ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
地方県警の広報官・三上(ピエール瀧)は、高校生の娘が失踪し、妻・美那子(木村佳乃)と共に苦悩の日々を送っている。三上は、突然行われることになった警察庁長官視察を取り仕切るよう命じられる。7日間しかなかった昭和64年に発生し未解決の少女誘拐殺人事件「ロクヨン」が、14年の歳月を経てよみがえる。長官による遺族の雨宮(段田安則)宅への慰問を実現しようと三上は奔走するが、雨宮はなぜかかたくなに拒否する。
(公式HPより)
では、続きから……(一部、重複アリ)。
D県警の広報官である三上義信は大きな悩みを抱えていた。
彼の高校生の娘・あゆみが不意に失踪してしまったのだ。
三上は毎夜、妻・美那子と共にあゆみの帰宅を待ちわびているが朗報は聞こえてこない。
むしろ、あゆみの安否ばかりが頭を過り不安を募らせるばかりだ。
いつしか、三上はたまにかかって来た無言電話にもあゆみの姿を求めてしまうほどになっていた。
実はあゆみが失踪したのには深い理由があった。
あゆみは父親である三上の顔に強い嫌悪感を抱いており、ひいてはその娘である自身の顔にもコンプレックスを抱いていたのである。
いつしか、それはあゆみの精神を蝕み、遂にあゆみは三上と激しく衝突した。
そして、あゆみは姿を消したのだ。
また、三上は記者クラブとの深刻な対立にも心を痛めていた。
あゆみの件が負い目となって上層部の意向にがんじがらめにされてしまった三上は、それまでのような信念を通すことが出来ず信用を失ったのだ。
結果、記者クラブの秋川と決定的な亀裂を生じさせてしまっていた。
そんな中、D県警へ警察庁長官視察が行われることが判明。
上層部の意向もあり、三上は記者クラブとの関係を回復させる起死回生の一策として長官による「64(ロクヨン)」事件の被害者遺族・雨宮芳男への慰問を行おうと考える。
「64(ロクヨン)」事件とは昭和64年に発生した未解決の誘拐殺人事件である。
被害者は雨宮の幼い娘・翔子。
犯人は複数回に及び身代金目的の電話を雨宮に入れており、雨宮はこれに従い身代金を支払ったが翔子は惨たらしい他殺体で発見されることとなった。
当時、三上も捜査員としてこの捜査に携わっており、この悲劇的な結末に心を痛めた1人であった。
長官慰問により三上の顔も立つ、「64(ロクヨン)」事件が振り返られることで雨宮にとってもメリットがある。
これは上手く行くかと思われたのだが……。
何処か憔悴しきった雨宮はこれを激しく拒否する。
理由が分からず困惑する三上だが、再考を依頼しその場を去る。
一方、三上と記者クラブの対立は頂点に達していた。
秋川は三上たちの遣り方に反発し抗議文を提出しようと動き出す。
さらには視察に対する取材までをも拒否すると主張することに―――次回に続く。
<感想>
ドラマ原作は横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)。
ドラマ版は全5回放送予定。
・『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
「土曜ワイド劇場」と放送時間が被るということで視聴を泣く泣く諦めていた本作ですが、コメントにて再放送についての情報を教えて頂き視聴することが叶いました。
というワケで、4月24日24時10分からの再放送を視聴しての感想です。
そんな第1話「窓」ですが、かなり原作に忠実な出来。
特に雨宮の「あの手と指」がきちんと描写されていた点は良し。
さらにドラマ自体の雰囲気もテーマに相応しく重厚なドラマと言った印象。
そして、サブタイ「窓」ですが複数の意味が込められていますね。
広報官である三上が記者クラブとD県警とを繋ぐ「窓」であること。
娘・あゆみにとって三上が社会との「窓」であったこと。
また、長官視察に伴う雨宮との「窓」でもある。
このそれぞれの「窓」が1話時点ではすべて閉じられています。
これが話を進めて行くうちに、少しずつ変化を迎える点がポイント。
さらに「64(ロクヨン)」事件に秘められた謎も重要な筈。
2話が楽しみ!!
ちなみに『64』は2016年に映画化も予定されています。
こちらも注目です!!
・横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!
◆関連過去記事
【横山秀夫先生著作記事】
・『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ関連】
・水曜ミステリー9「横山秀夫特別企画 永遠の時効 謎の数列29、41、51は無意識の自白調書!2つの完全犯罪とオンナの嘘を暴く逆転の取り調べ!」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・日曜洋画劇場「特別企画 臨場 劇場版 話題作!!テレビ初放送 大ヒットドラマ遂に映画化!!型破り検視官倉石が挑む最大の事件」(6月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【その他】
・横山秀夫先生、前橋でのトークショーにて小説観を語る!!
・横山秀夫先生7年ぶりの新作『64』、文藝春秋社より2012年10月27日発売決定!!
・【速報】横山秀夫先生『臨場』が映画化決定!!キャストはドラマ版と同じ!!
・「横山秀夫サスペンス」DVD-BOX、2010年10月27日発売!!
・横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!
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