ネタバレあります!!注意!!
<あらすじ>
刑事たちを迷宮に導くのは、二つの殺人事件と肉親への想い。
世田谷区の母子殺害事件現場にあった場違いな遺留品。それは、一年前に目黒区で起こった一家四人殺しのものと関連していた。同一犯の可能性が濃厚だが、上層部の意向で合同捜査本部は立たず、刑事たちは地道な捜査を強いられる。捜査一課の名波洋一郎は、やり手の上司・鷹栖警部と密に連絡を取りつつ捜査を開始する。だがそれは誰も予想せぬ方向に進んでいく。
(光文社公式HPより)
<感想>
サプライズ重視の作品ですね。
最後の一撃(フィニッシング・ストローク)がなかなかに奏功してました。
特に名波に感情移入して読み進めていると、その衝撃は深い筈。
ちなみに、その意味ですが「○○が××の名を騙っていた」筈が、実は「××が○○の名を騙っていた」ことを指します。
まさにどんでん返し。
それと、ネタバレあらすじはかなり改変しています。
特に柿崎の件とかドラマ性の高い部分も端折っているので此の点はご注意されたし。
より本作を楽しまれたい方は本作それ自体を読むべし!!
なお、本作は2015年5月10日21時よりテレビ朝日系にてドラマ放送が予定されています。
要チェック!!
<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
名波洋一郎:主人公の刑事、生き別れの妹・有希子の為に奔走する。
鷹栖誠司:名波の上司。
樋口有希子:名波の妹、現在は中里美沙を名乗っている。
沢松直純:母子殺害事件の被害者。
名波洋一郎は刑事である。
1年程前に起こった一家4人殺しの捜査に参加したところ、本庁の鷹栖に見込まれその部下となった。
ちなみに、一家4人殺しは未だに解決していない。
そんな中、新たな事件が発生。
今度は母子殺害事件である。
被害者となったのは沢松直純とその母親である。
この事件の捜査に乗り出した鷹栖と名波たち。
彼らは1年前の一家4人殺しと今回の事件に共通点を見出し、同一犯の犯行を疑うが……。
一方、名波には生き別れの妹・有希子が居た。
有希子と再会した名波だが、これによりある重荷を背負うことに。
今、有希子は中里美沙を名乗り生活していた。
そして、美沙として成功者となっていた。
何故、有希子は美沙を名乗るのか。
何故ならば、有希子は過去に殺人事件を起こし逃亡していたからである。
家族思いの名波は有希子を救おうと奔走していた。
矢先、名波は鷹栖の過去を知ってしまう。
鷹栖もまた過去に殺人事件を起こしていたのだ。
この目撃者こそが直純であり、今回の母子殺害は鷹栖による口封じの犯行だったのだ。
鷹栖は自身が捜査に乗り出し1年前の事件との類似点を演出することで攪乱を図っていたのである。
名波は鷹栖に罪を認めるよう詰め寄る。
だが、鷹栖の方が一枚上手であった。
鷹栖は有希子の罪を知っていたのだ。
有希子を助けたければ……と沈黙を名波に強いる鷹栖。
これに反する術を名波は持っていなかった。
その数時間後、名波は鷹栖と有希子を守るべく線路に飛び込み命を絶った。
こうして、名波は有希子の為に命を投げ出したのである。
だが、名波は知らなかったのだ。
彼が「有希子と呼ぶ女性」の真の秘密を……。
その頃、有希子は過去を振り返っていた。
いや、正確には名波に対し有希子を名乗っていた女だ。
彼女は海外で出会った逃走中の本物の有希子を殺害し成り代わった。
これにより、彼女は有希子が所持していた大金と名波という庇護者を手に入れた。
今、彼女は有希子の所持していた大金により成功を手にしていた。
また、名波により守られていた。
彼女の狙いは全てが当たっていた。
そんな彼女の本名こそ、その名の通り中里美沙だったのである―――エンド。
・ドラマ版はこちら。
ドラマスペシャル「迷宮捜査 連続一家殺人事件!遺留品の謎を追う東京―京都500キロの未解決殺人捜査!!“男女7人…真犯人は誰か!?”華麗なピアノの旋律が招く驚愕のラスト〜傑作ミステリー初映像化」(5月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
◆関連過去記事
【著作関連】
・『冤罪死刑』(緒川怜著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【映像化作品関連】
・土曜ワイド劇場 特別企画「冤罪死刑 逆転の誘拐!!一本の毛髪で作る警察組織の完全犯罪!?消えた身代金6000万円の謎…記者を待つ偽りの罠!!」(11月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・ドラマスペシャル「迷宮捜査 連続一家殺人事件!遺留品の謎を追う東京―京都500キロの未解決殺人捜査!!“男女7人…真犯人は誰か!?”華麗なピアノの旋律が招く驚愕のラスト〜傑作ミステリー初映像化」(5月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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