2015年07月05日

土曜ワイド劇場「監察官・羽生宗一 留置場で疑惑の制圧死 監視カメラの死角の真相を追う!!逆転無罪を勝ち取った女弁護士の疑惑!?」(7月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「監察官・羽生宗一 留置場で疑惑の制圧死 監視カメラの死角の真相を追う!!逆転無罪を勝ち取った女弁護士の疑惑!?」(7月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁警務部監察官の羽生宗一(中村梅雀)は、警察組織の中でも恐れられている男。監察官とは、警察内部を監視する、いわば“警察の中の警察”だが、羽生は中でも、その容赦ない監察ぶりから“毒ハブ”とよばれていた。
 
成城北署の留置場内で、看守に制圧された留置人が死亡する事件が発生した。羽生と監察官補佐・上原和也(渡辺大)は事情聴取のため、さっそく所轄署に向かう。死亡したのは痴漢容疑で逮捕拘留されていた香山守(永山たかし)で、香山は、深夜に「ここから出してくれ!」と騒ぎ出したため、看守係長・大下光男(田山涼成)の命令の下、看守の北村浩二(伊嵜充則)が首に腕をまわして制圧。気づいたときには、意識もなくなっており、まもなく死亡が確認されたという。
大下は「北村は私の指示に従っただけ。すべての責任は私にあります」と真摯に話し、北村もまた、暴れる香山を抑えただけで頸動脈を絞めてはいないと主張。一見、正当な制圧だったように思われた。

だが、留置場内の防犯カメラの映像を確認したところ、北村が香山を制圧した場所はちょうど死角になっており、制圧の詳細は確認できなかった。また、同房の留置人によると、香山はその日の午後、女性弁護士の接見を受けてから、様子がおかしくなっていたといい、制圧される直前、「あの女を呼べ」と暴れていたという。
そこで羽生と上原は香山の弁護士・三池塔子(櫻井淳子)を訪ねるが、塔子は接見では香山を励ましただけだと説明。逆に、香山が痴漢を否認し続けていたことを告げ、警察の制圧に問題があったのではないかと羽生たちに問いかける。

翌朝、事件は意外な展開を見せる。月島でひとりの女性の刺殺体が発見されたのだ。被害者は篠田美貴(川村亜紀)、香山を痴漢行為で訴えた女性だった…。いったいどういうことなのか…!?
そんな中、塔子と香山の勤務先である芸能プロダクション社長・光岡孝之(大鶴義丹)が記者会見を開き、香山の痴漢は冤罪であり、制圧は行き過ぎだったとマスコミに訴えた。報道陣の追及をかわしたい山岡警務部長(国広富之)から、羽生は1週間以内に監察報告を出すよう言い渡されてしまう…。

その矢先、監察官室デスク・戸川良子(戸田恵子)の調べで、3年前、香山が殺人容疑で逮捕起訴されていた過去が浮上した。殺されたのは、タレントの森末春菜。春菜は所属のプロダクションを辞め、実家の千葉に帰っていたが、それを翻意するためにやって来たのが、担当マネージャーの香山だった。香山には口論の末、春菜を崖から突き落としたという容疑がかけられていた。だが、塔子が徹底した聞き込みを行い、公判中に香山のアリバイを立証。その結果、香山は無罪となっていた。
ということは、香山にとって塔子は無罪を勝ち取ってくれた恩人のはず。それなのに彼はなぜ塔子を“あの女”などとよんでいたのか…!?  疑問を抱いた羽生たちによる執念の調査により、留置場内の制圧死事件と3年前のタレント殺人事件の意外な真相が明らかになっていく――。
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

羽生宗一は警視庁警務部監察官。
特に羽生はその切れ者振りから「毒ハブ」と呼ばれ怖れられていた。

矢先、成城北署の留置場内で拘置人が看守に制圧され死亡する事件が発生した。
こうして、羽生は監察業務を開始する。

不審な死を遂げたのは痴漢容疑で逮捕拘留されていた香山守。
香山は深夜になって急に「ここから出せ!!」と騒ぎ出した。
其処で看守係長の大下光男の立ち会いのもと、看守の北村浩二が背後から首に腕をまわして制圧した。
ところが、気付いた時には香山は意識を失っていた。
大下の指示により北村がその場を離れ救急車を手配したのだが、時既に遅く死亡していたと言う。

