2015年05月19日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第23話「塔を上る男2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第23話「塔を上る男2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第23話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。

千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
五島:5人の成功者の1人だが……。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第22話「塔を上る男」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鐘楼への登頂に挑戦していた人影が登頂後に謎の転落死を遂げた。
被害者は千葉と言う男子学生。
事前にSNSで登頂予告を出しており、これに挑戦した末の事故死と思われたが……。

登頂中と登頂後の靴が異なっていたことを圭一から聞かされた蛍は事件を疑うことに。
早速、調べ始めた蛍は鐘楼登頂に纏わる5人の成功者の存在を知る。

矢先、鐘楼で再び騒動が持ち上がる。
また別の男子学生が鐘楼登頂に挑んでいたのだ。

騒ぎを聞き、鐘楼へ駆け付けた蛍。
其処では鐘楼に挑もうとした男子学生が教師たちに取り押さえられているところであった。
男子学生の名は沼代。
沼代は千葉の友人で共に鐘楼に登る約束をしていたのだが、抜け駆けされた上に千葉に死なれたことにショックを受けたらしい。
其処で彼も鐘楼登頂を果たそうとしたようだ。

教師たちに連れて行かれる沼代。
その姿を見ていた蛍は改めて真相解明の決意を固めることに。

まず、蛍が注目したのは千葉が履いていた靴だ。
これを調べたところ、登頂中と転落後とで履いていた靴が異なっていたことが確認された。

さらに、過去に登頂に成功した5人の成功者についても調べることに。
登頂の成功者の内4人が社会的に成功していることが判明。
ところが、1人五島だけは失敗を重ねた末に行方不明であることが分かる。
五島は今、何処に居るのか!?

此処で蛍は鐘楼のある秘密に気付く。
日中こそ確認出来ないが、日没後に鐘楼の壁面に光点が浮かび上がるのだ。
それは夜間でも安全に鐘楼に登る為のルートを示していた。

蛍はこれこそが「鐘楼で灯る明かり」の噂の正体だと指摘。
さらに、千葉もこれに気付き登頂したに違いないと断ずる。
メールで楓に経緯を伝えると、その理由を突き止めるべく自ら鐘楼に登り始める―――次話に続く。

いよいよ始まった蛍と圭一の奇妙な相棒物語。
ちなみに、ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
2015年4月8日に1巻され、更に早くも2巻が発売予定!!

さて、その23話。
サブタイは「塔を上る男2」。

やはり、前回の推理通りで良さそうですね。
加えて、今回の情報によりかなり詰められそうです。

まず、22話冒頭での被害者が千葉、加害者は五島。
おそらく、五島は鐘楼の上で生活しているのではないか。
其処を興味本位で千葉に踏み入られた為に彼を殺害した。
日没後の光点は五島が鐘楼へ出入りする際に用いていたのだろう。

さて、此処で千葉以外にも沼代が登頂を予定していることを知った五島はこれ以上鐘楼に踏み入られることを怖れると同時に遺体の処理の必要に迫られた。
其処で予めSNSで予告し教師たちに周囲を封鎖させた上で、千葉に化けて鐘楼を登頂することに。
登頂後、頂上に隠しておいた千葉の遺体をまるで転落したのかのように投げ捨てた。
こうして、千葉の死を転落死に偽装し沼代の登頂を阻止しようとした。

ところが、此処で誤算が生じた。
千葉に化けたまでは良かったが履きなれた靴だけは誤魔化せなかったのだ。
結果、圭一に靴の変化を目撃され蛍に疑念を抱かれた。

こういった流れではないだろうか。
おそらく大きくは外れていないと思われるが……。
果たして管理人の推理は正しいのか!?
次回も見逃すなかれ!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第21話「怪物のセオリー2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第22話「塔を上る男」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
「名探偵マーニー」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

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これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?

死神:黒い影の男の正体。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。

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