2015年06月16日

「実は私は」第115話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第115話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

学校屋上、其処でみかんと渚は何やら考え込んでいた。
彼女たちの頭を悩ませているのはただ1つ―――昨日、2人の前に現れた箱入り娘のことだ。
箱入り娘と言っても単なる形容ではない、その名の通り本当に箱に入っている……いや、箱を被っているのだ。
その箱入り娘が彼女たちに告げたのだ。
未来では朝陽の傍には葉子はいない―――と。

この言葉に渚とみかんは動揺していた。

特にみかんの動揺は激しい。
みかんは箱入り娘が未来人なのではないかと疑っていた。
渚は未来人のことを知らないが、みかんは凛を通じて知っている。
ならば、その言葉も事実なのではないか。
箱で顔を隠すような正体不明の奴の言葉を信じたくはないがもしかして……。

「未来での朝陽の妻は葉子ではない」
みかんの立場としてはそれは朗報となる筈だった。
なにしろ、みかんは朝陽の妻の座を狙っているのだから。
だが、何故か素直に喜べない。
渚もまた同様である。

こうして、2人は朝陽と葉子の関係に気を揉むように。
とはいえ、紆余曲折を経てようやく結ばれた2人である。
そう簡単に別れる筈がないと信じるみかんたちであったが……。

「もういい、朝陽君とは別れるっ!!」
「ちょ、ちょっと葉子さぁ〜〜〜ん」

そんなみかんたちの前を当の朝陽たちが痴話喧嘩しつつ通り過ぎて行く……。
どうやら、別れ話が持ち上がっているらしい。
そんなまさか……絶句するみかんと渚だが。

数十分後、みかんと渚から問い詰められる朝陽の姿があった。
もちろん、痴話喧嘩の原因を追究されているのだ。

これに朝陽は思い当たることを挙げて行く。

葉子がセクシーポーズを取っていることに気付けなかったこと。
葉子の「紅葉まんじゅう」との渾身のギャグに気付けず「お腹減ったの?」と尋ねてしまったこと。
葉子が一口だけくれた「まるごと苺」の肝心な苺をその一口ですべて食べてしまったこと。

これを聞いたみかんたちは「それは駄目だわぁ〜〜〜」と深刻な溜息を吐く。
一方、傍で聞いていた岡は「なんだノロケか……」とぼやき続ける。

結局、みかんたちは朝陽を励ますと大量の「まるごと苺」を持たせて葉子のもとへと送り出した。

さて、その頃の葉子はと言えば……一時の感情で朝陽に別れを切り出したことを後悔していた。
と、そんな葉子の前方から駆け寄る朝陽の姿が!!
途端に葉子は思い切り吹き出した。

なんと、朝陽は両手に大量の「まるごと苺」を抱えつつ、全身で「紅葉まんじゅう」とギャグを繰り返しながら走っていたのだ。
しかも、「葉子さん、それ面白いよ。葉子さん、セクシーだよ」と呟きながら。

明らかにやり過ぎである。
だが、葉子はそんな朝陽の真心に感動。
こうして、2人は仲直りを果たすことに。

その頃、みかんは再び考えていた。
朝陽と葉子が別れれば、みかんにとっては大チャンスである。
だが、それをみかんは望まない。
何故なら、みかんは朝陽が悲しむ顔を見たくないのだ。

あのとき、箱入り娘は分岐点を選ぶのはみかんだと言っていた。
ならば、みかんは朝陽の為にも彼と葉子の別れを阻止せねばならない。
みかんは未来人として知っている凛から事情を聞き出す必要性を感じ取っていた。

一方、校舎傍の木の上では凛と結香が何やら話し合っていた。

「まさか、先輩がねぇ……」
何やら深刻そうな結香、どうやら話題は朝陽のことのようだ。

「もっと早く教えてくれていれば良かったのに」
無言の凛に対し、結香は続ける。
それは衝撃的なものであった。

「先輩が私たちのおじいちゃんだ……って」―――116話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、12巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。2015年7月から放送開始だそうです。
これについては制作会社や監督さん、キャストなどが判明。
登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると、序盤をアニメ化する予定なのかな。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その115話。
サブタイは「心配しよう!」。

「まるごとバナナ」ならぬ「まるごと苺」で思わぬ伏兵を喰らいつつ、「みかんの朝陽への恋心の真剣さ」が窺えるエピソードで報われぬ愛の辛さを感じたり……といった回。
そして何より、衝撃のラストがサプライズに!!

なんと、凛と結香が共に朝陽の孫の様子。
少なくとも、朝陽を「おじいちゃん」と呼ぶ立場であることは間違いないか。
それと、2人の繋がりが両親が同じ姉妹なのか、両親が異なる従姉妹なのか、それ以外なのかも分からない。

さて、これはどういうことか。
そもそも、朝陽が本当に2人の祖父なのか。
仮に本当だとして、凛と結香は同一の祖父母を持っているのか?
もしかすると、未来には複数の並行世界が存在し凛と結香はそれぞれの世界で朝陽が選んだヒロインとの末に生まれた孫となるのか。
それとも、葉子と別れたことで朝陽は傷心し、どのヒロインを選ぶことも無く独身を貫き、未来で幼子を引き取って孫として育てているのか。
あるいは、また別の可能性が存在するのか。

なんとも複雑な状況です。
そもそも、箱入り娘の正体も不明だし。
その箱入り娘がわざわざみかんに未来を教えに来たからには何か意味がある筈なんだろうけど。

結香と言えば共に居る閃も気になる、彼も未来人だと思われるのだけど……もしかする?
気になると言えば、凛は2年、結香は1年なので1つ上なのか。

ちなみにみかんこそが分岐点を決定づけるらしいのも注目ポイントと言えそうです。
すなわち、みかんの朝陽への想いが葉子との将来を決めるとすれば……かなり切ないぞみかん。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ。
そして、12巻は―――遂に緑苑坂弓こと源二郎に、その傍らには桐子も!!
となれば、次回は登場順で桃地結香か。
その次が水奈川咲になるのかな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第110話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第111話「ヒーローになろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「実は私は」第113話「動揺しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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