2015年06月26日

「英国一家、日本を食べる」11話「カニ、カニ、北海道」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」11話「カニ、カニ、北海道」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<11話あらすじ>

東京の暮らしにちょっと疲れてきたマイケルたちは、北の大地、北海道へ向かう。札幌に到着早々、観覧車に乗りたがる子どもたちをリスンに任せ、マイケルはひとり繁華街へと向かう。彼のターゲットは札幌名物の味噌ラーメンだった。限界までラーメンを満喫したマイケルは家族と合流し、さらにカニを食べるが、お腹がいっぱいなので味見だけと決めていた。しかし…
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

マイケル一家が東京にやって来て3週間、少し都会生活に疲れたマイケルは家族と共に遠方へ出かけることに。

向かった先は北海道。
其処には広大な大地と、ソレに育まれた豊かな産物が待ち受けている筈であった。

早速、ホテルを取ったマイケルたち。
ところが、此処でアクシデントが発生する。

アスガーとエミルがホテルの窓から観覧車を見つけ夢中になってしまったのだ。
こうなれば梃子でも動かないだろう。

とはいえ、マイケルは「バターコーンラーメン」が食べたい。
今すぐ食べたい。
なにしろ、それこそが北海道へやって来た目的の1つだったのである。
それを果たさずに居られるだろうか!?

というワケで、マイケルはアスガーとエミルの世話をリスンに任せることに。
数十分後、リスンははしゃぐアスガーが揺らす観覧車の中で悲鳴を上げていた。

一方、マイケルは第一目標である「味噌バターコーンラーメン」を目指し「ラーメン横丁」へ。
此処で数軒を巡り梯子するつもりなのだ。

早々に一軒目に入店し注文を終えつつ、「他の店を巡る為にも食べ過ぎには注意しよう」と自身に言い聞かせるマイケルだったが……。

出て来た「味噌バターコーンラーメン」はそんなマイケルの理性を崩壊させるのに十分な輝きを放っていた。
深い色のスープに一喜一憂し、口に含んでは「センセーショナル!!」と叫ぶ。
さらに、コーンと味噌の渾然一体なる風味を味わうに及んではもはや歯止めが効きそうにない。
そして両脇から聞こえて来る麺を啜る音。
これを聞かされたマイケルはもう止まらない。
一杯をスープまで綺麗に食べ終えてしまう。

空になった器を目にし、ようやく我に返ったマイケルは「これはマズイ」と思い至った。
少なくとも1人ではこの誘惑に耐えられる自信は無い。

こうして、マイケルは家族の支えを求めてリスンたちと合流する。
元気いっぱいのアスガーとエミル、対照的に憔悴しきりのリスン。

事情を尋ねるやリスンは堰を切ったように語り出した。
エミルが迷子になったこと。
エミルを見つけたと思いきや、アスガーが迷子になったこと。
ようやく2人を揃えて観覧車まで辿り着いたかと思いきや係員に英語が通じなかったこと。
かと思えば、相手は方言を語っていた為に日本語も通じなかったこと……などなど。

思わず胃に負担のかかりそうな話題にマイケルは白旗を掲げることに。
その傍らでアスガーが蟹料理屋の看板に興味を示す。

「あれ、食事は?」

マイケルが聞こうものなら、再びリスンが「三回目の観覧車でアスガーがゴンドラを揺らし過ぎて気分が悪くなって……」と洩らし出した。

どうやら相当負担となるようなことがあったようだ。
マイケルは慌てて蟹料理屋へと逃げ込む。

蟹料理屋を体験したアスガーたちは大喜び。

「これはキングクラブでタラバガニだね。あれはクイーンクラブでズワイガニ」

マイケルの説明を聞き、大喜びのアスガーとエミル。
リスンも落ち着いたのか、だいぶ表情が柔らかくなっている。
こうして、一家は蟹を注文する。

「甲殻類の解体工場みたい」
黙々と食事を進める周囲の客を眺めて感想を口にするリスン。
それもその筈、日本には「蟹を食べると皆が黙る」との有名な格言もあるくらいなのである。

前回、学んだ箸の作法を用いて食事を進めるマイケル。
だが、どうにも興が乗らない。

蟹の身を口に入れても特に際立った味は無い。
海の香りと、ぬるっとした食感くらいだ。

「きゃっ、きゃっ」と大騒ぎするアスガーやエミルとは対照的に、マイケルは一口食べて「なかなか捉え難い味だな」、二口食べて「上手いけど大騒ぎするもんじゃないな」と評するのみである。

そのときの蟹料理はマイケルにとって期待外れであった。
ところが、マイケルは此の時のことを非常に後悔することになるのだ。

その夜、宿泊先のホテルでマイケルは夢に蟹を見てうなされた。
今になって、蟹の良さを感じ始めたのだ。

特にマイケルを捉えて止まないのは食感であった。
もう1度食べたい……その気持ちがマイケルを突き動かし眠れそうにもない。
しかも、この想いが毎夜マイケルを蝕むことに。

後に東京に戻ったマイケルだが、フラッシュバックにさえ襲われることとなった。
そう、蟹とは常習性が高い非常に恐ろしい食べ物だったのである―――エンド。

ちなみに12話「海の海藻キング」の放送は公式HPによると2015年7月16日(木)とのことなので注意!!

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この11話のテーマは「蟹」について。
同時に「北海道の豊かな食の一端」が取り上げられました。

具体的には、カートゥーンパートでは「蟹と味噌バターコーンラーメン」を中心に、実写パートでは「函館名物朝市」が取り上げられ「蟹まるごとラーメン」などが紹介されました。
ちなみに、この「函館名物朝市」は「店の数は250、道内最大級の朝市」だそうで「水揚げ量が多いのはイカ」で「その場で刺身にする」のだとか……美味しそうです。

同時に作中内時系列も明らかに。
まだ来日して3週間だったんですね……何ともマイケル一家は密度が濃い生活を送っているようです。
そして、明かされた「リスンの闇」、その正体は「子育ての厳しさ」でした。
ちなみにマイケル、この際に「アスガーとエミルをゴブリン呼ばわり」してます。

でもって、今回は本作「英国一家、日本を食べる」を象徴する回でもありました。
マイケル一家の日常を描きつつ、日本の料理を紹介する―――これこそが初回に見られたような本作の王道。
また「土地に根付く豊かな産物」の紹介はそれこそ「日本という土地の北から南までの名産物」の紹介でもある。
これを通じて日本の文化もまた浮かび上がるのです。次回も楽しみな作品です。

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