ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・前回はこちら。
「実は私は」第111話「ヒーローになろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
茜に導かれ自身の夢が「教師になること」だと気付いた。
奇しくも、これは葉子と同じであった。
共に同じ目標を抱くこととなったことにニヤける朝陽。
後は此の実現に励むだけなのだが……。
その翌日、朝から黒峰家に来客があった。
やって来たのは緑苑坂弓(つまり源二郎)と獅狼である。
早速、進路の件で葉子と被ったことに文句を言われるのではないかと身構える朝陽。
ところが、そっと獅狼が差し出したのはゲーム機であった。
そう、これは獅狼がお膳立てした源二郎と朝陽の懇親会だったのだ。
「すべては葉子のため」と涙ながらに語る獅狼、良い奴である。
些か拍子抜けした朝陽だが、これもチャンスと前向きに捉えゲームを楽しむことに。
まず、獅狼が用意したのは「デモン・ハンター」こと「デモハン」だ。
協力プレイで魔物を狩ることで仲間としての連帯感が育まれるらしい。
最初は朝陽に対しピリピリしていた源二郎だが、プレイを開始するや性格が激変。
朝陽を仲間として認めた上で、強敵と戦って行く。
そして、深まる絆―――此処までは獅狼の計算通りだ。
思いの外に上機嫌となった源二郎に、朝陽も大喜び。
流石は獅狼君と次なる彼の策を待つ。
次に獅狼が取り出したのは「ストレートファイター」だ。
1体1の格闘ゲームであり、勝ち負けを繰り返して行くうちにさらに絆が深まる見込みだそうだ。
ところが……。
何度やっても朝陽が勝つのだ。
遂には接待プレイまで行うが、それでも源二郎は勝てない。
これまで上機嫌だった源二郎から少しずつ笑いが消えて行く。
同時に怒りが蓄積されて行くことを敏感に察する朝陽。
マズイ……これが続けばリアルファイトになりかねない。
焦った朝陽は「獅狼えもん」に泣きつくことに。
とはいえ、この事態は「獅狼えもん」にとっても想定外であった。
同じく汗ダラダラの獅狼は「デモハン」に戻ることで活路を見出すことに。
これが奏功し再び上機嫌に戻った源二郎。
ほっと胸を撫で下ろした朝陽と獅狼に、新たなる「デモハン」のターゲットが表示された。
それは最終ボスである。
遂に此処まで来た。
これを乗り越えれば源二郎との絆も深まる筈、意気揚々とボスに挑みかかる面々であったが……。
いや、1人だけ乗り気では無い人物が居た。
当の源二郎だ。
何を思ったのか彼はラスボスに葉子の姿を重ねてしまったのだ。
愛しい娘に襲いかかろうとする獅狼と朝陽を思い浮かべた源二郎はあっさりと獅狼のプレイヤーキャラクターを惨殺してしまう。
「獅狼くん、獅狼くん!!」
目の前で行われた無慈悲な出来事が信じられず叫び続ける朝陽。
一方で源二郎は「葉子〜〜〜」と叫びつつ、ラスボスからの攻撃を無抵抗で一身に浴びていた。
当然、パーティーが全滅したのは言うまでもない。
その夕方、ようやく黒峰家を辞去する源二郎と獅狼の姿があった。
獅狼は裏切られたショックからか元気がない。
源二郎も何処か放心状態であった。
娘と思ったボスキャラに猛攻を加えられたからかもしれない。
「あっそう言えば……黒峰、進路決まったっておめでと」
去り際に一言置いて行く源二郎。
このとき、朝陽は気付いた。
それが源二郎の黒峰家来訪の用件であったことに―――113話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、11巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。
これについては制作会社や監督さん、キャストなどが少しだけ判明。
登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると、序盤をアニメ化する予定なのかな。
・【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!
その112話。
サブタイは「ゲームをしよう!」。
朝陽と葉子の夢が同じと強調されていることで逆に何か波乱が巻き起こりそうな予感ですね。
これは吸血衝動と正体露見が大きな壁になりそう。
おそらく源二郎もこれが大きな壁になったのだろうし、緑苑坂弓として娘を支えられるのか!?
だとすれば、源二郎は学生時代の夢を此処に来て叶えていることにもなるワケか。
これも茜采配だとすると……流石は茜。
ちなみに、そんな「教師・源二郎」その前哨戦となったのが今回……だと思う、たぶん。
弓(源二郎)と久しぶりに獅狼が登場。
そう言えば、源二郎と獅狼には上下関係があったんだったと思い起こさせた回。
それにしても良く考えれば源二郎の刺客になった面子(獅狼、華恋、源二郎自身)は全員が割と素直なタイプのメンバーだったことに気付いた。
全員がいじられ系……受身形のキャラだ。
そして朝陽もどちらかと言えば受身のキャラ。
この受身形キャラたちが、今回はゲームというツールを通じて物語を展開させることに。
とはいえ、源二郎と朝陽や獅狼では受身形キャラとしての年期が違った。
結果、見事に源二郎が場をかき回すことに。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス11巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子。
そして11巻は―――獅穂と凛がコンビで表紙に!!
緑苑坂弓は選ばれませんでした……源二郎涙。
今後はヒロイン2人のコンビで表紙になるのかな!?
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第110話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第111話「ヒーローになろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
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