2015年05月09日

「英国一家、日本を食べる」4話「力士サイズになる料理」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」4話「力士サイズになる料理」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<4話あらすじ>

テレビで相撲を見たアスガーは、巨大な力士たちの姿に驚く。何を食べるとあんなに大きくなれるのか?その疑問を解くために、マイケルたちは相撲部屋を突撃取材!厳しい朝稽古に続いて、食事の時間がやってきた。マイケルは、食事当番の力士と一緒に台所に立つことを許される。いよいよ、力士たちの秘密が明かされる?!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

此処数日、滞在中の部屋に缶詰となって原稿に挑むマイケル。
おかげで部屋から動けないアスガーやエミルたちの不満は頂点に達していた。
事あるごとに「何処かへ行こう」、「動こう」とマイケルへ訴えかけるアスガー。
そして、遂には……。

「動かないと、また太るよ!!」

アスガーのこの一言に、マイケルが過剰に反応した。
ゆっくりと振り返るマイケル。
だが、マイケルの口元には余裕の微笑みが。

「ところが、日本にはこんな人たちも居る」

呟きながらマイケルは手にしたテレビのリモコンをさっと動かす。
テレビに映し出されたのは日本の国技・相撲だ。
其処ではマイケルを歯牙にもかけないような体格の人々がたくさん並んでいた。

世に云う力士である。
大きい、かなり大きい。
しかも、力士は何やら髷らしきものまで結っているではないか!!

これに衝撃を受けたアスガーは言葉を失う。
その姿に密かな優越感を抱いたマイケル。

すると、気を取り直したアスガーがある問いを発する。
この人たちは何を食べてあんなに大きくなったんだろう、と。

相撲のことは知っていたマイケルだが、それは考えたことが無かった。
こうして、ちょうど良いとばかりに一家で相撲部屋の取材に向かうことに。

急な話だけに、もちろんアポは取っていない。
相撲部屋の前に立ったマイケル一家だが、中から現れた壁のような大男にあっさりと断られてしまう。
だが、マイケルには未だ余裕が―――切り札が残されているのだ。

そう、困った時のトシ頼み。
トシに連絡を取ると、2分ほどで内側から扉が開き親方自ら彼らを招き入れた。
驚くべきトシのコネクション。
一体、トシとは何者なのだろうか……ふと思うアスガーとエミル。

それはそれとして、ゲストとして迎え入れられたマイケル一家。
その前では巨体と巨体がぶつかり合っていた。
どうやら、稽古中だったようだ。

改めて目にした力士に衝撃を受けるアスガー。
やはり大きい。
彼らが象だとすればアスガーはまさに蟻ほどの大きさでしかない。

しかし、そんな中にも1人だけ小柄な力士が。
しかも、どうやら日本人では無いようだ。
親方によると、彼はエストニア出身のタリンザンと言う力士らしい。

アスガーは唯一小柄な彼に感情移入したようで「あんなに小さくちゃ……」と心配そうだ。
ところが、親方は首を横に振る。

それもその筈、タリンザンは小兵ながらも強い力士であった。
彼の2倍はあろうかという大柄な力士をあっさりと投げ飛ばしたのだ。

これこそ「柔よく剛を制す」。
このように「大きい方が強いワケでもないところ」も相撲の魅力なのだそうだ。

マイケルはと言えば力士たちの風貌に感心していた。
それはまさに「歴戦の勇士」を感じさせるもので、顔にも戦闘意欲が漲っている。

ところが、稽古の時間も終わり食事時間となった途端に彼らの顔が変貌する。
弛緩したかと思うと本当に楽しそうに微笑み出したのだ。
其処には先程までの「歴戦の勇士」は1人も居なかった。

あの勇姿を此処までに変える食事の秘密とは!?
マイケルは親方の許可を得て厨房へ。

其処に居たのは力士の1人。
彼によれば「鶏肉の醤油ちゃんこ」を作るらしい。
どうやら、相撲部屋の食事は力士自身による持ち回りで、当番は「ちゃんこ番」と呼ばれているようだ。

ちゃんこ鍋には基本レシピはないらしい。
食材は特に選ばず、出汁が染み込み美味しくなるように乱切りで投入される。
後は各相撲部屋ごとの秘伝があるだけだ。

ちなみに親方によると昔は牛肉や豚肉は使用しなかったそうだ。
牛も豚も前足が地面に着いているが、力士にとって手が地面に着くことは負けを意味するから避けられたのだ。
しかし、今では加工食品ならば大丈夫らしい。
なにしろ、美味しければそれで良いのだ。
ふむふむと頷くアスガーたち。

無事にちゃんこ鍋が完成し、いよいよマイケルたちもご相伴に預かることに。
力士たちの旺盛な食欲に、ちゃんこ鍋の中身はみるみる消えて行く。
呆気にとられていたアスガーだが、押されるようにおそるおそる口へと放り込んだ。

「うんまぁ〜〜〜い!!」

一口するなり喜色満面になるアスガー。
どうやら、これまたお気に召したようだ。
もちろん、マイケルたちもこれを堪能出来た。

さて、食事を終えて再び稽古時間が開始。
と、その前に親方がアスガーに「相撲を取ってみないか」と奨める。

「まさか、死んじゃうよ……」

恐れ戦くアスガーだが、マイケルたちの後押しを受けて土俵へ。
相手になったのは先程のタリンザンだ。

こうなったら当たって砕けろとばかりに飛び込むアスガー、全体重を乗せて張り手を叩き込む。
とはいえ、大人と子供……しかも、相手はプロの力士だ。
これが通用する筈がない。
だが、タリンザンはアスガーを喜ばそうと土俵上に仰向けに倒れ込んだ。

思わぬ大金星に土俵上を飛び跳ねるアスガー。
兄の勝利にエミルも興奮気味である。

「良いお弟子さんたちですね……」
この様子を見ていたマイケルが親方に告げる。
力士が身体だけではなく心も鍛えていることを知ったマイケルであった。

こうして、相撲部屋を満喫したマイケル一家はすっかり相撲の魅力の虜になってしまったとさ―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この4話のテーマは「相撲」。
相撲について語られると共に、その食事である「ちゃんこ鍋」が取り上げられました。
同時に「バランス」についても語られていたように思いますね。

例えば、ちゃんこ鍋の栄養バランス。
例えば、力士は身体だけではなく心も鍛えていること。これもまたバランス。
例えば、良く食べて良く動くこと。これもバランスです。

なるほど、このバランス感覚こそが相撲にとって重要なのかもしれません……って、そもそも土俵上で倒れないようにすること自体が「バランスの産物」で常日頃から「バランスの大切さ」を求められていました。

そして、本作自体もバランスが肝心。
ユーモアとシリアスのバランス、アニメパートと実写パートのバランス。
これまた良かった。

「バランスの大切さ」、今回は見事にこれを表現した回だったと言えるでしょう。

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「英国一家、日本を食べる」1話「新宿・思い出横丁」(4月16日)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」2話「最高の天ぷら」(4月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」3話「日本料理の神髄」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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