2015年07月18日

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第10話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2015年7月号掲載)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第10話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2015年7月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<感想>

『小説宝石』に連載中の『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』―――その第10話。

今回は岡野視点からの物語。
福住の腕の発見者となったことでヒーローとなった岡野。
そんな岡野が出会ったのは、あの朝霞であった。
そして、彼は死へと赴くことに。

どうやら、岡野は朝霞を監視し何かを目撃してしまったようです。
おそらく、7話での朝霞襲撃のからくりを見てしまったのか。
さらに、此処に来て西町恵がクローズアップされて来たような気配も……。
1話の推理が息を吹き返すのか!?

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第1話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

前々回に触れた朝霞襲撃自作自演説は正しいのか?

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第7話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年7月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

ああ、謎は深まるばかり。

他にも2話で述べた村雲犯人説の可能性は?
バルトーク『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』をモチーフにしたタイトルの意味とは?
楽器の見立てだとすると「清い音」こと「清音」にも意味はあるのか?

そして、シリーズ中での時系列も7話で判明。
作中の台詞によると、今鏡家の事件が1年前の出来事らしい。
つまり、本作『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』は『翼ある闇』から1年後の世界観であることが判明。
9話でも「木更津の同業者が不遇の死を遂げた」旨に触れられていました。
此処での同業者は「メルカトル鮎」を指すのでしょう。
これもまた何かを意味するのか……。

11話にも注目です!!

<ネタバレあらすじ>

・登場人物一覧
木更津:名探偵。香月との関係は……。
香月:今回も香月らしい活躍を……。

村雲:今回の依頼人。
朝霞:村雲の娘、福住とは恋人同士。福住殺害の有力容疑者とされている。
葛子:村雲の後妻で朝霞の継母。第2の被害者に……。
梅昭:村雲の弟。
磐人:村雲の長男。朝霞の兄。
珠代:村雲家の家政婦。

福住:第1の被害者、朝霞の恋人。普愛寮の寮生。
日置:福住の友人。普愛寮の寮生。
亜弓:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。
清音:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。

岡野:福住の手首を発見したコンビニ店員。第3の被害者に……。
西町恵:岡野の憧れの同僚、コンビニ店員。

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先輩・西町恵とコンビニのバイトをしていた岡野は切断された手首を発見する。
バラバラ殺人であった。

被害者は大学生・福住。
容疑者はその恋人・朝霞。

この事件に挑むのは木更津と香月。
だが、事件は木更津の頭脳を以てしても膠着状態に陥ってしまう。
果たして、依頼人・村雲の娘である朝霞の無実を証明することが出来るか?

矢先、朝霞の継母である葛子までもが謎の死を遂げてしまう。
さらに当の朝霞が謎の襲撃を受けることに。
しかも、無関係と思われた岡野までも殺害されて……。

・前回のあらすじはこちら。
『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第9話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2015年4月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後に殺害されることとなるコンビニのバイト店員・岡野は新たな恋に燃えていた。
その相手は村雲朝霞である。
とはいえ、この恋は岡野による一方的な物であったが。

そもそも、岡野はどうして朝霞を知ったのか!?
物語は些か時を遡る。

福住の腕を発見した岡野は一躍時の人となった。
通っている大学では事件について岡野に尋ねる者が続出し、彼は注目を浴びることの気持ち良さを味わった。

しかし……岡野の天下は長くは続かなかった。
1週間も経過した頃にはすっかり通常の生活に落ち着くことに。

これに岡野は不満を抱いた。
しかも、さらに岡野の不満を募らせる出来事が。
岡野の憧れの人であった西町恵がコンビニを辞めてしまったのだ。

積もった不満に押し潰されそうになった岡野は事件に注目し始め試みに普愛寮を訪れてみた。
其処で村雲朝霞を目撃したのだ。

岡野は一目で朝霞に恋してしまった。
こうして、岡野は再三に渡って普愛寮へ足を運ぶ。
時には不法侵入までして朝霞を見詰めることに―――11話に続く。

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