2015年05月22日

「英国一家、日本を食べる」6話「世界一硬い魚」(5月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」6話「世界一硬い魚」(5月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<6話あらすじ>

炊き立ての白いご飯の上でくねくね踊るように動くかつお節を見て驚くアスガーとエミル。このかつお節こそ、日本料理の鍵となる“だし”をとるための重要な食材だと説くマイケルだったが、子どもたちはまるで興味なし。しかしマイケルは、そんなことはお構いなく家族を連れて静岡県・焼津へあっという間に瞬間移動!そこで初めてのかつお節の製造工程を見て驚くことに。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

ある計画を実行に移すべく、あの食材を食卓に持ち出したマイケル。
それを目にしたアスガーたちは「ええ〜〜〜っ」と驚嘆の声を上げることに。

アスガーたちの前にはほかほかの白ご飯と、その上でゆらゆらと揺れる鰹節が!!

「ほ〜〜〜ら、ほらほら」
マイケルの掛け声と共に手を触れずとも踊る鰹節にアスガーたちは興味津々だ。
此処まではマイケルの狙い通りである。

子供たちの興味を十分に惹いたと判断したマイケルは此処でネタ晴らし。
薄い削り節がご飯の湯気でゆらゆらとくゆっていることを明かすことに。

「な〜〜〜んだ」
途端に興味を失うアスガー。
だが、マイケルは引き続き鰹節について熱く語り出した。
さらには一方的に「鰹節の製造工場を見てみたくないか?」と切り出した。
あまりに一方的なマイケルのテンションに怯みつつ「その手は食わないからね」と反抗するアスガー。
ところが……。

次に目を開いた時にはアスガーの姿は静岡県焼津にあった。

「ええ〜〜〜っ!!」
「なんで、なんで移動してるの!?」

アニメーションならではの瞬間移動に驚きの声を上げるアスガー。
だが、マイケルはそれを放置しつつリスン、エミルと共にそそくさと鰹節製造工場前へ。

既にアポイントメントを取っていた担当の綱取氏に迎えられ、いよいよ取材開始である。

「此処まで踏み込んだ英国人は私が初めてだよ!!記念すべき一歩だ!!」

工場の敷地に入る記念すべき一歩である。
踏み出すべく揚々と右足を掲げるマイケル。
だが、その隙に気軽に踏み出したエミルに先を越され意気消沈してしまう。

とはいえ、気を取り直して取材を開始したマイケル。
この工場では「鰹をすべて有効活用」しており「骨からカルシウム食材」までも作っているらしい。
もっとも、これには鰹の漁獲量が年々減少していることも影響しているようだが。

これを聞いて「まるでカツオのシリコンバレー」と評するマイケル。
「どうだい、凄いだろ!?」とばかりにアスガーとエミルを振り返るが……。

2人は全く興味を失っており無表情であった。
日頃、多弁なアスガーでさえ「面白くない」と一言。
そして、エミルは耐え兼ねて「ギャァ〜〜〜」と叫び出してしまった。

数分後、工場内に置かれていた「鰹型の乗り物」で遊ぶアスガーとエミルの姿が。
どうやら、ご機嫌を直したようだ。
とはいえ、これで興味を繋げるのは時間が限られている。
良し、その間に進めてしまおう。

綱取によれば、鰹節は顆粒と削り節があるそうだ。
顆粒タイプは誰が用いても味に大差は出ない。
削り節は削る本人によって味がかなり変わるらしい。
それこそが各家庭の味に繋がるのだそうだ。

これを聞いたマイケルは「まるで鰹節は旨味のカプセルだ!!」とまとめる。
こうして、鰹節製造工場の取材は無事に終わった。

その帰路、アスガーに感想を問うマイケル。
問われたアスガーは「鰹節を凶器に用いた殺人トリック」について語り出した。
堅い鰹節は凶器になりうる。
そして、凶器として使用後は削り節にして証拠隠滅してしまうのだ。

どうやら、アスガーはずっとこれについて考えていたようだ。
このアスガーの解答に「あらあら」とマイケルの反応を見遣るリスン。
ところが、当のマイケルは「流石は僕の息子!!」とアスガーの感性を褒め称えるのであった―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この6話のテーマは「鰹節」。
カートゥーンパートでは「鰹節製造工場」を中心に、実写パートでは「鰹出汁ラーメン」によりコレが説明されていました。

今回は、まさにマイケルが口にした「旨味の詰まったカプセル」との評が素晴らしかった。
さらに、奇しくもアスガーが指摘した「硬い」から「柔らかい」の「特性変化」もポイントでしょう。
鰹節の特徴を見事に表現し切っていたと思います。
実写版では、この実例としてサイフォンを用いての鰹出汁ラーメンが取り上げられました。

ちなみに、本作「英国一家、日本を食べる」の旨味も此の点にあるような気がします。
まさに本作は旨味の詰まったカプセル。
そして、時にシリアス(硬い)時にコメディ(柔らかい)の組み合わせにより味に深みを醸し出している。
これらの組み合わせにより「面白さの相乗効果」を期待出来る作品なのだと思います。

◆関連過去記事
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「英国一家、日本を食べる」5話「第五の味覚」(5月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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