羽生の監察聴取に対し、大下も北村も真摯な対応を示しており正当な制圧だったと思われたが……。
羽生は香山が制圧された場所が留置場内の防犯カメラ映像から死角となることから調査を続行する。

また、香山が彼の弁護士・三池塔子の接見を受けてから不審な様子を示していたことも判明。
羽生は塔子を訪ねるが、彼女は香山を励ましただけと説明する。

その翌朝、月島で篠田美貴が刺殺体で発見された。
ところが、この美貴こそが香山を痴漢容疑で訴えていた女性であった。

同じ頃、芸能プロダクション社長・光岡孝之が記者会見を開いた。
光岡は香山のボスであり、彼の無罪を大々的に訴えたのだ。
これにより追い込まれることになった山岡警務部長は羽生に早急な結論を求める。

矢先、香山が3年前に殺人容疑で逮捕されていたことが明らかに。
被害者とされたのは光岡の事務所に所属していた森末春菜。
春菜は事務所を辞め実家に戻っていたのだが光岡たちと何やら揉めており、訪ねて来た香山に殺害されたとされていた。

この際に香山の弁護を担当したのが塔子であった。
塔子の手腕により香山は無罪判決を勝ち取っていたのである。

そんな塔子と接見した香山がその夜に錯乱したのは何故か!?
羽生が疑問を抱く中、新たな殺人事件が発生する。

なんと、光岡が謎の死を遂げたのだ。
実は美貴殺害は光岡の犯行であり、これを悔いての自殺と思われたが……。

だが、羽生はこの結論に納得していなかった。

すると、塔子が誰かを庇っていることが判明。
追及したところ、塔子が庇っていたのは北村であった。
3年前、塔子は香山の無実を信じ弁護にあたっていたのだが春菜を殺害したのは香山だったのだ。

実は光岡の事務所では春菜を使って不適切な接待を行っていたのである。
この秘密を巡り、春菜と光岡たちが揉めていたのだ。
そして、香山が口封じの為に春菜を殺害した。
しかし、これを知らない塔子は香山を無罪にしてしまったのである。

しかも、当時の春菜には交際相手がおり、これが北村であった。
どうやら、春菜は自身の行動を恥じており、北村に顔向け出来ずに事務所を辞めてしまったらしい。

これらの事実を塔子は最近になって知った。
塔子は収監中の香山に接見し、これを確認したのである。
すべてを知った塔子は北村に罪悪感を抱いており、其処で彼を庇ったのだ。

では、やはり香山の死は制圧中の事故ではなく他殺なのか?
そして、光岡殺害も北村の犯行なのか?

しかし、羽生はこの見解に異を唱える。
そもそも、香山殺害時に不審な行動があったのである。

何故、大下は自身で救急車を呼ばなかったのか?
また、北村に呼びに行かせたことで大下は香山と2人きりになっていた。

そう、香山殺害犯は大下だったのである。
確かに北村も香山を絞め殺そうとしていた。
だが、大下に制止されたことで阻止されていたのだ。
その後、意識を取り戻した香山だが、大下に殺害されたのだ。
もちろん、光岡殺害も大下の犯行であった。

羽生に指摘され罪を認めた大下は動機を語り出す。

大下と北村は古くから家族ぐるみの付き合いで、大下は北村を我が子のように可愛がっていた。
3年前、北村は春菜と結婚を考えていた。
だが、春菜は不適切な接待を行っており、自分が北村に相応しくないと考えていた。

ある日、春菜は大下を呼び出し相談した。
大下は北村の将来を考え、また息子とも思う彼を取られることを怖れて春菜の危惧を否定せずに助長した。
結果、春菜は事務所を辞めて故郷に戻ったのだが、香山に殺害されてしまったのだ。

