2015年06月23日

「実は私は」第116話「カレーを作ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第116話「カレーを作ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

未来の情報について聞き出すべく学園内で結香を探すみかん。
しかし、結香はもちろんのこと、鳴も閃も校内には居ない……。
それもその筈、新一年生は交流会として野外実習に出掛けていたのである。

その頃、当の新一年生グループのある1人が「このチャンスを活かす!!」と勢い込んでいた。
サキュバスの末裔・水奈川咲だ。

咲の目的は没落した一族をもう1度隆盛に導くこと。
その為には「カリスマ痴女」を打倒する必要がある。
その第一歩として、この交流会を活かそうと考えたのだ。
そう、咲は此の場を用いて同級生男子を籠絡しようと企んでいたのだ。

この野外実習、新1年生が班ごとに分かれカレーを作ることになっていた。
咲が所属する班には鳴、閃、結香が所属していた。
鳴は他の面々はともかくクラス委員長の咲が居れば安心だと考えていたのだが……。

そんな鳴の内心も知らず、咲はセクシーアピールを繰り返そうと果敢にチャレンジしていた。
しかし、野菜片手に卑猥なポーズを決めれば「農家の人?」と問われる。
ならばとセクシーポーズで料理を作れば「母親を手伝う子供のようだ」と評される。
結局、「委員長って見てるとほんわかするな」との結論に落ち着いてしまう。

焦る咲。
その目の前である人物が男子生徒の視線を集めていた。

忍者の技能を活かし、空中野菜切りを披露する結香だ。
それは物珍しさから視線を集めているのだが、咲はこれを「セクシーだから」と勘違い。

「カリスマ痴女」打倒の手始めに結香に挑戦状を叩きつける。
これを面白がって結香が受けたからさぁ、大変。

勝負内容はカレー対決。
早速、具材を切り分ける2人。
止めなければ……と思っていた鳴だが勝利条件も定めぬレースの開始に唖然としてしまうことに。

案の定、勝負は迷走。
切り分けた具材をあろうことか1つの鍋に入れ始めた。
これでは味で決着がつけられない。

対抗心だけが空回りする咲と結香は続いて独自の味付けに挑み始めた。
忍者の秘薬や惚れ薬や媚薬などがドバドバと投入されて行き、カレーは異なる物へと姿を変えて行く。

そして、何やら得体の知れないものが完成。
出来上がった鍋を前に「あんたやるわね」「あなたもね」と何処か納得の表情を浮かべる2人。
だが、その傍らには明らかな危険物が完成していた。

流れ上、これを食することになった鳴。
道連れとばかりに周囲を巻き込むのだが……。

翌朝、今日も新1年生が見当たらないことに疑問を抱くみかん。
これに朝陽が答える。

なんと、前日に食べたカレーが原因で全員が休みを取ることとなったのであった―――117話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、12巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

ちなみに遂に「実は私は」がアニメ化されるとのこと。2015年7月から放送開始だそうです。
これについては制作会社や監督さん、キャストなどが判明。
登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると、序盤をアニメ化する予定なのかな。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その116話。
サブタイは「カレーを作ろう!」。

ロシアンシリーズの後継者爆誕!!とでも言うべき回でした。

咲のポジションは「委員長」や「真面目なのに空回り」なところから渚に近い印象ですね。
そして、咲と結香との掛け合いは渚と獅穂のソレに近い。
でもって、今回は全体的に「お花見回」に近かったかな。
とはいえ、新世代の存在感は存分に見せましたね。

そして存在感と言えば、閃が気になります。
凛や結香同様に未来人だと思われるのですが、彼の行動が眼鏡も含めてどうも岡に近いような……。
もしかすると、岡の子孫なのかも!?
ただ、手にしている本や発言は獅穂寄りなんだよなぁ。
此の辺りにも注目なのかもしれません。

ちなみに、みかんが結香を探していたのは前回の続きとなっているようです。
すなわち、朝陽と葉子の未来問題は引き継がれている様子。
此の点も注目でしょう。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ。
そして、12巻は―――遂に緑苑坂弓こと源二郎に、その傍らには桐子も!!
となれば、次回は登場順で桃地結香か。
その次が水奈川咲になるのかな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
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「実は私は」第115話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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