そんな本作ですが、この31話にてエピソードの1つ「オークション編」が終結しました。
その結末は「さらに次回が気になって仕方がない」ものに。
というワケで、新エピソードが始まる32話を前にこれまでの流れを復習しようと思い立った次第。
同時に今後の展開についても考察して行こうと思います。
まずは、31話のサブタイ「ピュート」の意味。
これは単体では「pute」となり「思う、考える」の意味。
さらに、タイトル「re」から続けた「repute」となると「評価、評判」の意味か。
前者ならば「カネキ」について考え、理解する大きな一歩を踏み出した佐々木を示したものか。
後者ならばエピソードラストにて功労者がリスト化されていたことを示すものか。
他にも滝澤が謎の喰種として脅威と評価されたことも含むのかもしれません。
続いて13話から31話までの新事実まとめとそれに続けての考察。
・佐々木VS滝澤の勝負は相討ちに。
まずは何と言ってもコレ!!
31話でもっとも印象に残ったシーンがコレでした。
あの刺し違えたシーンは凄かった。
同時に佐々木はカネキの姿を子供として幻視し、これを受け入れることに。
とはいえ、これはカネキの完全復活を意味するものではないだろう。
あれは佐々木がイメージするカネキであって未だ本物のカネキではないと思われる。
カネキと佐々木の完全なる同一化はまだ先のことになりそうだ。
ただ、現状でこれだけの強さならば完全同一を果たせば凄いことになりそう。
また、これにより佐々木と滝澤の間にも因縁が発生。
第2ラウンドもありうるか!?
・ヒナミ拘束される。
佐々木VS滝澤の決着と共に、佐々木を庇ったヒナミがCCGに拘束されることに。
これに所有権を主張した佐々木が保護したような状態。
但し、あくまで佐々木は一等に過ぎないのでCCG内の発言力は高くない。
おそらく、コクリア行きは免れないと思われるが……どうなるのか!?
・万丈たちは?
そんなヒナミだが30話にて万丈たちと別行動を取っていたことが判明。
ということは万丈たちは無事なのだろう。
リゼに想いを寄せていたので救出されたリゼと共に居る可能性が高いか?
だとすると、ヨモやトーカとも繋がっている可能性あり。
・やはりクールな有馬。そして、エトやピエロ。
32話、佐々木に対し「ハイセ?」と尋ねているシーン。
さり気なくクインケを握り直している。
暴走状態ならば躊躇なく排除するつもりだったと思われる。
佐々木から「ヒナミの所有権」について聞かされても冷静さを崩さない。
果たして何を考えているのか……流石は有馬、かなりクールだ。
ちなみに有馬と言えばエトとの内通が疑われるが……今回も滝澤を追撃しなかったし。
どうにも怪しいなぁ。
一方、当のエトも一筋縄ではいかない。
滝澤を事前に連れて来ていたようにCCGの襲撃は予測済み(もっともこれはCCGも同様のようだが)。
その上で、自身は参戦せず様子見のみ。
エトの狙いはむしろ佐々木ハイセと滝澤の対峙にこそあったようにすら見える。
アオギリを率いているとされる「隻眼の王」の件も含めて、人造グール同士を戦わせて成長させようとしているのか?
今回の結果もむしろエトの狙い通りだった印象だが……やはり「鳥籠」が関与して居そう。
一筋縄でいかないと言えばピエロがその最たるもの。
今回もウタはタイミングを計って戦っていたようだし、有馬たちの到着についても知っていた様子。
となると、CCGの誰かが情報を教えたことになる。
そもそも、ニコが「隻眼の王」の正体を知っていたようにピエロは各陣営の情報に通じている。
あんていくにロマ、アオギリにニコが居たようにCCGにもメンバーが居る……のか、もしかして?
今後、エト、有馬、ピエロの真意がポイントになりそうな気がする。
・月山一家はどうなる?
気になると言えばコレも。
31話にて月山パパが判明。
今後もストーリーに思わぬ形で登場しそう。
・十三がビッグマダムとの因縁に終止符を打つ。
30話にて十三がビッグマダム討伐に成功。
残るはクロナとの因縁のみか。
・撤退中のアオギリ部隊の一部が襲撃を受け壊滅。
CCGによると共食いだそうなので喰種による襲撃と思われる。
また、その場に現れた人影(アモンだろう)が「安久」と呟いていたことから「安久クロナ」の仕業だろう。
やはり、クロナは生きていたか。
しかも、共食いを繰り返しているということはナシロの嚇包を取り込んだうえで、さらに上積みしていることに他ならない。
おそらく、カネキ並の半嚇者化している可能性が高い。
十三や嘉納を恨んでいる筈で、その復讐の為に力を付けているのだろう。
その矛先は何処へ向かうのか!?
そして、アモンはおそらくアオギリに拘束され芳村の嚇包を移植されたものと思われる。
しかし、これを脱走しクロナを追っている状態なのか!?
おそらく、度々登場していた「フロッピー」は「アモン」だと思われるのだが……。
・クインクスはどうなる?
大活躍を果たしたクインクスたち。
そんな中、ウリエはコンプレックスから暴走し同じくコンプレックスを抱く六月と急接近。
遂には六月が女性であるとの事実を知ることに。
一方、当の六月はトルソーとの因縁を継続。
しかも、途中で見せた驚異の回復ぶりや赫子を顕現させることに成功したことからオークション会場の被害者を食べてしまった可能性が……。
シラズは止めを刺したナッツクラッカーの中に人としての側面を見出したことで困惑中。
それは喰種もまた人と同じく煩悶する存在であることを知ったことに繋がる。
まさに前シリーズでのカネキと同じことに気付いたワケだ。
これをどう理解しどう行動するのかがポイントになりそう。
サイコはナッツクラッカーへの決定打を放つなど大活躍。
ただ、佐々木とヒナミの遣り取りを目にしているがどうなるか?
あああああああ、気になる、気になる、気になるぅぅぅぅぅ。
そんな「東京喰種:re」新エピソードは明後日の「週刊少年ヤングジャンプ」を読むしかない。
今後も目が離せそうにありません!!
◆関連過去記事
【ヤングジャンプ関連】
・やがて来るであろう第二部に向けて……「東京喰種」を考察してみる
・【考察】「東京喰種:re」について「7話:昧人」までで考察する!!
・【考察第2回】「東京喰種:re」について「13話:ああ、降ろう血」までで考察する!!
・「LIAR GAME」最終話(最終回)「LIAR GAME」(甲斐谷忍作、集英社刊『週刊ヤングジャンプ』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」(西尾維新原作、中村光作画、集英社刊『週刊ヤングジャンプ』掲載)ネタバレ批評(レビュー)
・「カコとニセ探偵」(光永康則作、集英社刊「週刊ヤングジャンプ」掲載)ネタバレ批評(レビュー)
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・今週(2012年4月5日)の「へ〜せいポリスメン!!」(稲葉そーへー著、集英社刊ヤングジャンプ連載)がかなり面白かったのでネタバレ批評(レビュー)
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