大下はこれに罪の意識を抱いていた。
そんなところに、香山が収監されて来たのである。
しかも、大下は塔子と香山の会話から彼の犯行を確信した。

其処に北村による制圧騒動が発生。
大下は北村を遠ざけると香山を殺害したのであった。
そして、香山と同じく罪を罪とも思わない光岡も殺害したのである。

こうして、大下が逮捕された。
大下は懲戒免職処分、北村は署長からの説諭となった―――エンド。

<感想>

「監察官・羽生宗一」シリーズ第3弾。
原作は無し、オリジナル作品です。

では、ドラマの感想をば。

大下は北村の為ではなく、春菜を否定してしまった自身の贖罪の念からの犯行だったんですね。
だからこそか、あまりにも北村に負担となり過ぎる方法だったような気がします。
大下曰く、闘病中の妻・和美が亡くなってから自首を考えていたとのことですが、その間に当の北村が責任を追及されてしまえば我が子とも思っていた筈の北村の将来は台無しです。
仮に後程名誉が回復されても、その頃には北村は退職していた可能性すらある。
そもそも、今回の件で北村は苦しい立場に追いやられてしまったし。
あれだったら、香山が生きていた時点では普通に救急車を呼んで、少なくとも北村を巻き込まないことを確認してから抹殺すべきだったのではなかろうか。
でないと、どう足掻いても北村に「香山殺害」の疑惑が付きまとうことになるのに……。
どうも、大下の行動にモヤモヤが募りました。

ちなみに、北村が現職を続けられるということは「香山への制圧は適正な範囲内であった」との結論になるのでしょうか。
此の点も気にかかりました。

ふと思ったんだけど、アイドル事務所と看守業を扱った作品って稀有な気がするなぁ。
そう言えば、看守が物語の中心ということで横山秀夫先生『看守眼』を思い出しました。

さて、総評。
シリーズ化されたことで些か味が出て来たように感じます。
もっと良子が活躍しても良いかもしれないなぁ……と思いつつ次回に期待!!

それと、公式HPには記載がありませんでしたが森末春菜役は小池里奈さんでした。
小池里奈さんと言えば「温水★危機一髪」とか「三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜」にも出演されています。
いずれも、重要な役柄を演じられており好印象な役者さんです。
注目すべし!!

「きっと役立つ?危機回避術 温水★危機一髪 #2(2話)」(11月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜」(MBS制作&TBS系にて放送、2010年)

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「監察官・羽生宗一 毒ハブと呼ばれる男、殺意の銃弾!!交番巡査発砲事件に疑惑あり!!迷子の子ネコちゃんの秘密…」(5月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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<キャスト>

羽生宗一:中村梅雀
戸川良子:戸田恵子
上原和也:渡辺 大
三池塔子:櫻井淳子
大下光男:田山涼成
北村浩二:伊嵜充則
大下和美:藤 真利子
光岡孝之:大鶴義丹
山岡警務部長:国広富之
橋爪管理官:春田純一 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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この記事へのコメント
飛ばし飛ばし見ていたので美貴が誰に殺されたのか結局わかりませんでした…
Posted by uma at 2015年07月05日 02:43
あ、すみません光岡の犯行って書いてあるの読み飛ばしてました…
Posted by uma at 2015年07月05日 02:46
こんにちは。いつも楽しく読ませてもらっています。

私は二時間ドラマが好きなのですが、ドラマの内容について思い出せないことがある時いつもこちらのブログを見て内容を思い出しています。
毎回詳しく書いて下さっているので、本当に助かります。

また、ドラマだけでなく、いろんな作品のレビューがあるのでこんなのもあるのかと知らない作品と出会える良い機会もいただいています。
ありがとうございます。

これからも更新楽しみにしています。
Posted by くじら at 2015年07月06日 17:16
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:umaさん

此の記事がお役に立てたなら、嬉しいです(^O^)/!!

「監察官・羽生宗一」、なかなかに複雑なシナリオでした。
実は管理人も視聴中に何度か離席してしまったのですが、その度に本筋に追い付くのに苦労しました。特にご指摘の美貴の件は終盤でも触れられていなかったので、ラストの大下による光岡殺害の検証あたりでもう一度振り返りがあっても良かったかなぁとは思いますね。
とはいえ、その分だけ意外性もあって楽しめるドラマでした。

Re:くじらさん

実は、このブログは管理人自身の視聴日記と備忘録も兼ねた物だったりします。その記事がお役に立てているとのこと、凄く嬉しいです(^O^)/!!

そして、当ブログは完全に管理人の趣味に走ったブログなので「これは!!」と思った物を脈絡もなく記事にしています。その中で、管理人と同じように「これは!!」と目を見張って頂けるものと出会って貰えたら……ブログを続けている甲斐があります!!

こちらこそ、今後とも宜しくお願い致します(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2015年07月07日 23:34
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