2015年05月25日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第24話「塔を上る男3」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第24話「塔を上る男3」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第24話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。

千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
五島:5人の成功者の1人だが……。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第23話「塔を上る男2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鐘楼への登頂に挑戦していた人影が登頂後に謎の転落死を遂げた。
被害者は男子学生の千葉。
事前にSNSで登頂予告を出しており、これに挑戦した末の事故死と思われたが……。
登頂中と登頂後の靴が異なっていたことを圭一から聞かされた蛍は事件を疑うことに。
調べ始めた蛍は鐘楼登頂に纏わる5人の成功者とその中の1人・五島が今は消息不明になっていることを知る。
こうして蛍は鐘楼にこそ秘密が隠されているとして、自ら登頂を開始することに。

圭一は霊体ゆえに物体に触れられない。
鐘楼に上ることが出来ず地上で留守番することに。

登頂を始めた蛍、慣れない運動に苦戦しながらも見事な適応力により鐘楼を上り切った。
すると、意外な光景が広がっていた。

明らかに、生活感があったのだ。
どうやら、何者かが鐘楼に住み込んでいるようだ。
ご丁寧にも出入りに用いているらしい縄梯子まで用意されていた。

此処で蛍の脳内に浮かんだのは五島である。
五島は他の4人と異なり失敗を繰り返し消息不明になっていた。
登頂に成功したとの過去の栄光に縋りつき、此処で生活しているのではないか。
其処に千葉が土足で踏み込んだ為にこれを殺害してしまったのだろう。

ところが、千葉のスマホから彼が登頂予告を行っていること。
もう1人、沼代も登頂しようとしていることをしり困惑することに。

放置しておけば沼代がやって来て騒がれてしまう。
其処で五島は千葉の登頂予告を利用することにした。
自らが千葉に扮し登頂を果たすと、既に死亡していた千葉を転落死に偽装し放り投げたのだ。

事の真相に至った蛍。
ところが、そんな蛍に危機が迫る。

留守にしていた五島が戻って来たのだ。
狭い鐘楼の中である、逃げ隠れする場所は無い。

五島に見つかった蛍は突き落とされそうになってしまう。
此の時、蛍の髪飾りが輝いた。

其処に映し出されたのはエゴの塊となった五島の姿。
その五島に向けて、何時の間に上って来たのか圭一が発砲する。
これが見事に命中し、五島の悪意は消滅した。
倒れ込む五島。

地上を見下ろせば蛍のメールを見て駆け付けた楓らの姿もあった。
どうやら危機は去ったようだ。

地上と言えば留守番していた圭一が何故、此処に!?と驚く蛍。
これに圭一は照れ隠ししつつも語り出した。

霊体ゆえに鐘楼に上れなかった圭一。
だが、留守番していたところ五島が上って行くではないか!!
蛍のピンチと気付いた圭一だが、上れないのではどうしようもない。

追い詰められた圭一はふと気付いた。
彼自身に壁は効果がないということに。

壁をすり抜けて鐘楼の中へ入ってみたところ階段は生きていた。
遮蔽物こそあれど、圭一には壁同様に無意味だ。
こうして鐘楼の階段を上がって辿り着いたのだ。

思わぬところに活路が存在していたのである。
なるほど、盲点であった。

五島が普段使用していた縄梯子を用いて鐘楼下へ降りた蛍は楓たちに事情を説明した。
千葉殺害の容疑で五島は逮捕されることとなった。

蛍のお手柄であった。
だが、些か暴走気味であった点から蛍もまた説諭されることに―――次話に続く。

いよいよ始まった蛍と圭一の奇妙な相棒物語。
ちなみに、ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
2015年4月8日に1巻され、更に早くも2巻が発売予定!!

さて、その24話。
サブタイは「塔を上る男3」。

完結編となった今回、遂に真相が明らかに。
ほぼ予想通りでしたね。
とはいえ、登頂予告が千葉自身の手によるものだったことは想定外でした。

そして、今回もありましたねサプライズ。
てっきり圭一は登頂できない以上、関与出来ないと思いきやそうかその手があったか!!
圭一のハンデ(物を掴めない)と同時にその特徴(現世の物に拘束されない)を活かした見事な解決篇でした。
此の点、面白かった!!

こういったサプライズこそが本作の魅力。
次回にも注目です!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第21話「怪物のセオリー2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第22話「塔を上る男」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第23話「塔を上る男2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
「名探偵マーニー」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

「フランケン・ふらん 最終話(最終回) Dream」ネタバレ批評(レビュー)

「フランケン・ふらん 59話 BestFriend」ネタバレ批評(レビュー)

「Phase20」(木々津克久作、「チャンピオンRED 2012年1月号」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「鋏女(チャンピオンRED 5月号掲載)」ネタバレ批評(レビュー)

「ヴァンパイア・アナライズ (チャンピオンRED 7月号掲載)」(木々津克久著、秋田書店刊)ネタバレ批評(レビュー)

これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?

死神:黒い影の男の正体。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。

「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 (1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 (1) (少年チャンピオン・コミックス)





こちらはキンドル版「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 1 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 1 (少年チャンピオン・コミックス)





「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿(2) (少年チャンピオン・コミックス)





「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)」です!
拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)





「ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)





【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。