ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1年間に複数回行われる知られざる祭典をご存知だろうか。
その名は「痴女リンピック」、痴女による痴女の為の祭典である。
其処にて頂上を極める対戦が行われていた。
そのカードは獅穂VS獅穂ママ(カリスマ痴女)である。
好カードだけに熾烈な争いになるかと思いきや、決着はあっさりと訪れた。
獅穂ママの圧勝である。
敗北を信じられない獅穂に、その敗因を語って聞かせる彼女。
どうやら獅穂には「恥女力」、すなわち羞恥が足りないらしい。
これを知ってこそ、際どさの破壊力が増すのだそうだ。
こうして、獅穂は次なる「痴女リンピック」開催へ向けて特訓を行うことに。
その特訓相手として選ばれたのが……朝陽であった。
今、獅穂の前に困惑気味の朝陽と怒気を隠そうともしない葉子が立っている。
それもその筈、獅穂が行おうとしている特訓とは「朝陽と恋人になる」ことだったのだから。
未曽有の危機に、なんとか獅穂を思い留まらせようとする葉子。
だが、獅穂は「あくまで一時的なモノだから」と華恋の羽根を持ち出して来た。
この羽根を用いた獅穂がどうなるかは第62話「天使の羽で遊ぼう!」に詳しい。
・「実は私は」第62話「天使の羽で遊ぼう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
葉子の制止を振り切り、自身に羽根を突き刺した獅穂。
途端、朝陽を見るなり頬を真っ赤に染めてしまう。
その恥ずかしさに耐え兼ねたのか、自身で羽根を引き抜く獅穂。
どうやら、かなり本気で恥ずかしかったようだ。
しかし、羽根を抜いた直後に元の獅穂に戻る。
となれば、また羽根を刺すだけだ。
今度は少し耐性が付いたのか、モジモジとしつつ上目使いに朝陽を眺め出した。
朝陽もドギマギしつつも、そう悪くは無い様子である。
これを見ていた葉子の危機感が頂点に。
此処で葉子は対獅穂の切り札を持ち出した。
そう、月の写真である。
葉子が手にするソレを目にした獅穂はすかさず変身。
現れたのは女子の制服を着用し、朝陽を眺めつつ息を荒げる獅狼である。
傍目から見れば明らかに……マズイ人だ。
耐え兼ねた朝陽は必死に助けを求めるが、葉子は譲らない。
その間にも熱い瞳で朝陽を見詰める獅狼が迫る。
(なるほど、嶋に迫られた被害者はこんな気持ちだったのか)
今更ながらに思い知る朝陽。
だが、黙ってヤラレルワケにはいかない。
朝陽は葉子の手から写真を引っ手繰ると獅狼を獅穂へと変身させる。
これで獅狼の脅威からは脱することが出来た。
だが、変身した獅穂は引き続き朝陽に大胆なアプローチ!!
これに耐えかねた葉子が朝陽から写真を奪い使用。
現れた獅狼に迫られた朝陽が身を守るべく写真を奪って……と繰り返されることに。
この繰り返しに葉子がキレた。
久しぶりに朝陽を「エロ峰君」と呼ぶことに。
朝陽はショックで轟沈してしまう。
此処で獅穂が軽く笑う。
この行動は葉子の嫉妬の証明に他ならないからだ。
葉子はそれだけ朝陽のことが好きなのだ。
獅穂は葉子を安心させるべく朝陽を選んだ理由を教える。
それは朝陽が脇目を振らないほど葉子のことが好きなことを知っているからだ、と。
これを聞かされ上気した葉子は照れ隠しに月の写真を持った手で顔を覆う。
一方、葉子と獅穂の遣り取りを朦朧としながら聞いていた朝陽。
その目の前で獅穂が光った。
顔を覆った葉子の手にあった写真が目に入ったのだ。
獅穂はその状態で外へと出て行く。
すなわち、女子制服を着用した獅狼の姿で……。
これがどういう事態を生むか。
数分後、人だかりの中でいつもの嶋のように連行される獅狼の姿があった。
獅狼君を救えなかった―――朝陽は膝を抱え込む。
その翌日、懲りずに協力を求める獅穂。
朝陽はと言えば「流石にもう獅狼君に悪いよ」と断るしかないのであった―――104話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、11巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。
詳細は「週刊少年チャンピオン」の続報を待つべし!!
・【朗報】あの「実は私は」が2015年にアニメ化予定とのこと!!
その103話。
サブタイは「特訓しよう!」。
第62話以来の「色欲の羽」使用の獅穂登場です。
・「実は私は」第62話「天使の羽で遊ぼう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
嶋と同様のオチを使用可能な獅狼、恐るべし……。
いや、獅狼の場合は嶋と違い意図してのことではないのが辛い。
それにしても、本来ならば二心同体にも関わらず毎度毎度獅穂の被害に遭うのは獅狼なんだよなぁ……憐れ獅狼。
どうやら、順当に業を深めていると言えそうか。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス11巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子。
そして11巻は―――獅穂と凛がコンビで表紙に!!
緑苑坂弓は選ばれませんでした……源二郎涙。
今後はヒロイン2人のコンビで表紙になるのかな!?
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第100話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第101話「デートしよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第102話「相談を受けよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
忍者少女:92話から登場、詳細不明。
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