2015年06月09日

「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

教育学部への進学を進路と定めて朝陽と葉子。
これを実現させるべく今日は2人で葉子の下宿で勉強中であった。

とはいえ、1つ屋根の下で2人きり。
互いにドギマギし切りで勉強が捗らない。
歴史の年号語呂合わせでも、何かにつけては互いを意識してしまう。

其処で葉子はロシアンシュー最新作「くろすぼーんシュー」を取り出す。
この「くろすぼーんシュー」、シュークリームがドクロを模しておりなかなかの尖り具合だ。
少しでもイチャイチャしようものなら、これを口にして戒めようとの提案であった。

こうして「くろすぼーんシュー」と戦うこととなった朝陽。
だが、葉子の基準は厳しく、事あるごとにシューを口にしては2人で「ぽへ〜〜〜顔」を曝すことに。

痺れを切らした葉子は満腹になれば余計なことを考えないだろうと手料理を振る舞う。
先日のデートでのお弁当を思い出した朝陽は楽しみにするのだが……。

葉子に悪癖があるのを忘れていた。
そうなのだ、葉子は緊張するとあらぬミスを犯すのである。
今回もとんでもない味付けにしてしまった。
一口食べるなり朝陽は「おいひいよ」と取り繕いつつ「ぽへ〜〜〜顔」に。

そんな朝陽の気遣いを喜んだ葉子は朝陽のほっぺに軽くキスをする。
これに嬉しくなった朝陽はついつい葉子の唇を奪ってしまう。

互いに幸せな2人。
だが、葉子自身も気付かない影が迫っていた。
一瞬ではあるが、朝陽への吸血衝動に襲われていたのである。
それを知らない朝陽は「ずっと一緒に居ようね」と約束するのだが……。

その頃、外は土砂降りの雨に見舞われていた。
校長室から屋外を眺めつつ、何やら眉根を寄せる茜。

一方、帰宅途中のみかん、渚、凛、結香らは箱を頭から被った少女に遭遇。
少女の口から驚くべき事実を耳にする。
未来での朝陽の傍には洋子が居ないそうなのだ―――115話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、12巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。2015年7月から放送開始だそうです。
これについては制作会社や監督さん、キャストなどが判明。
登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると、序盤をアニメ化する予定なのかな。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その114話。
サブタイは「勉強しよう!」。

出た!!ロシアンシューシリーズの最新作が!!
残るは「Gシュー」か「シューW」か「シューX」か「ターンエーシュー」はたまた「シューSEED」か「シューOO」か「シューのレコンギスタ」なのか。
いずれにしろ、どうやらロシアンシューは続きそうで一安心。

と、そんなイチャイチャモードだった筈が終盤でかなりのシリアスモードに。
原因は葉子の吸血衝動であった。
これは101話「デートしよう!!」でも触れらていた点。
やはり、クローズアップされて来ましたね。

「実は私は」第101話「デートしよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

そして、終盤に現れた「箱入り娘」は何者か!?
まったくの新キャラか、それとも顔を隠しているのは既存キャラだからなのか?
此の点も気になります。
ただ1つ言えることは朝陽の未来について語っていることから、彼女も凛や結香同様に未来人だと思われること。
彼女の言葉が意味するところは額面通り朝陽と葉子の別れなのか?
だとすれば、原因はやはり種族の壁なのか?

茜もこれを知っての上で乗り越えさせようとしているように見えますが……果たして!?

ちなみに、渚とみかん、凛、結香らが一緒に下校しているとは「仲良しさんなんだなぁ」とほんわか。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子。
そして11巻は―――獅穂と凛がコンビで表紙に!!
緑苑坂弓は選ばれませんでした……源二郎涙。
今後はヒロイン2人のコンビで表紙になるのかな!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第110話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第111話「ヒーローになろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「実は私は」第113話「動揺しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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