2015年05月29日

「英国一家、日本を食べる」7話「魚屋の魚屋」(5月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」7話「魚屋の魚屋」(5月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<7話あらすじ>

東京都民1300万人の胃袋を満たす東京中央卸市場・築地市場。水産物については世界最大級の規模を誇り、日々世界各地からやってくる水産物が取引されている。マイケルたちは、この築地市場に、すし屋のアキラに連れられて見学にやってきた。活気に満ちた市場の中で見るもの全てが珍しく、一家の気分は高揚していた。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

駅のホームに立ち尽くすマイケル、リスン、アスガー、エミル。
電車を待っているようだが、構内アナウンスによれば2分ほど遅れているようだ。

「2分くらいで謝る必要ないのにねぇ」
ふと感想を口にするアスガー、彼の母国では日常茶飯事の出来事なのだ。
ところが、マイケル一家の周囲の人々はアナウンスにより苛立ち始めている。

息子の感想を受けて、マイケルは「それが国民性なんだよ」と語り出す。
どうやら、日本人は外国人から見ると「せっかち」な民族らしい。

と、説明していたマイケルも周囲に釣られて何やらイライラし始めた。
見れば2分の筈が既に超過しているではないか。

此処で再びアナウンスが、どうも5分の遅れに延長らしい。
もう耐え切れないとばかりに「ぐわ〜〜〜っ」と苛立つマイケルに笑うアスガーたち。

その翌朝、国内外から水産物が集まる「築地市場」を彼ら一家は訪れていた。
紹介された寿司屋のアキラの仕入れに同行したのだ。
そのアキラもまたせっかちなようで、マイケルは「なっ!!」とアスガーたちにサインを送る。

せっかちなアキラは早速、市場内へマイケルたちを案内。

アキラによれば築地市場に並べられた海産物は新鮮な物だから海の匂いしかしないそうだ。
さらに、1800トンもの海産物が取引されるらしい。
実にマイケル2万2500人分の重量だ。

と、此処でアキラがマイケル一家に注意事項を伝える。
築地市場内では売り物に触ったり、トラックに便乗したりするのは禁止なのだ。
これを破ると厳罰が待っているらしい。

「そんなことをする奴が居るんですか!?」
けしからんとばかりに怒るマイケルは「ルールを破ったら太刀魚の切り身にされるかも……」とアスガーたちを脅しつける。

さらに、アキラから「自分の身は自分で守るように」との言葉を貰い、遂にマイケルたちは市場デビューを果たした。

其処はまさに異郷であった。
軒に並ぶ店の膨大な数に圧倒されつつ、店頭に並ぶ海産物に驚きの声を上げる。
興奮気味のマイケルはもちろん、何時の間にやらアスガーまでもが「スゲ〜〜〜、スゲ〜〜〜」と連発していた。

そんな彼らの様子が珍しかったのか、1軒の店主がウニを勧めて来た。

実はマイケルはウニにトラウマがあった。
過去に食べたところ「トイレの洗剤みたいな味」がしたのだ。
必死に拒否するマイケルだが、アスガーにやり込められ渋々口にすることに。
すると……マイケルは一口するなり踊り出した。
以前、食べたものとは別格の味だったのである。

ほくほく顔のマイケル、その前でアキラが何やら魚を触っている。
どうやら、死んだ魚に針を通しているようだ。
アキラによれば鮮度を保つ為らしい。

言っている傍から、アキラは次の場所へ。
今度はマグロの競りが開始されるらしい。
此処では1匹のマグロに1億円の値がつくこともあると言う。

マイケルはマグロと聞いてある豆知識を口にする。
昔の日本人はマグロの脂身を食べず猫の餌にしていたのだそうだ。
これに「勿体ない」と呟くリスン。

続いてアキラはマグロの養殖について語り出した。
彼によればマグロの完全養殖にも成功し、後は大量生産を待つだけの状況らしい。

と、その間に競りの現場に到着。
ところが、マイケルはその光景に度胆を抜かれた。

彼らは何やら謎の言葉で遣り取りしていたのだ。
しかも、独特の掛け声がそれに混ざっている。
アキラに聞けば、彼でさえその意味は分からないのだそうだ。

こうして興味深い時間はあっという間に過ぎ去って行った。
移動の新幹線の時間が迫る中、また見に来たいと述べたリスンにアキラは複雑な表情を浮かべる。
築地市場は移転が決まっているのだ。
この光景も見納めなのである。

少し寂寥感に苛まれるマイケルとエリンだが、そんな気分を吹き飛ばす事態が!!
見れば市場内を行き来するトラックにアスガーとエミルが乗っているではないか。

あれほど言い聞かせたのに!!
激怒したマイケルは彼らを追いかけるのだが、その背後にはこれまたルールを破られ激怒している市場の人々の姿があった。

こうして、こってり絞られたマイケルたち。
慌てて駅へと駆け込むが、マイケルたちが乗る筈だった「こだま号 名古屋行」は目の前で発車して行く。
そう、マイケルたちは乗り遅れたのだ。

「流石だね、時間ピッタリだ」
マイケルの言葉が無人のホームに響く―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この7話のテーマは「鮮度」ではないでしょうか。
カートゥーンパートでは「築地市場」を中心に、実写パートでは「仲卸の人々が食べるシチュー」などでコレが説明されていました。
特に実写パートでの「鮮度を重視し寿司ネタごとに仕入れ先が異なる店」は凄かった。

ちなみに、アキラも再三口にしていたこの「鮮度」、実は冒頭でマイケルが述べていた「せっかち」に繋がります。
「鮮度を保つ」=「早めに調理し、早めに食べること」でもあります。
それこそ「せっかちさが美味さの秘訣」なワケです。
これは同時に「適した時間に食べる」=「タイムリーな時期に食べる」ことでもある。

すなわち、本作「英国一家、日本を食べる」の旨味も此の点にあるような気がします。
タイムリーな話題を適した時期に適した状態で提供する。
例えば、今回では「築地市場の移転」について触れられていたのがコレ。
「築地市場」は2016年11月上旬に豊洲への移転が決まっています。
すなわち「築地市場」は、2015年の今だからこそ語ることの出来る話題なのです。
これにより「面白さの鮮度」も期待出来る作品なのだと思います。

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