く、総評すると「個人的には不満が残る出来」でした。

◆関連過去記事
月曜ゴールデン「世直し公務員 ザ・公証人9 ワイナリーオーナーが不審の死!発酵室に転がる死体…相続を巡る兄と妹に泥沼の争いが!鍵はコンクール受賞ワイン?今復讐の時!」(6月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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<キャスト>

真山壱成:渡瀬恒彦

神崎耕介:岩城滉一

谷村元子:酒井美紀

鈴木寿々子:角替和枝
斉藤正義:樋浦 勉

白石良太:窪塚俊介
藤野妙子:赤座美代子

藤野康次郎:岡本富士太
藤野圭一:吉見一豊

崎田修治:矢崎文也
前田はる江:村松恭子

茂木謙介:堀内正美
大久保 崇:伊嵜充則

磐田典子:宮崎美子 ほか
(公式HPより、敬称略)


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